本文へスキップ

病原体および農薬ばく露がミツバチの健康に与える影響評価プロジェクト
(Pathogen Pesticide Apis Project, PPAP)


ミツバチの未来を守るため、私たちは大規模な調査プロジェクトを始動しました。ミツバチの健康を脅かす恐れのある「病原体」と「農薬」を網羅的に調査し、どのような条件が重なれば影響が及ぶのかを予測します。調査時期は2021年8~10月を予定しており、対象とするサンプルは、同じ群から採集したニホンミツバチ(働き蜂)、蜂蜜、巣板です。短期間に全国からサンプルを収集する必要があるため、ニホンミツバチを飼養されている皆様に直接採集・送付していただくことではじめて成立するプロジェクトです。皆様のご協力を心よりお願い申し上げます。

サンプル説明

このプロジェクトでは、病原体や農薬以外の、ミツバチの健康状態に影響する可能性のある様々な要因についても同時に考慮するため、エントリー(事前の参加登録)では、巣箱の種類、設置場所、給餌の有無についての詳細な情報も収集しております(回答時間10-15分程度)。ご回答いただく方々におかれましては、大変お手数をおかけしますが、何卒ご理解いただけますようよろしくお願い申し上げます。また、全国で均等に調査を実施するために都府県(あるいは地域)ごとに一定数を調査対象とします。本アンケートを元に実際に調査を依頼する方の抽出を行いますことを、あらかじめご了承いただけますと幸いです。なお、採集にかかる容器のご準備や送料のご負担はございません。

サンプル採集エントリーページ

蜂群存続調査エントリーページ


本研究の進め方とスケジュール

1. エントリー(事前登録)             5~6月
2. 調査を依頼する方の抽出             7月
3. 調査の依頼と採集キット送付           8月上旬
(上記2の対象者のみ。残念ながら対象外となった方も含め、登録されている方全員に【6. 蜂群の存続状況調査】への協力依頼を差し上げます。)
4. 採集と発送                   8-10月
5. 蜂群の写真提供と健康状態の報告(登録フォーム) 8-10月
6. 蜂群の存続状況調査(登録フォーム)       翌年3月頃


プロジェクトのスケジュール


来春を目途に、本アンケートにご回答いただいた皆様に、まずは「中間報告」をさせていただきます。 その後、最終結果(英語論文)公開時にもお知らせいたします。 ※個別の詳細な結果については、お伝えできないこともございますことをご了承ください。

サンプル採集エントリーページ

蜂群存続調査エントリーページ


個人情報について

記載していただいた個人情報は、本プロジェクトの遂行および結果のお知らせのためにのみ使用します。今後も、国立環境研究所が実施するミツバチ保全プロジェクトへの協力依頼等で連絡先を使用してもよい場合は、エントリーフォーム末尾の「連絡先の使用」にご同意いただければ幸いです。取得した個人情報は管理責任者を定め、紛失や漏洩などが発生しないよう積極的な安全対策を実施いたします。

研究責任者

坂本佳子主任研究員

関連プレスリリース(2019年11月28日) 「ニホンミツバチは外来ダニをうまく払い落とせない-日本固有種への被害はなぜ起こったか-」

近年ニホンミツバチの気管で増殖して大きな被害をもたらしている寄生性ダニ「アカリンダニ」が、なぜニホンミツバチだけで重症化し、セイヨウミツバチでは問題にならないのかについて、ミツバチの行動の違いを明らかすることで、その要因を究明しました。


資金

このプロジェクトは、以下の研究費・事業費により実施されます。
・科学研究費補助金基盤研究(A)20H00425「ハナバチ保全のための新興疾病の統合的リスク評価」(代表:坂本佳子)
・環境省請負「令和3年度 農薬の野生ハナバチ類に対する環境影響調査等事業」

問い合わせ先

本アンケートに関するお問い合わせは、 invasive(at mark)nies.go.jp までお願いいたします。
メール送信の際は、(at mark)を@に変えてください。

Please contact us in English via email if you have difficulties making yourselves understood in Japanese.
invasive(at mark)nies.go.jp
Please convert "(at mark)"to @ when you send an email to us.