遺伝情報を用いた生物多様性研究において、基盤的な遺伝情報の質・量は解析結果の解像度や信頼性に大きく影響します。本事業では、次期中長期の関連研究において基盤となる遺伝情報として、①野生生物の全ゲノム情報の取得、②生物の種類判別に適したDNA領域の塩基配列(DNAバーコード)情報の収集を主に行います。これらの遺伝情報は、研究プログラムや他の事業、基礎・基盤的研究において、野生生物の保護増殖や駆除、有害生物分布等の研究に即利用できる有用なデータとなります。また、土壌や水などの環境試料から得られるDNA(環境DNA)を用いた生物多様性評価技術を律速するリファレンスデータの蓄積に貢献することで、環境影響評価やモニタリング等における生物多様性調査の精度を向上させます。その他、環境DNA解析や、ゲノムワイドに存在する種内・種間変異情報の取得等において研究計画や実験・解析技術の補助を行うことで所内のゲノム研究のハブ的機能を果たし、所内の萌芽的研究からモニタリング事業までを支援します。
