山野 博哉 (やまの ひろや)Hiroya YAMANO, Ph.D.博士(理学) 国立環境研究所 生物多様性領域 上級主席研究員 〒305-8506 茨城県つくば市小野川16-2 |
サンゴはサンゴ礁という地形を作り、人間を含む生物の生活基盤となるとても面白く重要な生き物です。サンゴ礁の、過去から現在、そして未来へかけての変遷に関する研究を進めています。
現在のサンゴ礁の景観は歴史の産物です。数千年前から現在にかけてのサンゴ礁と島の形成を地形や堆積物の解析によって明らかにし、人間の居住との関わりを考察します。
サンゴ礁は現在急速に衰退しています。海と陸両方の影響を考えて、サンゴ分布の変化を引き起こす要因を明らかにし、対策を立案します。
環境変化によるサンゴの生息場所や地形の変化のモニタリングと予測を行って、適応のための情報を提供します。
こうした研究には、広域観測やデータベース作成が必要となるため、リモートセンシングを用いたサンゴ礁や土地利用の観測技術の開発を同時に行っています。
自然地理学/環境変動、サンゴ礁、リモートセンシング
お知らせ山野上級主席研究員が編集を担当したIsland Arc誌の特集号が出版されました。
Thematic section: Carbonate sedimentation on Pacific coral reefs.
以下の執筆に関わっています。 |
お知らせ山野上級主席研究員が編集を担当したGeomorphology誌の特集号が出版されました。 "Coral Reef Geomorphology"
以下の2編の執筆に関わっています。 |
Hongo, C. and Yamano, H. (2013) Species-specific responses of corals to bleaching events on anthropogenically turbid reefs on Okinawa Island, Japan, over a 15-year period (1995-2009). PLoS ONE 8(4): e60952. doi:10.1371/journal.pone.0060952
(2013年4月3日)
Yara, Y., Vogt, M., Fujii, M., Yamano, H., Hauri, C., Steinacher, M., Gruber, N., and Yamanaka, Y. (2012) Ocean acidification limits temperature-induced poleward expansion of coral habitats around Japan. Biogeosciences, 9, 4955-4968
(2013年1月9日)
Yamano, H., G. Cabioch, B. Pelletier, C. Chevillon, H. Tachikawa, J. Lefevre, P. Marchesiello. (in press) Modern carbonate sedimentary facies on the outer shelf and slope around New Caledonia. Island Arc.
Yamano, H., Sugihara, K., Watanabe, T., Shimamura, M., and Hyeong, K. (2012)
Coral reefs at 34˚N, Japan: Exploring the end of environmental gradients.
Geology, 40, 835-838.
Yamano, H., Sugihara, K., and Nomura, K. (2011) Rapid poleward range expansion of tropical reef corals in response to rising sea surface temperatures. Geophysical Research Letters, 38, L04601, doi:10.1029/2010GL046474.
「沿岸海洋生態系に対する気候変動の複合影響評価研究」(FY2012-2016) プログラムのページはこちら
アジア規模での生物多様性観測・評価・予測に関する総合研究 (FY2011-2015) プログラムのページはこちら
生物多様性と地域経済を考慮した亜熱帯島嶼環境保全策に関する研究(FY2013-2015
「船舶観測による広域サンゴモニタリングに関する研究」 (FY2012-2014) (2014年2月6日)
「海面上昇に対するツバル国の生態工学的維持」 (FY2008-2013)
久米島応援プロジェクト(2009.9-2012.9) プログラムのページはこちら
立ち上げから参加し、学術面からのサポートを行っています。詳しくはこちらのウェブサイトへ
2008年の立ち上げから参加し、幹事を務めています。詳しくはこちらのウェブサイトへ
地球環境研究センターニュース2015年9月号に山野センター長のインタビュー記事が掲載されました。詳しくはこちら
山野センター長が編著者として携わった本が出版されました。詳しくはこちら(築地書館のホームページ内)
山野センター長が共同執筆した下記の論文が平成26年度日本リモートセンシング学会論文賞に選定されました。
グラスボート搭載イメージング蛍光ライダーによるサンゴ観測 ,Journal of The Remote Sensing Society of
Japan (2013), 33, 377-389.
地球環境研究センターニュース2015年4月号に山野センター長の記事が掲載されました。本文はこちら
山野室長のサンゴ礁に関する研究活動について紹介しています。本文はこちら
NATURE Newsの記事 "Coral marches to the poles"に、山野研究員のチームの研究が紹介されました。本文はこちら
山野研究員の研究成果についてプレスリリースを行いました。 詳細はこちら
本研究では、近年の水温上昇に対応して日本の温帯域でサンゴ分布が北へと拡大している証拠を示し、その拡大速度が14km/年に達していることを明らかにしました。科学的にサンゴ北上を全国規模で検出したことは世界初です。
(上記リンク先の所属・職名は当時のものです。)
Last updated Apl. 16 2024