二枚貝中ナノプラスチックの表面劣化状態を含めた評価手法の開発(令和 8年度)Development of an evaluation method for nanoplastics in bivalves, including assessment of surface degradation status
- 研究課題コード
- 2628CD017
- 開始/終了年度
- 2026~2028年
- キーワード(日本語)
- ナノプラスチック,AFM-IR,二枚貝
- キーワード(英語)
- nanoplastics,AFM-IR,bivalves
課題代表者
生野 雄大
- 環境リスク・健康領域
環境標準研究室 - 研究員
研究概要
サイズが1μm以下のナノプラスチックの汚染実態や環境中でどのような性状を持つかを把握することは重要である。そこで、二枚貝中のナノプラスチックの分析を行う。まず、二枚貝中のナノプラスチックの性状を変えない抽出手法を開発する。熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析およびナノ分解能の赤外イメージングによりナノプラスチックを分析し、プラスチックの材質ごとの質量濃度、サイズ、形状、表面劣化状態を評価する。最終的には二枚貝のタイムカプセル試料を用いてナノプラスチックの分析を行い、地域ごとの特徴や時間的な変化を示す。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
ナノプラスチックを定量的に分析可能な熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析(Py-GC/MS)と、定性的な分析が可能な原子間力顕微鏡(AFM)と赤外分光法(IR)を組み合わせたAFM-IRの分析手法開発のため、さまざまな材質の標準ナノプラスチックを用いて分析し、測定条件の最適化を行う。次に、二枚貝中のナノプラスチックの性状を変えない抽出手法の開発を行う。抽出したナノプラスチックをPy-GC/MSおよびAFM-IRで分析し、二枚貝中ナノプラスチックのサイズや形状、重量濃度等を分析する。その後、複数の年代、地点の二枚貝を分析し、ナノプラスチック汚染の年代による変化や地域ごとの特徴を明らかにする。
今年度の研究概要
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンの標準ナノプラスチックを原子間力顕微鏡(AFM)と赤外分光法(IR)を組み合わせたAFM-IRで分析し、100 nm以下のプラスチック粒子を同定できる測定手法の最適化を行う。また、複数種の標準ナノプラスチックやその紫外線劣化粒子を含む混合物を熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析(Py-GC/MS)で定量評価するため、単一種の標準ナノプラスチックを用いた検量線の作成などを実施し、複数種分析への適用を進める。