AI技術を活用した精子画像解析による男性妊孕性評価技術の研究開発(令和 8年度)
AI-Based Sperm Image Analysis for Male Fertility Assessment

研究課題コード
2627AV001
開始/終了年度
2026~2027年
キーワード(日本語)
AI,精子画像,男性妊孕性,含リン代謝物,有機フッ素化合物
キーワード(英語)
AI,Sperm image,Male fertility,Phosphorus metabolite,Organofluorine compound

課題代表者

斎藤 直樹

  • 環境リスク・健康領域
    計測化学研究室
  • 主任研究員
  • 博士(工学)
  • 化学,工学

担当者

研究概要

我が国では出生率低下の要因の一つに不妊症が位置付けられ、2022年より男性不妊を含む不妊治療への保険適用が開始された。これにより、男性不妊の診断・治療に対する社会的関心と医療的必要性が高まっている。しかしながら、保険適用で行われる精液検査では、精液量、精子濃度、運動率や正常形態精子率などが評価され、多くの男性不妊の原因と考えられている造精機能の定量的評価が困難である。
そこで、造精機能の定量的評価を高精度に補完できる技術として、AI技術を活用し、精子画像から妊孕性に関係する潜在的因子を関連付けて評価する男性妊孕性評価技術の開発を目指す。本研究ではその前段階として、男性妊孕性評価技術開発に必要な生体試料・検査データの収集を目的とする。本研究は国際的課題の一つとされる精子の客観的診断基盤の整備という未踏領域に挑むものであり、世界的な研究潮流に対して独自の価値を提供できる。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

用いる試料は、共同研究機関の大阪治験病院にて健常者から採取した精液、血液、尿とする。本研究では、これら試料を用いて精子の顕微鏡画像データ、精子運動性や造精機能項目に影響する化学物質の探索的分析などを行う。国環研では、リンを対象とする核磁気共鳴法(31P NMR)による含リン代謝物分析、高速液体クロマトグラフ−タンデム質量分析計(LC-MS/MS)を用いた有機フッ素化合物分析などを分担する。

今年度の研究概要

市販ヒト精液などを用いて、31P NMRによる含リン代謝物の網羅的な測定条件などを確立する。

外部との連携

本研究は、大阪治験病院を代表機関とする多機関共同研究(参画機関:大阪治験病院、産総研、国環研、名古屋大、筑波大、国際医療福祉大、筑波学園病院)である。

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