男性不妊症検査の残検体を用いた環境汚染のバイオモニタリングに資する化学分析法の確立に関する探索的多機関共同研究(令和 8年度)
Analytical Method Development for Biomonitoring of Environmental Contaminants in Residual Specimens from Male Infertility Testing: An Exploratory Multicenter Study

研究課題コード
2628AV001
開始/終了年度
2026~2028年
キーワード(日本語)
男性不妊,精液,含リン代謝物,31P NMR
キーワード(英語)
Male Infertility,Semen,Phosphorus metabolites,31P NMR

課題代表者

斎藤 直樹

  • 環境リスク・健康領域
    計測化学研究室
  • 主任研究員
  • 博士(工学)
  • 化学,工学

研究概要

工業化地域における環境汚染と健康との関連は20世紀から着目され、特に生殖器系は酸化的損傷や性腺毒性などの直接的機序、あるいは内分泌攪乱などの間接的機序により、化学物質の曝露に対して特に脆弱である。男性においては精巣、精巣上体、前立腺、精嚢腺の分泌液などの生殖器由来の試料が最も特異的に生殖器系への影響を反映すると推測されるが、日本においては化学物質の曝露量の評価は主に血液と尿が用いられることが多く、精液が用いられることはほとんどない。
そこで本研究では、男性不妊症検査の残検体(精液、血液、尿)に対して網羅的な化学分析を実施し、どのような化学物質がどの程度のレベルで含まれているか探索的に検証することを目的とする。産業汚染との関連が示唆される化学物質などが検出されれば、男性不妊症の原因解明や対象化学物質の規制など公衆衛生の向上への貢献が期待される。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

国環研では網羅的な化学分析において、煩雑な前処理を必要とせず、リン化合物を選択的に検出できる核磁気共鳴法(以下、31P NMR)による含リン代謝物分析を分担する。まず、市販ヒト精液などを用いて、どのような含リン代謝物を検出できるか明らかにする。次に、モデル化合物を用いて31P NMRによる定量測定の正確さを評価し、向上させる。さらに、男性不妊患者および健常者の精液などを用いて、含リン代謝物の定性・定量測定を行い、患者を特徴付ける成分を探索する。

今年度の研究概要

市販ヒト精液などを用いて、含リン代謝物の網羅的な測定条件を確立する。

外部との連携

本研究は、筑波大を代表研究機関とする多機関共同研究(参画機関:筑波大、株式会社レナテック、産総研、農研機構および国環研)である。

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