安全確保分野(令和 8年度)Health and Environmental Safety Research Domain
- 研究課題コード
- 2630FS040
- 開始/終了年度
- 2026~2030年
- キーワード(日本語)
- 安全確保分野
- キーワード(英語)
- Health and Environmental Safety Research Domain
研究概要
未知・未規制の化学物質や、化学物質や微生物等の環境中での複合的な要因による環境汚染に対する安全確保と環境媒体の管理・改善に資するため、化学物質等によるヒト健康・生態系リスクの評価と対策案、大気、水、土壌における物質動態の理解と保全策に関する研究を行い、併せてレギュラトリーサイエンスに係わる研究の推進を図る。
この達成に向けて、環境要因によるヒト健康、生態系への有害影響評価や大気、水、土壌の保全、気候変動緩和に関する取組、レギュラトリーサイエンス研究の推進による環境政策において顕著化している問題への対応に関する取組を進める。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
環境リスク・健康領域および地域環境保全領域のメンバーを中心とし、分野研究プロジェクトも活用しながら、複合的な要因による環境汚染対策など将来的な課題に対する科学的な根拠の蓄積、検討を行う事で、人々のウェルビーイング実現のための環境質の保全と国内外の化学物質の適切な評価・管理に繋げる事を目標して研究を行う。
具体的には、化学物質等の環境要因によるヒト健康、生態系への有害影響を明らかにするため、野外および疫学調査によるリスクの解析、新たな有害影響検出手法の開発や有害性評価手法ならびにその原因探索手法の開発を行う。また、化学物質等の排出後の環境動態ならびにヒトや生物体内での動態を明らかにするための物性解析手法、計測手法ならびに数理モデルを開発し、それらの手法を用いて曝露経路及び生物体内での動態の解析を行う。
大気、水、土壌の保全、気候変動緩和に向けて、高頻度観測や実験に基づく汚濁物質(窒素、有害微生物)等の環境動態・循環の把握と未知の反応機構の解明、生態系やヒト健康への影響評価と予測システムの構築・活用を行う。また、危機対応に向けた有害物質の大気拡散シミュレーション技術の開発、きれいで豊かな海の創出に向けた水域管理手法の開発、安全な水利用・循環に向けた衛生リスクの評価・管理手法の開発を行う。これらを通じ、環境質の保全とヒト健康、生態系におよぼすリスクの低減に貢献する。
またレギュラトリーサイエンス研究を推進し、化学物質等のリスク評価・管理、大気・水・土壌等の環境管理などの環境政策において顕著化している問題に対応するため、化審法や農取法のリスク評価や環境基準設定の高度化、水俣条約等の国際条約を基盤とする有害元素研究、事故・災害時の化学物質漏洩対策のための実践的研究、国内外での化学物質管理のための健康・生態リスクの可視化・指標化、水道水質研究および政策対応、大気排出インベントリの構築と大気シミュレーション、琵琶湖の環境保全・管理・再生、自治体で活用可能な沿岸環境・生態系予測システムの開発などを進める。
今年度の研究概要
化学物質等のヒト健康、生態系影響手法の開発ならびにその原因探索手法の開発を進める。また、環境質(大気・水・土壌)保全に向けた観測・影響評価・予測研究、および各地域の環境質の管理手法や技術の開発を進める。
加えてレギュラトリーサイエンス研究を推進し、化学物質等のリスク評価・管理、大気・水・土壌等の環境管理などの環境政策において顕著化している問題解決に向けた取り組みを行う。