受賞のお知らせ~
坂本 陽介 主任研究員がInternational Aerosol Research AssemblyよりBest Poster Awardを受賞
概要
受賞者氏名: 坂本 陽介 (地域環境保全領域)
賞の名称: Best Poster Award
授賞機関: International Aerosol Research Assembly (IARA), Chinese Society of Particuology(CSP)
受賞年月日: 2026年9月5日
受賞対象: Analytical formulation of HO2 uptake coefficient for LLPS aerosols based on a resistor model framework, 12th International Aerosol Conference (IAC 2026), Abstracts, 2026
ひとこと
大気中に浮かぶ微粒子(エアロゾル)は、均一に混ざっているとは限らず、水を多く含む中心部と有機物を多く含む外側の層に分かれることがあります。本研究では、大気中のさまざまな物質の寿命を左右する酸化反応に関連するHO2が、このような微粒子に取り込まれた後、粒子のどこで、どの程度反応するのかを簡便に計算できる理論モデルを開発しました。解析の結果、外側の層の厚さや、物質の溶けやすさ、粒子内部での動きやすさ、反応の速さによって、主に反応する場所が変化することが分かりました。反応する場所が変わると、HO2が大気中から失われる速さだけでなく、粒子内で生じる物質も変化する可能性があります。HO2はオゾンなどの大気汚染物質の生成・消失に関わります。また、粒子内で生じる物質は、エアロゾルの雲の作りやすさを変え、気象や気候に影響する可能性があります。本モデルを大気シミュレーションに導入することで、こうした複雑な大気反応をより正確に理解することが期待されます。今回の受賞を励みに、本モデルの大気シミュレーションへの応用を進め、実際の大気中で何が起こっているのかを解明していきます。