ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

国立環境研究所化学気候モデルによるSSTの南半球成層圏への影響を調べるための1000アンサンブルシミュレーションのアウトプット

データのダウンロード データのダウンロード

海洋の現象が成層圏の南極渦に及ぼす影響を調べるため、化学気候モデルを用いて南半球で突然昇温(SSW)が発生した2002年、2019年の海洋条件を与えた1010年間の連続計算を行った。比較のために2000年の気候平均的な条件で行った実験と2019年の大気場をナッジングした実験を行った。本データセットにはこれらの計算によって得られた東西風、気温、オゾン全量のアウトプットと算出されたEP fluxデータのうち、最初の10年分のデータを除いた残り1000年分(1000アンサンブル)のデータが収められている。

概要

作成者
データ公開日
2022/12/15
データ提供期間
2011/01/01 - 3010/12/31
データ提供機関
国立研究開発法人 国立環境研究所
Email: cgerdb_admin(at)nies.go.jp
DOI
ファイル形式
データ容量
67.8 GB
バージョン
ver.1.1.0 (最終更新日: 2023/10/18)
データセットの言語
英語

データセット

項目
東西風、気温、上向きEP flux、オゾン全量
ドメイン
グローバル
時間分解能
1日
水平分解能
緯度方向2.8° (T42、 帯状平均)
高度分解能
1~3 km
計算方法
計算に用いた化学気候モデル(CCSRNIES-MIROC32)はスペクトルモデルで、水平分解能は2.8° × 2.8° (T42)、鉛直分解能は1~3km、η面34層でモデルトップは約0.01hPaである。参照実験(CNTL)は、2000年の気候条件に固定したもので、温室効果ガス(GHG)とオゾン破壊物質(ODS)の地表面濃度を2000年の値に固定した。海表面温度(SST)やSea ice分布は月平均OISST V2の1991〜2020年平均値を与えた。また、1995〜2004年平均値を与えた参照実験(CNTL_1995-2004)を行った。2002年実験(E2002)では、2002年の月平均SSTとSea ice分布を毎年繰り返して与え、2019年実験(E2019)では2019年のSSTとSea ice分布を与えた。E2019Tropでは、対流圏の1000〜300hPaまでJRA-55(気象庁55年長期再解析)の東西風、南北風をナッジングした。
利用方法
  • ファイル名“CCSRNIES-MIROC32_xxx_yyy_gnz_ver.1.0.0.nc”はNetCDF形式のファイルを表し、ファイル名のxxxは実験名を、yyyはパラメータを表す。実験名にはCNTL、E2002、E2019、E2019Trop、パラメータには下記のいずれかが入る。
    • ua:東西風(m s-1
    • ta:気温(K)
    • epfz:EP flux鉛直成分(kg m-1 s-2
    • epfzwn1:東西波数1成分のEP flux鉛直成分(kg m-1 s-2
    • epfzwn2:東西波数2成分のEP flux鉛直成分(kg m-1 s-2
  •   ファイル名”xxx.ver.1.0.0.txt”はNASA Ames Format 1001のもので、xxxは実験名を表す。モデルの東西風、気温、オゾン全量出力と算出されたEP flux鉛直成分のデータを切り出し・空間平均したものが格納されている。パラメータ名、切り出した場所、空間平均した範囲はファイルのヘッダを参照のこと。
キーワード
【フリーワード】
南極渦、オゾン、東西風、気温、化学気候モデル、多アンサンブル実験
【GCMD_Platform】
Other > Models > Climate Models
【GCMD_Science】
  • Atmosphere > Atmospheric Temperature
  • Atmosphere > Atmospheric Winds
  • Atmosphere > Atmospheric Chemistry > Oxygen Compounds > Atmospheric Ozone
更新履歴
【2023/10/18】
新しい参照実験(CNTL)を追加したバージョン1.1.0を公開(ver.1.1.0)。以前のCNTLはCNTL_1995-2004にファイル名を変更
【2022/12/15】
バージョン1.0.0を公開(ver.1.0.0)

参考情報

参考文献
Y. Yamashita, H. Akiyoshi, M. Inoue (2023), The role of sea-surface conditions in Southern-Hemisphere polar vortex strength and associated wave forcing revealed by a multi-member ensemble simulation with the chemistry–climate model, SOLA, 19B, 9-12, doi:10.2151/sola.19B-002.
助成機関名
JSPS KAKENHI
助成番号
JP20K12155, JP20H01977

利用規約*

*当サイトをご利用いただいた場合は、本利用規約に同意いただいたものとさせていただきます。
本データセットの作成者(以下、作成者)は、本データセットの二次的利用を希望する者(以下、利用者)に対し、以下の条件のもとで本データセットの二次的利用を許諾する。

許諾の範囲
利用者は、本データセットの内容を改変することなく第三者に再配布すること、および、本データセットをもとにして新たに知的生産物 (以下、派生物) を作成して公表することができる。
配布の条件
本データセットを第三者に再配布する場合、有料で販売してはならない。
本データセットを本利用規約に基づいて第三者に再配布した場合、再配布されたデータセットにも本利用規約が適用される。
利用者は、再配布に際し、再配布により本データセットを受け取る者に対し、本データセットの原配布元のURL、本データセットが本利用規約のもとで提供されていること、および、本データセットは作成者によって随時更新されていることを通知しなければならない。
最新版の利用
利用者は、特別の理由がない限り、本データセットの最新版を利用しなければならない。
出典の明記
利用者は、派生物に、その派生物が本データセットを利用して二次的に作成されたものであることを明記しなければならない。
ただし作成者は、利用者に対し、派生物から出典の記載を削除するように要求することができる。その場合、利用者は、合理的に実施可能な範囲で、派生物から出典の記載を削除しなければならない。
引用の書式
本データセットを引用する場合は、以下のように表記しなければならない。
山下・秋吉・井上(2022)、国立環境研究所化学気候モデルによるSSTの南半球成層圏への影響を調べるための1000アンサンブルシミュレーションのアウトプット、ver.x.x.x*1、国立研究開発法人 国立環境研究所 地球システム領域、DOI:10.17595/20221215.001. (参照*2: YYYY/MM/DD)
*1 バージョン番号はデータの最上位ディレクトリに記載されている。
*2 参照年月日は、ファイルをダウンロードした日付を記載すること。
利用報告
再配布、および成果物の公表が、不特定多数に向けて行なわれた場合、利用者はデータ提供機関にそのことを速やかに報告しなければならない。
問題報告
本データセットの内容について、不備や誤り、またはその疑いのある記述を発見した場合、利用者は、その情報を速やかにデータ提供機関に報告しなければならない。
無保証及び免責
作成者およびデータ提供機関は、本利用規約に基づく本データセットの利用に関して一切の保証をしない。
利用者は、派生物の内容について、作成者またはデータ提供機関が何らかの保証を与えているかのような表現を、作成者に断りなく行なってはならない。
本データセットの利用によって何らかの損害が生じた場合、いかなる損害であってもすべて利用者が責任を負うものとする。

助言などの提供

助言などの提供
本データセットの内容や、本データセットを利用して作成した派生物に関して、科学的助言や、内容の学術的妥当性についての見解などを求める場合は、上記の利用規程とは別に、個別の契約に基づいて提供できる場合がある。
その場合、求められる助言等の程度によっては、その派生物の共著者や監修者などとすることをこちらから提案する場合がある。
助言等を希望する場合は、データ提供機関に連絡すること。