社会による生物多様性の価値の認識がますます高まるにつれて、生物多様性の変化を検出するための生態系の観測を地域や分野を越えた協力を通じてどのように維持できるかについて議論する必要が生じています。しかし、大規模かつ高解像度の生態系観測を確立し、維持するには多くの課題があります。
この論文では、主に日本における個別の事例と新たな枠組みに基づいて、生態学がいかに長期観測データに依存しているか、そして地球環境の基本的なモニタリングができなくなることが環境危機を克服する可能性を減らしてしまうかを議論し、さらに、高解像度で大規模な生態系観測の確立や維持に貢献する新たな技術や機会を検討しました。
資金について(謝辞の抜粋)
♦T.K. was supported by the Environment Research and Technology Development Fund JPMEERF20202001 of the Environmental Restoration and Conservation Agency of Japan.
♦H.M. was supported by JSPS KAKENHI (19H03301 and 21H05316).
生物多様性・生態系観測のイメージ(生物多様性評価連携研究グループより)