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野生生物に配慮して生産されたお米の価格プレミアム:日本の小売店データからの洞察


論文情報
タイトル
Price premiums for wildlife-friendly rice: Insights from Japanese retail data
野生生物に配慮して生産されたお米の価格プレミアム:日本の小売店データからの洞察
著者
Mameno K., Kubo T., Shoji Y. / 豆野 皓太, 久保 雄広, 庄子 康 *下線で示した著者は国立環境研究所所属
雑誌
Conservation Science and Practice DOI: 10.1111/csp2.417
受理・掲載
2021年3月15日 受理, 2021年5月5日 オンライン掲載 オンライン公開への外部リンク
概要

ECOラベルなどを用いて、生物多様性に関連する利益を市場メカニズムに統合することは、生物多様性の保全に重要な役割を果たします。本研究では、日本の小売店のデータを分析することにより、野生生物に配慮して生産されたことを示すラベル(WFFラベル)が、お米の価格に与える影響(価格プレミアム)を評価しました。その結果、WFFラベルは、米の価格に大きなプラスの影響を与えることが示されました。具体的には、この種の表示のある米は、表示されていない米と比較して、約20%の価格プレミアムがありました。本研究の結果は、生物多様性保全と食料の安定供給のバランスをとるために有益な知見を提供します。

野生生物に配慮して生産されたお米

図:野生生物に配慮して生産されたお米