有藻性イシサンゴ類とは、イシサンゴ目の中で褐虫藻とよばれる植物プランクトンと共生しているサンゴのことです。これらは生息環境の変化に非常に敏感なため、赤土の流入といった局所的な環境の悪化から、地球温暖化などの地球規模での気候変化の指標としても有効です。
「日本の有藻性イシサンゴ類~種子島編~」は、あまり知られていない日本の暖温帯域に生息する有藻性イシサンゴを広く知っていただき、沿岸生態系の保全やモニタリングに役立てていただくためのガイドブックです。(PDF 20MB)
制作
国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター
内容
日本の亜熱帯域と暖温帯域の境界に位置する鹿児島県種子島で記録された166種、過去に報告されている2種、種子島以北では普通に見られる5種の計173種の生時・骨格写真の掲載。各種の同定に必要な生時と骨格の形態的特徴のほか、再検討が必要な分類学的問題点についての解説 など
著者
杉原薫1・野村恵一2・横地洋之3・下池和幸4・梶原健次5・鈴木豪6・座安佑奈7・出羽尚子8・
深見裕伸9・北野裕子10・松本尚11・目﨑拓真12・永田俊輔 13・立川浩之14・木村匡15
著者所属一覧
1. 国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター
2. 株式会社 串本海中公園センター
3. 東海大学海洋学部 水産学科
4. 東海大学海洋学部 環境社会学科
5. 宮古島市役所農林水産部 水産課
6. 水産総合研究センター 西海区水産研究所
7. 沖縄科学技術大学院大学 マリンゲノミックスユニット
8. いおワールド かごしま水族館
9. 宮崎大学農学部 海洋生物環境学科
10. 宮崎大学テニュアトラック推進機構
11. 宮古島市教育委員会 学校教育課
12. 公益財団法人 黒潮生物研究所
13. 一般財団法人 沖縄美ら島財団総合研究センター
14. 千葉県立中央博物館分館 海の博物館
15. 一般財団法人 自然環境研究センター
「日本の有藻性イシサンゴ類~種子島編~Database」 |
写真:種子島がタイプ産地となっているタネガシマミドリイシ Acropora tanegashimensis(左)と
ハナサンゴモドキ Euphyllia paraglabrescens(右)
Last updated Jan. 16, 2017