水道水及び原水における水質管理の向上に資する調査検討(令和 8年度)Research and study to contribute to improving water quality management of drinking water and raw water
- 研究課題コード
- 2626BY002
- 開始/終了年度
- 2026~2026年
- キーワード(日本語)
- 水道水質基準,実態調査,浄水処理
- キーワード(英語)
- Drinking water quality regulation,Survey,Drinking water treatment
課題代表者
浅見 真理
- 環境リスク・健康領域
水道水質研究和光分室(リ健) - 上級主席研究員
- Dr (工学博士)
- 土木工学
研究概要
これまでに提案者らは、水道システムにおける微量化学物質や病原微生物の存在状況、処理性、リスク評価を検討し、それらは厚生労働省・環境省・国土交通省の水道関係の検討会を通じて農薬リスト、亜急性毒性参照値、分析法などが水道水質管理に資されてきた。微量化学物質や病原生物等の存在状況、低減化技術、監視・分析法を検討し、水質リスクを総合的に評価することで、新たな管理目標の設定など根拠に基づいた水質管理を行うための手法を確立することを目標とする。
研究の性格
- 主たるもの:行政支援調査・研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
(1)水質管理を行うための手法の検討
水質基準項目、水質管理目標設定項目、要検討項目の中で水道原水や水道水における無機及び有機化合物、病原生物等の存在状況の把握、一般的な項目を含む水質データ収集及び監視・管理方策の効率化について重点的に取り組むべき課題の検討を行う。
(2)ウイルス等に関する調査検討
以下に示す原水および水道水における病原・指標ウイルスの実態調査、高い不活化率を達成できる水質・運転パラメータの検討、クリプトスポリジウムの迅速な試験方法の検討に取り組み、指標細菌よりも塩素消毒耐性が高いウイルス等の病原微生物について、我が国の実情に合うリスク管理手法を検討する。
(3)細菌に関する調査検討
浄水処理プロセスでの実態調査、粒状活性炭処理での微生物管理に関する情報収集、微生物リスク評価に基づく従属栄養細菌数の制御すべき目標値の検討に取り組み、水質管理目標設定項目である従属栄養細菌数の管理目標値設定方法、水道システムでの水質管理指標としての有用性について検討する。
(4)化学物質・農薬に関する調査検討
農薬類や有機フッ素化合物を中心に、農薬類の出荷量の傾向の把握、水源、浄水場の原水、浄水プロセス、浄水での農薬類、有機フッ素化合物等について、新規物質や要検討項目を含めた調査、農薬類や有機フッ素化合物等の浄水処理性の評価、農薬分解物について検討する。
(5)消毒副生成物に関する調査検討
水道における消毒副生成物のうち特に臭素化ハロ酢酸について、存在実態や制御・管理手法、原水水質条件について調査・検討する。
(6)リスク評価に関する調査検討
国内の要監視項目や要検討項目の中で目標値のないあるいは新規の毒性情報がある項目等の毒性情報収集や、毒性情報のない物質が検出された際に指標となる暫定的な値(毒性学的懸念の閾値等)の使い方等について国内外の情報収集を行い、整理を実施する。
(7)WHO 飲料水水質ガイドラインの逐次改正等の国際的な議論の状況や米国等の対策の最新動向について、情報整理を行う。
今年度の研究概要
同上
外部との連携
研究代表者及び全体の助言を行うアドバイザーとして前請負研究代表者北海道大学松井佳彦名誉教授、国立環境研研究職員及び大学教員を中心とする従事者(12名)、研究協力者として50名程度の水道事業体や研究機関、並びに環境省や関係省庁の職員等を想定する。また、これまで共同研究を実施してきた国立医薬品食品衛生研究所、国土技術政策総合研究所等の研究者らとも連携し、情報交換を行う。
備考
移管に伴い、厚生労働科学研究から組み換え