NbSに関する社会制度設計と評価手法(令和 8年度)
Institutional Design and Evaluation Methods for Implementing Nature-based Solutions

研究課題コード
2630AA107
開始/終了年度
2026~2030年
キーワード(日本語)
自然を活用した解決策,地域計画,評価,社会基盤
キーワード(英語)
Nature-based Solutions,Regional planning,Evaluation,Infrastructure

課題代表者

大西 悟

  • 福島地域協働研究拠点
    地域復興研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(工学)
  • 土木工学,経済学,哲学

境 優

  • 福島地域協働研究拠点
    環境影響評価研究室
  • 主任研究員
  • 博士(地球環境学)
  • 生物学

担当者

研究概要

自然を活用した解決策(NbS)の実装と展開に向けた研究プログラムにおいて、NbSの実装時に、人工インフラと自然資本の相補的な機能分担を効果的に実現するための制度設計、地域計画及び評価手法を構築することを目的とする。テーマ1(NbS技術の開発)が定量化するNbS技術の効果を踏まえ、NbS導入に必要な制度設計・地域計画・評価の科学的基盤を提示する。公共政策・地域社会学的アプローチによりNbS導入に関わる社会的・制度的障壁を解明するとともに、複数のケーススタディ地域においてNbSの有効性と限界を明らかにする。さらに、NbS導入時に人工インフラと自然資本を相補的に統合するために流域内の複数自治体における計画及び政策オプションの策定・評価手法を構築する。また、企業活動と流域の自然環境機能との関係を評価するため、企業を主体としたWater Positiveに資する活動(水に係る自然資本を回復軌道に乗せるとする試み)を支援するための定量評価ツールを構築する。これらを通じ、テーマ3(NbSの社会実装と拠点形成)に対して、社会制度・地域設計・計画及び評価手法を提示する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

3年目までに、政策分析とケーススタディに基づき、NbSに関連する主な制度の実態と課題を明らかにし、地域ごとの適用条件と限界、さらに社会的・制度的な阻害要因についての仮説を導出する。また、NbS導入に向けて人工インフラと自然資本の組合せを統合的に検討する地域計画支援及び政策オプションを提示する。企業によるWater Positiveに資する活動の効果を定量的に評価するツールを試作する。
5年目までに、ケーススタディ間の比較に基づき、NbSを効果的に実施する制度的・社会的要件と、地域特性によって異なる適用上の限界を明らかにする。その成果を踏まえ、NbS導入に関わる制度設計、地域計画及び評価の指針を取りまとめる。企業によるWater Positiveに資する活動の定量評価ツールをケーススタディ地域で運用し、その有効性を検証する。これらの成果を、自治体や企業によるNbS導入の検討に活用できる制度・計画指針及び評価ツールとして提示し、NbSの実装において、自然資本と人工インフラの相補的な機能分担を実現するための社会制度設計と評価手法を示す。

今年度の研究概要

NbSに関する国内外の文献レビューによる概念整理及び既存事例調査を行い、国内におけるNbSに関連する制度の実態を明らかにする。また、NbSの技術と制度を地域に導入する政策オプションの具体化に向けて、地域計画及び土地利用、自然環境機能及び人工インフラに関するデータベースを構築する。NbS導入に向けて廃棄物処理・資源循環、水処理といった環境インフラの機能の特定と人工インフラと自然資本の補完性を整理する。さらに企業によるWater Positiveに資する活動を支援するための定量評価ツールの基盤部分を開発する。

外部との連携

大阪大学、University of California, Davis