日本における人口変化と資源利用
コラム1
歴史人口学の研究によれば、日本の人口はいくつかの停滞期があったものの、これまでほぼ単調に増加してきました。その背景には、資源利用の形態の多様化や、土木技術の向上に伴う開墾の広がりがあったと考えられます。明治維新以降は近代化や経済のグローバル化、燃料革命に伴い人口が急増しましたが、2008年には少子高齢化により日本の総人口が減少に転じました。国立社会保障・人口問題研究所の推計値では、2050年には日本の総人口は1億人を下回り、さらに2100年には5000万人を下回ると考えられています(図1)。そのような急速な人口減少は日本の歴史上例がありません。
さらに、農村から都市への人口流入による人口分布の偏りが同時に生じています。1970年には農村人口と都市人口の比率は同程度でしたが、2020年現在では都市人口と農村人口の比率が2倍程度に広がっており、その傾向は今後も続くと考えられています(図2)。そのような人口減少と人口集中が同時に生じた結果、2050年には現在の居住地域の2割が無居住化すると予測されています。
目次
目次
- 環境儀 No.82
- Interview研究者に聞く
- コラム2
- コラム3
- Summary
- 研究をめぐって
- 環境儀 NO.82 [6.17MB]

