人口分布に関係する地域の問題(1):空き家の増加
コラム4
空き家が多い地域では、老朽化した建物が倒壊する危険性や犯罪被害にあう可能性が高くなるだけでなく、多くの資源と資金を使って作られてきたインフラや都市施設が有効に活用されずに無駄になってしまいます。国が行った住宅・土地統計調査によると、2013年の全国の空き家率は約13.5%(8戸に1戸が空き家)となり、今後は人口・世帯数の減少に伴ってさらに空き家が増えることが懸念されています。
こうした空き家問題の原因や対策を考えるためには、市区町村内の詳しい地域別の空き家の空間分布を知ることが必要になります。しかし、国が行っている統計調査ではそこまで詳しく知ることができないという問題があります。そこで私たちは、住宅地図からわかる住宅数と国勢調査を基にした世帯数を比較することで、地域メッシュ単位の空き家分布を推計する方法を提案しました。図5は、2010年および2035年の千葉県内の空き家率の分布の推計結果です。

図5 2010年および2035年の千葉県内1kmメッシュ単位の空き家率の推計結果
県東部の海岸沿いで空き家率40%を超える地域が広くまとまって生じる恐れや、市域の中でも高齢化が進んでいる地域での空き家化が進む可能性が示唆されました。
目次
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- 環境儀 No.71
- Interview研究者に聞く
- コラム1
- コラム2
- コラム3
- コラム5
- Summary
- 研究をめぐって
- 環境儀 NO.71 [3.5MB]
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