未来に続く健康を守るために
~環境化学物質の継世代影響とエピジェネティクス~
環境儀 NO.59
私たちが生活する環境中には、さまざまな化学物質が存在しています。その中には、微量であっても日常的に摂取することによって健康に悪影響を及ぼすものがあります。
最近、母親が妊娠中に体内に取り込んだヒ素が胎盤を通過して胎児に影響を及ぼし、生まれた子の成長後に各種の疾患リスクを高めるという現象があることがわかってきました。さらに、胎児期に受けた影響は、孫世代の成長後にも影響をあらわすという、これまでに考えられなかった可能性が指摘されています。このように化学物質の影響が世代を越えて伝えられる(継世代影響)という未知の現象を理解し、人々に悪影響を与えることを防ぐためには、化学物質の毒性の作用メカニズムを解明することが重要です。近年では、このメカニズムを解くカギとして「エピジェネティクス」が注目されています。
国立環境研究所では、化学物質のひとつであるヒ素の毒性メカニズムの研究に取り組んできました。本号では、「エピジェネティクス」というメカニズムを中心としたヒ素の継世代影響についての研究を紹介します。
目次
目次
- Interview 研究者に聞く
- コラム1
- コラム2
- コラム3
- Summary
- 研究をめぐって
- 環境儀 NO.59 [5.0MB]
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