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SDGs(持続可能な開発目標)を活かした地域づくり[福島県立須賀川高校 講師派遣レポート]

須賀川高校の授業でSDGsと地域を語る

2021年6月の下旬、須賀川高校の1年生が取り組む課題探求授業の特別講義に、『SDGs(持続可能な開発目標)を活かした地域づくり』という講演タイトルで、五味馨室長(地域環境創生研究室)が講義を行いました。

SDGsとは

およそ45分間の中で、SDGs17の目標ひとつひとつについて、解説を行い、国内のSDGs未来都市での森林総合産業とエネルギー自給の取組みや福島県内の選定都市の一つ、郡山市で行っているSDGs浸透のための取組み、そして、持続可能な農業に貢献する認証「GAP」を県内高校が取得している事例など身近な取り組みの紹介もしました。
限られた時間の中で、SDGs達成に貢献できる内容が身近にあることが分かる講義となりました。

※GAP(Good Agricultural Practices):農業生産工程管理。農業において、食品安全、環境保全、労働安全等の持続可能性を確保するための生産工程管理の取組のこと。出典 農林水産省HPhttps://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/ [外部サイト]より

この日は、奇しくも天気が乱れ、この講演が始まると、須賀川市には大雨が降ってきました。
近年多く見られる、局所的豪雨です。
途中、会場の体育館の窓や扉を閉めないとマイクの声が後ろまで届かないほどの雨音が響く中、約180名の皆さんが熱心に耳を傾ける姿が印象的でした。

体育館で講義をきく生徒たち

会場の天井を打つ雨音にも負けず、最後まで集中して聞いてくれた生徒の皆さんの感想を少し紹介します。

「SDGsには、前身としてMDGsがあったことを初めて知った。これを見直して、SDGsが設定されたことを理解した。」

「SDGsウォッシュと呼ばれる、やっているふりが問題だと知った。」
SDGsマークを掲げるだけで、実の伴わない見掛け倒しのSDGsウォッシュがなかなか厄介な問題であることも、驚きとともに伝わりました。

「自分だけが良くなればいいのではなく、周りも幸せにする、そんな姿勢で、今後、自分たちにできることに取り組んでいきたい」
という感想もあり、SDGsで最も大切にしている“誰も取り残さない”精神も、生徒の皆さんに響いたようでした。

SDGsとは

MDGs:「Millennium Development Goals」の略。2001年にまとめられた2015年までの国際目標で、「ミレニアム開発目標」と呼ばれる、現在のSDGs(持続可能な開発目標)の前身にあたる目標で、8つのゴール、21のターゲット項目からなる。

※SDGsウォッシュ:主に企業がSDGsの取り組みをアピールすることで、『実態以上に「社会のため」「社会課題とのかかわり」を連想させる※』こと。環境汚染、労働問題などで批判されることが多い。※電通「SDGsコミュニケーションガイド」https://www.dentsu.co.jp/csr/team_sdgs/pdf/sdgs_communication_guide.pdf [PDF:外部サイト]

こうした感想からも、講演の内容をしっかり受け止め、自分たちでなにかアクションを起こしていきたいという気持ちが生まれたのを感じました。 環境課題の解決には、時間がかかり、気候変動などの影響も、世代間を超えて及ぶものです。
若い世代がこうした世界の課題や出来事に関心を持つことは非常に重要で、その姿を頼もしく感じます。
福島地域協働研究拠点では、これから一緒に社会を創る若い世代と環境課題について伝え、一緒に考える取り組みを続けていきます。

講演概要

タイトル
課題探究講演会〔SDGs〕
SDGs(持続可能な開発目標)を活かした地域づくり
開催日
2021年6月24日(木)
対象
福島県立須賀川高校 1学年
講師
国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 
地域環境創生研究室 室長 五味馨

講師

五味 馨

福島地域協働研究拠点 地域環境創生研究室 室長

京都⼤学⼤学院⼯学研究科、2016 年より国立環境研究所 福島地域協働研究拠点に着任。専⾨は地域統合評価モデルによるシミュレーションを活⽤した持続可能な将来社会ビジョン。