国内の離島に生息する希少鳥類の保全単位の策定に向けた基礎的研究(令和 7年度)Basic research for the determination of conservation unit of rare birds in Japanese remote islands
- 予算区分
- 資金提供型共同研究
- 研究課題コード
- 2325LA001
- 開始/終了年度
- 2023~2025年
- キーワード(日本語)
- 島嶼,鳥類,進化,保全
- キーワード(英語)
- Islands,Birds,Evolution,Conservation
課題代表者
安藤 温子
- 生物多様性領域
生態系機能評価研究室 - 主任研究員
- 博士 (農学)
- 生物学,農学,林学
研究概要
日本において本土(本州、北海道、四国、及び九州)を除いた島嶼部(以後、離島)には、固有種・固有亜種が多く生息・生育している。一方で、離島の生態系は外来種や気候変動などの外的な要因に対して非常に脆弱である。鳥類では、日本固有種22種(絶滅5種,繁殖固有6種含む)のうち、15種は南西諸島や小笠原諸島,伊豆諸島などの離島のみで生息、繁殖している(西海 2015)。また、日本で絶滅した鳥類14種のうち、12種が離島に生息していた種であった(環境省 2014)。このように離島に生息している鳥類は固有性と脆弱性の高さが特徴であり(Whittaker 2007)、その保全を進めることが重要である。しかし、離島には基礎的な生態や保全単位が明らかでない種も依然として多く、これらの種の絶滅を防ぐために学術研究を遂行することが急務である。
本プロジェクトでは、伊豆諸島において個体数が少なく、絶滅の危機が高いと考えられる鳥類の効果的な保全策を講じるための調査を行うことを目的とする。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備
全体計画
トカラ列島全島において、繁殖鳥類の分布調査を実施し、その結果を伊豆諸島で行われたものと比較することにより、両地域における鳥類分布の特性や希少種の生息状況、外来種の影響などを評価する。また、アカコッコなど特定の種を対象に遺伝子分析を行うことにより、遺伝的多様性の現状や両地域における分類学的な差異を検証する。
今年度の研究概要
アカコッコをトカラ列島、伊豆諸島において捕獲し、形態計測と遺伝子サンプルの収集を行う。持ち帰った遺伝子サンプルは、RADseq法により解析し、トカラ、伊豆における特性を評価する。