河川-湖沼エコトーンに形成される多様な水温環境と水生生物の利用評価(令和 7年度)
Habitat use of freshwater organisms in heterogeneous water temperatures within stream-lake ecotones

研究課題コード
2424NA001
開始/終了年度
2024~2025年
キーワード(日本語)
生息場,魚類,底生動物
キーワード(英語)
Habitat,Fish,Benthos

課題代表者

末吉 正尚

  • 生物多様性領域
    琵琶湖分室(生物)
  • 研究員

担当者

研究概要

異なる生態系間の移行帯(エコトーン)は、特有の環境が形成される生物多様性のホットスポットである。河川では海への河口部が貴重なエコトーンとして重要視されているが、一方で湖沼との合流点に関しては管理方針を定めるための知見が不足している。本研究では、河川-湖沼合流点の環境異質性(特に水温)が有する生態系機能を現地調査で明らかにし、その影響範囲の簡易推定手法を示すことで河川管理に資する知見を提供する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

調査は、河川と湖沼の水温差が生じやすい夏季に行う。すでに県内38河川に水温計を設置しており、その中で同流域規模の河川を計3-5河川選ぶ予定である。
2年計画の1年目は、調査・解析手法の検証のため、冷水河川の合流点で詳細データを取得する。合流点から両岸湖岸に沿って、ドローン又はサーモカメラで水温を観測し異なる水温帯でベントス(底生動物)を採集する。同時に水中カメラを設置し、カメラに映る魚影から魚類相を把握する。水温、水深を現地計測し、持ち帰った底泥から粒度分析計測を行う。秋〜冬季に生物種の同定を行う。
2年目は、河川数を増やして異なる特性(水温、湖岸の人工物の有無)をもつ河川間の比較を行う。全データがそろい次第、水温やその他の生息環境を変数として群集の違いや特異種数との関係性を解析する。

今年度の研究概要

今年度は、琵琶湖西部に位置する3河川での調査を実施する。また昨年度断念した東部2河川での冬季調査も可能な範囲で実施する。昨年度データも合わせて魚類の自動判別分析を試みる。また、採集したベントスサンプルを同定し、群集解析によって河川-合流部-湖沼の環境の違いによる生物影響を把握する。

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