放射性ごみの処理
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放射性セシウムを含むごみを燃やすと、放射性セシウムの多くが「飛灰」と呼ばれる細かい燃えカスの中に移ることがわかりました。この「飛灰」に含まれる放射性セシウムは水にふれると溶け出しやすいため、これを埋め立て処分するときには雨水がしみ込まないような工夫が必要です。
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被災地にはたくさんの放射性ごみがあるため、集めたごみを効率的に保管するためにはなるべくごみの体積を減らす必要があります。特に放射性セシウムを含む土の体積を減らすための有効な方法の一つとして、土を高温で燃やして放射性セシウムを取り除き、残りの土壌を使ってセメントの原料を作る技術を開発しています。この技術を用いれば、放射性ごみの体積を元の約4%まで減らすことができます。
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草木や土などの放射性ごみは「中間貯蔵施設」や「最終処分場」と呼ばれる施設に集められて保管されます。このような施設は、放射性ごみから可燃性ガスが発生したり、有害物質が雨で流れることのないような設計としなければなりません。国立環境研究所 福島地域協働研究拠点では、放射性物質を含む土を2mの立方体状に詰めて、その上から人工的な装置を使って模擬的に雨を降らせ、土の中から出てくる水や空気の成分を測定することで、ごみを保管する施設の最適な作り方を提案することを目指しています。
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