地域環境創生研究室の取り組み
地域環境創生研究室では復興と持続可能な地域づくりを進めるため、福島県内外の地域の方々と協力しながら、環境・経済・社会の各側面を様々な手法で分析し、脱炭素社会の実現やSDGs達成も含めた地域課題を解決する方策や最新技術の活用を提案して、地域の方々にとってより良いまちづくりを支援する研究をしています。
復興と持続可能な地域づくりを進めるため、森林などの「地域資源」を活用するための調査研究、脱炭素やSDGsを地域で達成するための「将来像」を描く研究、そして「地域環境政策」とこれをとりまくステークホルダーの分析を進めています
地域資源を活かす研究では特に避難指示の解除された区域での里地里山や生態系サービスの回復技術について開発・適用・評価の手法を開発し、バイオマスのような地域資源を持続的に管理しながら地域社会のニーズに合わせて活用する方策を提案します。
将来像を描く研究では社会・経済・環境の復興に関わるデータを収集・分析し、脱炭素社会の実現やSDGsのような多様な目標を達成するための取組・技術をまちづくりに取り入れ、地域が長期的に発展していくための将来シナリオを地域の方々と考えます。
地域環境政策の分析では、これまでに行われてきた環境政策の基盤、実施体制、環境政策に関わる行政・住民・市民団体・事業者などのステークホルダーを分析し、効果的な計画策定・施策立案に必要なことを提言します。
環境創生研究
- 地域資源を活用して復興を進めるには?
- 脱炭素やSDGsを地域で達成するにはどうするべき?
- 地方自治体の環境政策にとって大事なことは何?
地域資源を活かす
- 避難指示解除区域における地域資源・システム創生
- 地域資源の利活用計画づくり
- 放射線災害からの里地里山、生態系サービスの回復
- 技術開発・適用・評価
- 地域資源利活用・地域システム創成の取り組みの自治体等の計画、方針などへの反映
- 災害後のバイオマス利活用、林産物などに関する技術導入のガイドラインの作成
将来像を描く
- 地域再生と持続可能な復興まちづくりの評価・解析
- 復興・帰還の進展の記録と分析
- 長期的な将来シナリオの開発(復興・脱炭素・ローカルSDGsの達成)
- 統計・モニタリング・技術情報を統合した環境まちづくり支援
- 地域エネルギー計画・評価システム
政策の基礎を固める
- 福島県内市町村の環境計画・環境政策調査分析
- 環境政策の基盤、実施体制、ステークホルダーの情報を収集・分析
- 環境計画の策定や環境施策の立案にむけた提言
- 環境や関連分野の条例、計画の策定状況、時期、目標・指標、推進体制などを分析
- 自治体の環境政策に対する住民・事業者などの関心(脱炭素やSDGsを含む)を調査