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2012年4月27日

「第27回全国環境研究所交流シンポジウム」報告

【行事報告】

企画部研究推進室

 全国環境研究所交流シンポジウムは、「環境研究に関する研究発表、意見交換を通じて地方環境研究所と国立環境研究所の研究者間の交流を図り、共同研究等の新たな展開に役立てると共に、環境研究の一層の推進を図る」ことを目的に、第1回の昭和61年以来、毎年度の第4四半期に開催されているものです。

 第27回目となる今回は、「災害と環境(放射性物質汚染問題を含めて)」と題し、平成24年2月15~16日に当研究所の大山記念ホールで開催され、両日の延べ数で139名の参加がありました。冒頭、昨年3月11日の東日本大震災で亡くなられた方々、阪神大震災で亡くなられた方々、そして幾多の災害で亡くなられた方々の御冥福をお祈りして、1分間の黙祷をしました。また、被災されました多くの方々にお見舞いを申し上げました。

 1日目は大垣理事長による開会挨拶と「第3次中期計画で国環研が目指すもの」の講演、長坂雄一環境省環境研究技術室長の挨拶と基調講演「東日本大震災と環境省の取組」があり、それに続いて東日本大震災に関する2つのセッションで合計7つの講演とセッション毎の総合討論が行われました。2日目は、「災害と環境」についてのセッションで合計6つの講演と討論が行われました。

 また昨年3月11日の東日本大震災による地震、津波、放射性物質の拡散など未曾有の災害や大型台風などによる災害が起き、大きな環境変化が引き起こされたことから、地方環境研究所の関心も高く、東日本大震災後の調査研究と放射性物質の拡散による新たな環境問題、また阪神大震災の調査結果など広範囲な発表があり、地方環境研究所の研究者が一堂に会し、行政や研究の最新動向を共有し議論する貴重な機会となりました。ご講演いただいた皆様や、企画・運営にご協力いただいた方々に深く感謝申し上げます。

プログラム (敬称略)

2月15日 (水)

開会挨拶と 「第3次中期計画で国環研が目指すもの」
国立環境研究所理事長 大垣眞一郎
来賓挨拶と基調講演 「東日本大震災と環境省の取組」
環境省総合環境政策局環境研究技術室長 長坂雄一


第1部 東日本大震災により発生した廃棄物
(1) 「放射性物質汚染廃棄物の適正処理に向けた課題」
○大迫政浩 (国立環境研究所)
(2) 「岩手県の災害廃棄物処理の現状と課題」
○佐々木秀幸 (岩手県環境生活部)
(3) 「宮城県における震災後の大気環境測定」
○菊池恵介、小泉俊一、北村洋子、佐久間隆、
菊地秀夫 (宮城県保健環境センター)
(4) 「東日本大震災アスベスト調査
~全国環境研協議会の分析支援を受けて~」
○金久保美喜、相田英輝、高畑寿太郎 (仙台市衛生研究所)
第1部 総合討論 座長 : 大迫政浩 (国立環境研究所)


第2部 東日本大震災による放射性物質の環境汚染
(5) 「国立環境研究所における放射性物質による環境汚染研究の概要」
○大原利眞 (国立環境研究所、多媒体での放射性物質実態把握・
動態解明グループ)
(6) 「大震災以後の福島県内における放射線モニタリング活動」
○長南丈裕 (福島県環境センター、県災害対策本部原子力班
モニタリングチーム派遣)
(7) 「郡山市の放射性物質汚染と除染への取組み」
○菊地宗光 (郡山市環境保全センター)、
佐藤政寿 (郡山市原子力災害対策直轄室)
第2部 総合討論 座長 : 大原利眞 (国立環境研究所)

2月16日 (木)

第3部 災害と環境
(8) 「災害環境という環境研究分野について」
○中根英昭 (国立環境研究所)
(9) 「震災後における閉鎖性海域の現況」
○福地信一 (宮城県保健環境センター)、佐々木久雄、 丸尾知佳子、
千葉信男、西村修 (東北大学院)、 牧秀明 (国立環境研究所)
(10) 「阪神・淡路大震災による大阪湾への影響調査」
○宮崎一 ((財) ひょうご環境創造協会 兵庫県環境研究センター)
(11) 「津波による東北地方太平洋沿岸海域底質中の石油類汚染」
○牧秀明、金谷弦、中村泰男 (国立環境研究所)、
福地信一 (宮城県保健環境センター)、田中伸幸、
丸尾知佳子、佐々木久雄、千葉信男、西村修 (東北大学院)
(12) 「阪神・淡路大震災後の化学物質モニタリング」
○松村千里 ((財) ひょうご環境創造協会 兵庫県環境研究センター)
(13) 「大災害により蒲生潟 (宮城県仙台市)の環境と生物相はどのように
変わったか」
○金谷弦 (国立環境研究所)、鈴木孝男 (東北大学院)、
牧秀明、中村泰男 (国立環境研究所)、菊地永祐 (宮城教育大学)
第3部 総合討論 座長 : 中根英昭 (国立環境研究所)

閉会挨拶  国立環境研究所理事  佐藤 洋

写真:シンポジウムの様子

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