ユーザー別ナビ |

  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方
2011年11月8日

国立環境研究所の研究情報誌「環境儀」第42号 「環境研究 for Asia/in Asia/with Asia−持続可能なアジアに向けて」の刊行について(お知らせ)

(筑波研究学園都市記者会、 環境省記者クラブ同時配付 )

平成 23年11月8日(火)
独立行政法人国立環境研究所
企画部長 : 德田 博保 (029-850-2302)
環境情報部長 : 岸部 和美 (029-850-2340)
環境儀WGリーダー : 竹中 明夫 (029-850-2474)

 国立環境研究所の研究成果を分かりやすく伝える研究情報誌「環境儀」第42号「環境研究 for Asia/in Asia/with Asia−持続可能なアジアに向けて」が刊行されました。

 2010年に環境省から発表された「環境研究・環境技術開発の推進戦略」の中では、「アジア圏全体での持続可能な社会づくりをリードしていくことは我が国の使命とも言える」とうたわれています。国立環境研究所では、以前からアジアを対象・フィールドとした研究、そしてアジアの研究機関等を共同研究のパートナーとした環境研究を進めてきました。アジアでの研究(環境研究in Asia)、アジアのパートナーとの研究(環境研究with Asia) は、持続可能なアジアのための研究、すなわち「環境研究 for Asia」でもあります。

 今号では、2006年度から2010年度までの5年間、当研究所のアジア自然共生研究プログラムのプログラムリーダーをつとめた中根英昭・審議役(アジア等国際連携担当)が、国立環境研究所でのアジア研究の経緯とともに、国境を越えた大気汚染に関する研究、アジアでの河川から海に至る水環境の研究、そしてメコン流域の生態系がもつ機能に関する研究の成果を紹介します。

1 第42号の内容

 アジアの多くの国や地域では、急速な経済発展とともに、日本が高度成長期から今日に至るまでに経験してきた大気汚染、水質汚濁、廃棄物の問題、化学物質の問題、自然破壊などの問題が同時に深刻化しています。これらの問題を解決しつつ、持続可能な社会を実現することが、アジアと世界の環境にとって避けて通ることのできない課題となっています。

 国立環境研究所では、以前からアジアを対象・フィールドとした研究、そしてアジアの研究機関等を共同研究のパートナーとした環境研究を進めてきました。それらは持続可能なアジアのための研究、すなわち「環境研究 for Asia」でもあります。今号では、これまでの国立環境研究所でのアジア関連研究の歴史を振り返るとともに、2006年度から2010年度までの5年間、アジア自然共生研究プログラムとして行った研究プロジェクトの概要と成果を紹介します。

環境儀第42号表紙写真

 国立環境研究所でのアジア研究が本格的にスタートしたのは、1990年の改組により国立公害研究所から国立環境研究所と名前を変えた時からでした。この改組により本格的な海外調査が可能となり、地球温暖化、酸性雨、熱帯林減少などの問題への取り組みが始まりました。

 2006年度に開始したアジア自然共生研究プログラムは、3つのプロジェクトからなっていました。このうち大気汚染物質が国境を越えて運ばれる越境大気汚染を含めた東アジアの広域大気汚染に取り組む研究プロジェクトでは、観測と数値モデルを用いた研究により、ある地域での汚染の原因物質の発生源とその寄与率をはっきり示すことができるようになるなどの成果をあげました。また、水環境のプロジェクトでは、中国全土といった広い地域の全体像を人工衛星による観測、数値モデル、地上での観測を合わせて把握できるようにしました。メコン河流域の生態系に関するプロジェクトでは、この地域での重要な食料資源である淡水魚がダム建設によりどのような影響を受けるのかを事前に評価するため、魚の回遊経路を明らかにする手法を開発しました。これらのほか、持続可能な都市のあり方に関する研究も進めました。

 国立環境研究所は世界各地の国・研究機関と国際共同研究を行っていますが、その多くはアジアの国々との間のものです。アジア地域の温室効果気体などの発生・吸収(フラックス)を測定する国際ネットワークである「AsiaFluxネットワーク」の事務局を担当するなど、国際的なハブの役割も担っています。本号ではこうした活動の概略も紹介します。

 内容概要は次のとおりです。

 (1) 研究担当者へのインタビュー

   中根 英昭(なかね ひであき)
    審議役(アジア等国際連携担当)

 (2) 研究成果のサマリー及び国内外の研究の動向の紹介

  • 『第2期中期計画(2006〜2010年度)のアジア環境研究の成果および国際共同研究の概要』


  • 『国立環境研究所におけるアジア環境研究の方向性と国際連携』

2 閲覧・入手についての問い合わせ先

  • 「環境儀」は、国立環境研究所のホームページで閲覧することができます。

  • 冊子の入手については、下記へお問い合わせ下さい。
    連絡先:国立環境研究所 環境情報部情報企画室出版普及係
    (TEL: 029-850-2343、E-mail:pub@nies.go.jp)

関連新着情報

関連記事

関連研究報告書

関連研究者