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研究の現場から

研究を支援する仕事

どんなことをしているのか

平成28年度に設立した福島支部は、令和3年度より名称を福島地域協働研究拠点に変更し、私が所属する管理課も総務企画課へ名称変更をしました。総務企画課では研究者を支援するための仕事をしており、総務企画係と契約係の職員が事務仕事をしています。
今回は総務企画係がどのような仕事をしているのかご紹介します。(契約係はNIESレターふくしま令和2年8月号参照)

総務企画課の様子

写真1 総務企画課の事務室

総務企画係では文書作成・窓口業務などを行う総務業務、化学物質などに関する事故が起きないようにする安全管理業務、健康な状態で仕事ができるようにサポートする衛生管理業務、研究成果などを広める広報業務、施設の維持や不具合に対処する施設管理業務と幅広い仕事を行っています。
今回は、その中の安全管理業務と衛生管理業務をご紹介します。

研究をサポートする仕事のイメージイラスト

事故、健康被害などの防止

研究を行う上で、様々な化学物質を使用しています。
危険物、有機溶剤、特定化学物質、高圧ガスは取扱に注意をしないと健康への悪影響や火災などの事故に繋がる可能性があります。
それらが起きないようにすることが安全管理です。

化学物質イメージイラスト

例えば、有機溶剤(アセトン、メタノール等)を使用する際の安全管理についてご紹介します。
有機溶剤は蒸気になりやすく、使用者の呼吸を通じて体内に吸収されやすい性質があり、健康を害する可能性があります。
そのため、写真2のドラフトチャンバー等と言われる局所排気装置内のみで有機溶剤を使用するように徹底しています。
局所排気装置は装置内部で蒸気になった有機溶剤を吸い込み、装置に接続されたダクトを通って屋外に排出されるため、使用者が直接有機溶剤を吸入することを防ぎます。  

局所排気装置で作業する男性

写真2 局所排気装置での作業の様子

他にも実験中の室内空気環境が健康に影響を及ぼす恐れはないかについて調べる作業環境測定や、危険物・高圧ガス保管庫の点検・貯蔵量確認、各種装置の点検、法令に基づく許認可申請などを行っています。
安全管理業務は人への命に関係しているため非常に重要な業務です。

職員の健康保持と増進

仕事をする上で最も重要なのは体と心の健康です。
健康を保持、増進することが衛生管理の目的であり、さまざまな業務があります。

健康と言えばまず思いつくのは健康診断かと思います。
皆様は年に1回健康診断を受診しているかと思いますが、NIESでは前述のとおり、有機溶剤、特定化学物質を使用していることから、職員の健康状態を適切に管理するため、それらの使用者は年2回受診しなければなりません。
化学物質の使用状況、行っている研究内容により健康診断の内容が異なることから、検査項目に注意をし、健康診断の手配、実施を行っています。
また結果が出た後は精密検査の受診勧奨や結果を労働基準監督署に提出をしなければなりません。

衛生管理業務イメージイラスト

他にも月に1回衛生委員会の開催や事務室の温度や湿度、CO2濃度等を測定する空気環境測定、職員との健康・メンタルヘルスに関する相談、ストレスチェック、常備薬の確認、さらに昨年からは、新型コロナウィルス感染予防対策に関する対応などの業務を行っています。

研究者に事故が起きないよう実験設備の改善、病気にならないように指示、アドバイスをすることにより、研究環境が安全に保たれるよう日々業務を行っております。
その結果、明るく元気に研究に励み、素晴らしい研究成果が出るのを見ると、とてもやりがいのある仕事だと感じます。