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サブテーマ3-2
災害・事故等で懸念される物質群のうち中揮発性物質に対する網羅的分析技術の開発と拡充

 緊急時環境調査において、中揮発性物質群を網羅的に把握し得るスクリーニング段階及び精密分析段階の分析技術の確立を目的として、以下の3つの項目について研究を実施する。

  • 1. 簡易迅速スクリーニング法(AIQS-GC)の拡充・開発
    緊急時における測定対象物質の優先順位付けと測定を⾏い、緊急時⽤全自動同定定量システム(AIQS)を作成する。
  • 2. 精密・確定分析法の開発
    一次スクリーニングで得られる簡易同定・半定量に対し、高精度同定・精密定量を行うための分析法を開発する。更に実試料を用いた抽出・前処理段階での各物質の安定性・回収率等も検証する。
  • 3. 動的分析・支援システムの開発
    緊急時用AIQSの利用拡大を目指し、ウェブ上で必要最小限の機能が操作可能なシステムを開発する。また、現地での調査担当者を支援するポータルサイトの設計・運営を試行する。
「サブテーマ3-2概要図:緊急時に想定される調査スキームと研究課題を対応させた図。発災後、まずオンサイト分析、続いてAIQSを用いたスクリーニング分析を地方環境研究所等が実施。陽性結果が出た場合は国立環境研究所等での精密分析と専門家チームによる検討を行う。そのための要素技術を開発する」クリックで拡大

緊急時環境調査の調査スキームと研究課題

リーダーから一言:サブテーマ3-2リーダー

「環境リスク・健康研究センター主席研究員中島大介」の写真
国立研究開発法人国立環境研究所 環境リスク・健康領域
曝露影響計測研究室 室長
中島 大介

 事故・災害時における化学物質モニタリングは、地方公共団体、とりわけ地方環境研究所等が中心になって実施することを想定しています。そこで緊急時用AIQSの作成には、多くの地方環境研究所の現場担当者と連携をとりつつ、共同で取り組んでいます。

環境省
独立行政法人 環境再生保全機構
国立研究開発法人 国立環境研究所 National Institute for Environmental Studies
国立研究開発法人 環境リスク・健康領域