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サブテーマ3-1
多成分同時分析を可能とする可搬型分析装置の開発

 災害・事故時にリスク要因となる可能性の高い広範な物質に対して、発災後のフェーズIとして、現地で迅速(例えば1~数日以内)、的確に分析可能な可搬型分析装置を開発する。

  • 災害・事故時にリスク要因となる可能性の高い主に揮発性有機化合物群を可搬型かつ十分な感度と網羅性をもって、特に揮発性物質を中心に現場及び広範な物質に適用可能な可搬型分析装置の開発を進め、一括同時分析するための可搬型分析装置を開発する。
  • 災害・事故等の実例および仮想的な事例に対する検証調査を実施し、装置の改善を検討する。
「研究テーマ3-1:可搬型分析装置を開発することで期待されるアウトカムの概略図を示しています。」クリックすると図の拡大表示

可搬型分析装置は、環境測定用として公的研究機関や自治体及び民間分析機関などに広く活用され、その分析手法を消防、危険物等災害などの防災諸分野とも共有することで、災害対応力の強化や安全・安心な環境維持に貢献する。

リーダーから一言:サブテーマ3-1リーダー(研究テーマ3リーダー)

「株式会社 堀場製作所開発本部第1開発センター 副センター長 井ノ上哲志」の写真
株式会社堀場製作所 開発本部
環境・プロセス事業センター 副センター長
井ノ上 哲志

 予期せぬ自然災害や工場における事故などが発生した際には、“人に害を及ぼしうる物質“ が拡散してしまう恐れがあります。
 拡散開始から時間が経過してしまうにつれ濃度が低下してしまうので、計測は著しく困難になります。このため、事故・災害直後に迅速な計測をすることが求められます。今回の研究を通じ、計測という断面で社会に貢献したいと考えています。

環境省
独立行政法人 環境再生保全機構