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サブテーマ4-2
災害・事故発生後に環境中に残留する化学物質への対策実施と継続監視のためのモニタリング手法開発

 本サブテーマでは、災害・事故後の化学物質による汚染範囲の特定と汚染レベルの監視、汚染除去対策の包括的評価、問題物質の特定等、行政対策への貢献に直結する情報の提供を可能にするような、災害・事故等の後に環境中に残留する主要物質や生成物等を詳細に把握するためのサンプリングから測定・データ解析までの手法を提示することを目的とする。

  • 災害発生後(事故後数日以降)の残留物質の中長期的な監視や対策範囲の特定を効率的・網羅的・低コストで面的な展開も可能とするサンプリング・調査手法を開発する。
  • 副生物や反応生成物など事故等から直接に想定される以外の物質も測定可能な分析法とデータ解析手法を開発する。
サブテーマ4-2概要図:汚染区域確定のための環境調査、曝露調査にも応用した汚染区域のモニタリングの展開、汚染の継続監視の3ステップに対応する。左側は大気サンプリングと河川サンプリングのイメージ。右上は測定装置の模式図と出力データのイメージ。右下は増減する物質濃度の変化イメージ。クリックで拡大表示

開発した手法による災害・事故後の化学物質モニタリングのイメージ

リーダーから一言:サブテーマ4-2リーダー

「国立研究開発法人国立環境研究所 環境計測研究センター 応用計測化学研究室 室長 橋本 俊次」の写真
国立研究開発法人国立環境研究所 環境リスク・健康領域
基盤計測センター 計測化学研究室 室長
橋本 俊次

 現代において、製造流通する化学物質は多様を極め、果たして環境中にどのような物質がどれくらい流出しているかを知ることは容易ではない。しかし、そこにメスを入れなければ、本当の意味での化学物質の環境リスクは明らかになることはないだろう。我々は網羅的分析などの分析法の開発・改良を通して、この難題に取り組んでいる。

環境省
独立行政法人 環境再生保全機構
国立研究開発法人 国立環境研究所 National Institute for Environmental Studies
国立研究開発法人 環境リスク・健康領域 基盤計測センター