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世界自然遺産地域のネコ管理に関する長期情報提供の解明


論文情報
タイトル
Analyzing the change in long-term information provision on cat management around a world natural heritage site.
(世界自然遺産地域のネコ管理に関する長期情報提供の解明)
著者
Mitsui, S., Kubo, T., Yoshida, M.
(三ツ井 聡美、久保 雄広、吉田 正人)
掲載雑誌
European Journal of Wildlife Research, 64, 9. DOI: 10.1007/s10344-018-1170-5        
受理・掲載日
2018/1/19 受理、2018/2/1 オンライン公開 オンライン公開への外部リンク
概要

小笠原諸島父島大村地区外来種問題に持続的に取り組むためには住民の協力が欠かせない。特に、野外で野生動物を捕食するノネコは、飼い猫が供給源であるため、飼い主をはじめとする住民と管理者の間での意思疎通が管理の成否を握っている。

本研究では、20年以上にわたる小笠原諸島のネコ管理に関し、地方行政が住民にどのような情報を提供し、協力を求めてきたのか、『村民だより』の内容(テキスト)を分析することで明らかにした。
その結果、管理の目的が公衆衛生の改善から生態系の保全へと変化してきたことが示された。


左写真:小笠原諸島父島、大村地区



テキスト分析で示された情報提供の変遷(1996-2002年)


テキスト分析で示された情報提供の変遷(2003-2009年)


テキスト分析で示された情報提供の変遷(2010-2016年)

図 『村民便り』の内容の例およびテキスト分析で示された情報提供の変遷
1996年頃は、飼い猫やノネコに関する単語のつながりは弱いが、2016年頃になると、それら単語のつながりが強まった。
また、ネコに関する単語と、ノネコに捕食されるアカガシラカラスバト、外来種、生態系などの単語とのつながりも現れるようになった。