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長期的な駆除記録を用いたオニヒトデ集団の抑制管理法


論文情報
タイトル
Using long-term removal data to manage a Crown-of-Thorns Starfish population.
(長期的な駆除記録を用いたオニヒトデ集団の抑制管理法)
著者       
Nakamura M., Higa Y., Kumagai N. H., Okaji K.
雑誌名       
Diversity, 8(4), 24. DOI:10.3390/d8040024       
受理・掲載日
2016年11月14日 受理、2016年11月18日 出版 オンライン公開への外部リンク
概要

サンゴ捕食者のオニヒトデ集団の抑制管理はサンゴ群集を保全する上で重要な対策のひとつである。沖縄県恩納村漁協が2003-2015年にわたり蓄積してきた駆除個体数の記録を解析した結果、 前年と翌年の同時発生集団の個体数の関係が海域によって3パターン(直線・指数・対数モデル)に大別できることが分かった。 この関係式を用いると、前年の駆除個体数情報に基づいて、翌年に駆除すべき個体数を見積もることができる。実際に、恩納村漁協ではこのモデルを抑制管理計画・予算申請に役立てている。

サンゴ捕食者オニヒトデの大型成体

Fig 1. サンゴ捕食者オニヒトデの大型成体
(撮影:国立環境研究所 熊谷直喜)