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サブテーマ1-1
災害・事故での非定常状態のリスク評価手法の開発とリスク管理基盤の構築による総括

 サブテーマ1-1では、災害・事故での非定常状態のリスク評価手法の開発、災害・事故における化学物質等の漏出・排出シナリオの策定、および全テーマの成果を広く利用可能とするための統合的リスク管理基盤の構築の3つの検討を行う。

  • 災害・事故において想定されうる化学物質等の排出可能性の予測手法として排出シナリオの構成を目指す。災害・事故のさまざまな時間スケール、自然災害、火災・爆発・流出等の事故態様、原因事象の規模、化学物質の物質特性や用途特性などに着目し、過去の事故事例の分析などからシナリオ構築のための類型化を検討する。
  • 非定常リスクとして想定されうる突発的な、不測の、あるいは破壊的なさまざまな時間スケールを念頭に非定常リスク評価手法としての一般化の方向性を検討する。少数の物質について詳細な基礎的検討がなされるサブテーマ1-3の成果を受けて、より広範囲の物質への一般化を意図した検討を進める。
  • 統合的リスク管理基盤として、サブテーマ1-2~1-4および研究テーマ2~4の各課題の成果を搭載し、また、排出シナリオ、物質、推定手法、分析法、評価手法などを横断的に検索および統合的に活用するためのシステム設計と開発を行う。
サブテーマ1-1:災害・事故での非定常状態のリスク評価手法の開発とリスク管理基盤の構築による総括の概念図。化学物質での災害・事故に対する排出シナリオの構築、サブテーマ1-3と連携して非定常リスク評価手法、全テーマの成果を横断的に搭載する統合的リスク管理基盤の開発を行う。クリックすると図の拡大表示

災害・事故での非定常状態のリスク評価手法の開発とリスク管理基盤の構築による総括の概念図。さまざまな化学物質での災害・事故に対する排出シナリオの構築、サブテーマ1-3と連携しての非定常リスク評価手法の開発、全テーマの成果を搭載し横断的に活用する統合的リスク管理基盤の開発を行う。

リーダーから一言:サブテーマ1-1リーダー(研究代表者、研究テーマ1リーダー)

「環境リスク・健康研究センター長鈴木規之」の写真
国立研究開発法人国立環境研究所 企画部 フェロー
鈴木 規之

 災害・事故により化学物質等が一般環境に拡散したときのリスクの把握や評価、対策、技術などについての研究はこれまで不十分であったと思います。一方、災害・事故は化学物質等のリスクが発生し得る一つの典型例とも言え、リスク研究全体の中で重要な課題でもあり、広い視野を持って研究を進めていきたいと思っています。

環境省
独立行政法人 環境再生保全機構
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国立研究開発法人 環境リスク・健康領域
国立研究開発法人 国立環境研究所 資源循環領域