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サブテーマ4-3
残留化学物質の除去対策技術の開発

 災害や事故による化学物質の漏出・残留は、長期間にわたって人の健康や生態系に対するリスク要因となり得るため、復旧・復興と並行しながら、適切に対応し、早期に解決する必要がある。本サブテーマでは、経済面、エネルギー面、資源面に制約のある状況下でも一定の効果を確実に発揮する残留化学物質の除去対策に資する情報・技術基盤の整備に取り組む。

  • 課題1では、残留化学物質(PRTR指定化学物質や他の懸念化学物質)を物性や想定される汚染パターンなどに基づいて分類し、優先的に除去対策を検討する必要のある化学物質や場を抽出する。また、既存の物理的・化学的・生物学的な除去対策技術(浄化・修復技術)を体系化し、残留化学物質の除去に有望な技術のデータベースを構築する。
  • 課題2では、低コスト・低環境負荷で多様な化学物質の除去に活用できる多機能型人工湿地(VCW)システムを核とした残留化学物質除去対策技術について検討し、災害や事故後に想定される各条件下で適用可能な除去対策案の提示を目指す。
「サブテーマ4-3で想定する残留化学物質除去対策技術の適用範囲と研究開発課題」を示す概要図 クリックすると図の拡大表示

本サブテーマで想定する残留化学物質除去対策技術の適用範囲と研究開発課題

リーダーから一言:サブテーマ4-3リーダー

「大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻 准教授 井上 大介」の写真
国立大学法人大阪大学 大学院工学研究科
環境エネルギー工学専攻 准教授
井上 大介

 このサブテーマでは、資金も人的・物的資源も限られる不測の非常時でも確実に機能し、リスク低減に役立つ残留化学物質除去対策の基盤の整備に取り組んでいます。他のサブテーマと協力・協調して課題に取り組み、災害・事故への対応力強化に貢献できるよう尽力したいと思っています。
 

環境省
独立行政法人 環境再生保全機構
大阪大学工学部 / 大学院工学研究科 School / Graduate School of Engineering, Osaka University