「これからの国立環境研究所福島地域協働研究拠点(旧福島支部)に対し、さまざまな期待や提言」
国立環境研究所(以下、当研究所)では、私たちの活動にかかわり、関心を持ってくださる方々(ステークホルダー)をお招きして、過去に会合を開催してきました。
2016年に開設した福島地域協働研究拠点(旧:福島支部、以下福島拠点)では、地域に根差した研究の拠点をより一層進めていくため、福島の環境や復興に関わるさまざまな分野の6名のステークホルダーと被災地の環境回復と環境創生、災害に備えた地域づくりに対する社会の期待などについて意見交換する場を持つことにしました。
その内容をこのほど報告書としてまとめました。
『国立環境研究所福島支部 ステークホルダーとの対話のための会合報告書』(PDF)
ご参加いただいたステークホルダーは、次の方々です(五十音順、敬称略、所属等は2021年3月現在)。
小松理虔氏 ローカルアクティビスト、ヘキレキ舎・代表 |
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五阿弥宏安氏 福島中央テレビ・代表取締役社長 |
菅波香織氏 いわき法律事務所弁護士、未来会議事務局長 |
橋爪清成氏 ふたば未来学園高等学校・化学教諭 |
松永妃都美氏 長崎大学原爆後障害医療研究所・助教 |
山口松之進氏 郡山観光交通株式会社/株式会社孫の手・代表取締役 |
会合には、当研究所から、渡辺知保(理事長)、森口祐一(理事)、木村正伸(福島支部支部長)、大原利眞(福島支部フェロー)、林誠二(福島支部研究グループ長)、江守正多(社会対話・協働推進オフィス 代表)ほか会場16名、オンラインにて17名が参加しました。
会合は2021年3月19日に、福島県環境創造センター 交流棟(福島県三春町)にて開催しました。
会合で出されたご意見、ご提言について、報告書では、次の項目ごとにまとめています。
第一部 |
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第二部 | 被災地の環境回復と環境創生、災害に備えた地域づくりについてどのような問題意識また期待を持っているか? |
第三部 | 福島において、さまざまな立場や意見を持つ関係者が連携して協働するためには、どのような工夫や仕掛けが求められるか? また、福島の環境や復興に関して、連携・協働して取り組む必要がある活動のテーマは何か? |
ステークホルダーの方々からは、「原発事故を受けた福島だからこそ得られる知見と発信」や「これからの地域づくりを支える方々への学びの場づくり」などへの期待など、当研究所福島拠点の協働の具体的なご提案など、多様なご意見をいただきました。
会合の内容は、当研究所福島拠点の運営に関わる所員に報告するとともに、頂いたご意見を当研究所福島拠点の取組みに活用すべく検討を行います。
そして、1年後をめどにステークホルダーの方々にその結果を改めてご報告する予定です。