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微生物の環境利用およびその影響評価に関する研究(平成 26年度)
Studies on the application of microorganisms for the preservation of the environment and its risk assessment

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1115AQ031
開始/終了年度
2011~2015年
キーワード(日本語)
微生物分解,環境汚染物質,微生物生態系,遺伝子組換え
キーワード(英語)
Biodegradation, Environmental pollutants, microbial ecosystem, genetically engineered

研究概要

環境保全・浄化に向けて微生物機能を積極的に活用していくための基礎技術並びに影響評価法の開発を目的とする。そのために本研究では、(1)有機塩素化合物、油、重金属等の環境汚染物質を分解・除去する微生物の探索を行い、その機能の解明および強化を試み、環境保全に有用な微生物を開発する、(2)これら有用微生物あるいは組換え微生物の微生物生態系への影響を分子生物学的手法により解析するとともに新たな評価手法の開発を目指す。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

(1)環境汚染物質分解・浄化機能を持つ混合培養系を探索し、さらに分解・浄化微生物の純粋培養を行うともに、得られた微生物の生理活性、遺伝子情報等の菌学的特性を明らかにする。さらにフラスコ・カラムを用いた浄化試験を行い、分解特性を明らかにし、効率よく微生物を活用するシステムの構築を目指す。
(2)有用微生物、組換え微生物を環境利用する際に微生物生態系に及ぼす影響を分子生物学的手法により解析するとともに影響を受ける微生物の特定を試み、環境中での微生物間の相互作用について考察する。

今年度の研究概要

土壌汚染対策法の施行を契機として、都市域の再開発等に伴う土壌汚染の顕在化が大きな社会問題となっており、なかでもヒ素は、検出頻度の高い汚染物質の一つとして知られている。現在、汚染土壌のほとんどは掘削除去によって処分されているが、極めてコストが高く、不適切な搬出や処分に伴う汚染の拡散も憂慮されている。そこで本研究では、微生物によるヒ素の可溶化作用を利用した汚染土壌バイオレメディエーションを検討している。本年度は、土着細菌を用いたバイオスティミュレーションの可能性を検討するため、自然環境中より採取した土壌を微生物植種源として用い、汚染土壌等からのヒ素可溶化実験を行う。

関連する研究課題
  • 0 : 地域環境研究分野における研究課題

課題代表者

山村 茂樹

  • 地域環境保全領域
    土壌環境研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(工学)
  • 生物工学,土木工学
portrait

担当者

  • 坪井 隼