世界の出生コホート研究~Part2~

DNBCのイラスト
MoBaのイラスト

北欧の大規模出生コホート「DNBC(ディーエヌビーシー)」と「MoBa(モーバ)」

DNBC(Danish National Birth Cohort)は、デンマークのコペンハーゲンにあるデンマーク保健省の管轄下にある施設と複数の大学で実施されています。調査は1996年から開始され、20代の参加者約88,000人と母親約82,000名が参加しています。

MoBa(Norwegian Mother, Father and Child Cohort Study)はノルウェーのオスロにあるノルウェー公衆衛生研究所で実施されています。調査は1998年から開始され、10代後半から20代後半の参加者約114,000名、母親約95,000名、父親約75,000名が参加しています。

DNBCもMoBaもエコチル調査と同様、10万人規模な調査です。参加者さんは10代後半から20代後半になり、参加者さんの中には、研究パートナーとなってイベントの企画・運営をしたり、研究者と参加者の架け橋となる役割を担っている人もいます。

参加者さんの研究パートナー活動

DNBCではパネルとアンバサダーという2つの役割があります。パネルは参加者さんにとっての DNBC の透明性、関与、関連性を強化することを目的として、約400名の参加者と約430名の母親が参加しています。年に1-2回オンライン会議を実施し、質問票の確認や倫理について議論をしています。アンバサダーはパネルの中から年齢、性別、居住地などを考慮して10名が選出されています。年1回、運営グループメンバーと対面会合を実施し、コミュニケーションの強化、質問票回答率の維持、参加することが有意義だと思えるようなアイデアなどについてアドバイスしています。

MoBaは、MoBaの認知度と参加者エンゲージメントの向上、25周年記念の企画・宣伝を目的にアンバサダーを募集し、18歳から25歳の参加者10-15名が25周年記念の運営に参加しました。さらにその中の4名は研究者と協力し、同年代の参加者にインタビューを実施し、レポートとしてまとめました。インタビューでは、調査への参加意欲やそれを阻害するような原因、参加者にとって魅力的で価値のある調査の設定方法、参加者が関心をもつ研究課題などの聞き取りを実施していました。

エコチル調査でも参加者アドバイザリーパネルの発足を検討しており、パイロット調査の参加者さん(2026年2月現在中学3年生~高校1年生)に、アンケートやインタビューに協力いただき、参加者のみなさんからのご意見を調査に取り入れていくための取り組みを始めています。