s-8 logo温暖化影響評価・適応政策に関する総合的研究

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研究内容

S-8-1(2) 温暖化ダウンスケーラの開発と
その実用化

 国立大学法人筑波大学

 政策担当者や技術職員・研究員が単独で各地域(県レベル・市町村レベル)の温暖化予測評価を実施可能にするためのダウンスケーリング評価システム(ダウンスケーラ)を開発する。最終的には、分野別影響班と強く連携することで、各地域の影響評価に資することを目標とする。本研究課題では、ダウンスケーラの開発を効率的に進めるため、3つのグループを構成して作業を分担する。

① ユーザー支援システムの開発に関する研究
ダウンスケーラのプロトタイプである実験運用のための簡易システムを作成する。また予測結果の不確実性を評価するシステム・予測結果の信頼性を利用者に伝えるガイドライン等を導入する。S-8内へのダウンスケーラの提供および技術支援を実施し、結果をフィードバックしてシステムの完成度を高める。

② 温暖化評価手法の開発とガイドラインの作成に関する研究
効率的かつ高精度のダウンスケール手法(擬似温暖化)の開発・改良を実施する。観測データの収集と編集を行う。さらに幅広い条件下で擬似温暖化手法の検証・精度・適用限界などを調査する。①および③と協力して、S-8内へのダウンスケーラの提供および技術支援を実施し、結果をフィードバックしてシステムの完成度を高める。
非専門家による予測結果の有効利用のためのガイドラインを作成する。

③ 影響評価研究者および政策担当者との連携とダウンスケーラの有用性の評価に関する研究
開発予定のダウンスケーラの問題点を把握する。ダウンスケーラに対するアンケート調査の結果を基に、北海道などの地域の政策担当者とさらなる意見交換を行い、より具体的なニーズの把握に努める。ベータ版のダウンスケーラを用いて実験運用を実施し、その結果をもとに、テーマ1および2の研究者と連携し、ダウンスケーラの評価を実施する。
一般配布に向けた準備を行う。S-8の影響評価研究者と連携して必要な課題に取り組む。

 

グループメンバー(*:課題リーダー)

ユーザー支援システムの開発に関する研究に関する研究
氏名
所属機関・部署
*日下 博幸 筑波大学 大学院生命環境科学研究科
川島 英之 筑波大学 大学院システム情報工学研究科
建部 修見 筑波大学 大学院システム情報工学研究科
田中 博 筑波大学 大学院生命環境科学研究科
温暖化評価手法の開発とガイドラインの作成に関する研究に関する研究
氏名
所属機関・部署
木村 富士男 独立行政法人海洋研究開発機構 地球環境変動領域
若月 泰孝 独立行政法人海洋研究開発機構 地球環境変動領域
原 政之 独立行政法人海洋研究開発機構 地球環境変動領域
馬 燮銚 独立行政法人海洋研究開発機構 地球環境変動領域
吉兼 隆生 独立行政法人海洋研究開発機構 地球環境変動領域
影響評価研究者および政策担当者との連携と
ダウンスケーラの有用性の評価に関する研究
氏名
所属機関・部署
佐藤 友徳 北海道大学 大学院地球環境科学研究院