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金属だけど液体?「水銀」とは?
水銀は常温で液体の形態をとる唯一の金属で、その性質から、水銀灯や体温計などさまざまな用途に使われてきました。一方で、体内に取り込んだ場合、感覚障害や運動失調を引き起こすなど、健康に悪影響を与えることもあります。
昨今、海洋や土壌における水銀の蓄積量が人間の活動によって増えていると指摘されています。これを受け、採掘から廃棄に至る水銀のライフサイクル全体を規制する国際条約「水銀に関する水俣条約」が2017年に発効されました。水銀の排出量は、産業構造や経済活動の変化と密接に関わります。健康を守るためには、条約を適切に守り行動するだけでなく、技術や社会の転換による水銀排出量への正負の影響を未然に把握することも重要です。

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2024/04/25
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