G-CIEMS目次


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G-CIEMS システムの説明

G-CIEMS Ver.1.2への変更に伴い、旧バージョン(Ver.0.9)用に作成したユーザーインターフェイスの後継ツールについては現在準備中です。G-CIEMS Ver.0.9用のユーザーインターフェイス等の説明はアーカイブとして残し、ファイル群もダウンロード可能なままとします。


G-CIEMS Ver.1.2のメインプログラムと簡易インターフェイス

G-CIEMSはメインのモデルプログラムとユーザーインターフェイスから成り立っています。モデルプログラム自体は、Microsoft Accessのデータベースから直接データを取得し、Accessのデータベースとして出力するプログラムです。そのため、ユーザーインターフェイス(簡易インターフェイス(GCIEMS_run012.exe))とあわせて利用することを前提としています。簡易インターフェイスでは、入力ファイル(input file)と排出量ファイル(emission file)を選択し、出力ファイル名(絶対パス含む)と計算条件を入力して、計算を実行することができます。

ダウンロードファイル群には後述するサンプル入力データも含まれています。利用者はそれらのサンプルデータやマニュアルを参考に入力データを作成し、簡易インターフェイスでモデルを実行してください。


関連データ

サンプルとして全国の排出・移動量と物性値データを含む入力データを、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩(LAS)、ビスフェノールA(BPA)、デカブロジフェニルエーテル(DBDE)、テレフタル酸(TPA)、ヒドロキノン(HQ)について作成しました。それぞれ、大気メッシュサイズの違い(3次メッシュまたは2.5次メッシュ)で2種類ずつ、合計10ファイルです(例:LASの大気が2.5次メッシュの入力データのファイル名はZenkokuInputMesh25_LAS.mdbです。)。これらの入力ファイルには計算に必要な情報が全て含まれていますので、簡易インターフェイスの入力ファイル(input file)、排出量ファイル(emission file)にはサンプルファイルのどれか同じファイルを選択して、計算実行してください。なお、排出・移動量データの具体的な作成方法についてはマニュアルをご参照ください。

G-CIEMSでは地理情報データから解析・算出した河川や土壌、海域に関するデータを利用しています。G-CIEMSで利用するデータを整備した河道等データベース(JpnRvrStr_v12.mdb)には、河道(河道網を構成する一本線の単位河川)の接続状況や流量、単位流域の面積や土地利用情報、湖沼の面積、海域の面積、海域間の接続関係、河道の最下流点と海域の接続関係、下水道処理区域の面積や単位流域との関係などを収録しています。それらの導出に利用した地理情報システム(GIS)データである、単位流域ポリゴンデータ、河道ラインデータ、河道ノードポイントデータ、湖沼ポリゴンデータ、分割湖沼ポリゴンデータ、下水道処理区域ポリゴンデータ、下水処理放流点ポイントデータ、海域ポリゴンデータについてもシェープファイル形式にて公開しています(4_mapフォルダ)。なお、各データの詳細はマニュアルをご参照ください。


ダウンロードファイルの構成

圧縮ファイル(gciems_v120.zip)にはreadme.docxとフォルダごとに整理したファイル群が収録されています。ファイル一覧の詳しい説明はreadme.docxをご参照ください。なお、「4_map」フォルダに含まれるシェープファイル形式のファイルは同一名称で異なる拡張子の4種のファイルから構成されていますが、ここでは便宜上拡張子がshpのファイルのみ記載しています。


zipfile gciems_v120.zip、906MB
  ├─  readme.docx
  folder 0_doc
    ├─  G-CIEMSマニュアルVer1_2.pdf
    ├─  地理データ説明文書Ver1_2.pdf
    ├─  地理データ説明文書Ver1_2(別添).pdf
    └─  排出移動量データ作成方法Ver1_2.pdf
  folder 1_gciems
    folder bin
      ├─  GCIEMS_run012.exe
      ├─  basinset.dll
      ├─  MMMControl.exe
      ├─  MMMModel.dll
      ├─  MMMRun.dll
      ├─  mnumeric.exe
      ├─  gciems.txt
      ├─  libiomp5md.dll
      ├─  tbb12.dll
      └─  tbbmalloc.dll
  folder 2_input_mdb
    ├─  ZenkokuInputMesh25_LAS.mdb
    ├─  ZenkokuInputMesh3_LAS.mdb
    ├─  ZenkokuInputMesh25_BPA.mdb
    ├─  ZenkokuInputMesh3_BPA.mdb
    ├─  ZenkokuInputMesh25_DBDE.mdb
    ├─  ZenkokuInputMesh3_DBDE.mdb
    ├─  ZenkokuInputMesh25_TPA.mdb
    ├─  ZenkokuInputMesh3_TPA.mdb
    ├─  ZenkokuInputMesh25_HQ.mdb
    └─  ZenkokuInputMesh3_HQ.mdb
  folder 3_jpn_rvr
    └─  JpnRvrStr_v12.mdb
  folder 4_map
    ├─  BsnDat.shp
    ├─  RvrLine.shp
    ├─  RvrNode.shp
    ├─  LakeDat.shp
    ├─  divLakeDat.shp
    ├─  SewageDat.shp
    ├─  SewageOutlet.shp
    └─  SeaDat.shp

利用時の注意点

本プログラムではMicrosoft Accessのデータベースにて入力ファイルを整備しています。日本全国を解像度が高い3次メッシュで計算するなど大きなデータを扱う際には実行時に大容量のメモリとハードディスクの空き容量を必要とします。詳細は動作環境をご確認下さい。

日本全国を3次メッシュで1年以上の期間にわたって計算するなど高解像度で長期間の条件で計算する際には、PCのスペックによりますが、計算に数時間から十数時間を要する可能性があります。

本ソフトウェアの詳しい内容と操作方法はユーザーマニュアルをご参照ください。


G-CIEMS Ver.0.9用のユーザーインターフェイスの説明(アーカイブ)

モデルとユーザーインターフェイスの関係

モデルプログラムとユーザーインターフェイス

G-CIEMSモデルはメインのモデルプログラムと2種類のユーザーインターフェイスから成り立っています。モデルプログラム自体は、Microsoft AccessのMDBデータベースから直接データを取得し、MDBデータとしてデータを直接出力するプログラムです。このため、別途作成したユーザーインターフェイスとあわせて利用することを前提としています。

本モデルのユーザーインターフェイスとして、別途開発したプログラムもダウンロードファイルとして用意いたしました。モデルプログラムとユーザーインターフェイスをあわせて利用することにより、比較的容易に操作可能なモデルシステムとして活用することができます(図3)。


ユーザーインターフェイスの概要

G-CIEMSモデル用ユーザーインターフェイスは、環境省の請負業務(平成17年度)として国立研究開発法人国立環境研究所環境リスク・健康研究センター(当時)において開発されたプログラムです。

ユーザーインターフェースプログラムは、G-CIEMSモデルに投入する入力データの操作と保存等を行います。さらに入出力データ等を指定してモデル計算を実行する機能を有する入力データ整形ツールと、計算された結果の統計処理、図化等を行う出力結果編集ツールからなっています。機能の詳細はマニュアルをご参照ください。


入力データ整形ツール

入力データ整形ツール入力画面ユーザーインターフェースプログラムのうち、入力データ整形ツールには、G-CIEMSモデルの計算の通常用いる日本全国の地理・水文等のデータと、2004年のPRTRデータを 本モデル計算に適用できるよう編集したデータが同梱されています。これにより、2004年のPRTRデータについてはモデル計算の概要を試みることができ ます。なお、物性値の例も一部含まれていますが、物性値は計算と入力の例示のために作成されており、実際の計算においてはユーザーが適切な値を設定する必 要があります(図4)。

モデル計算に用いる排出量は、マニュアルに記載する形式に従ってユーザーが別途用意する必要があります。


出力結果編集ツールについて

G-CIEMS出力結果の例G-CIEMSモデルの計算結果をインポートし、計算結果の記述統計量の算出や出力データの統計処理などが可能です。さらに、一部の流域では河川水の予測濃度の地図表示の機能も有しています。図5は河川本流の上流から下流までの河川水中濃度変化を出力した結果の例です。なお、グラフの配色などの設定は手作業で行いました。


モデルプログラムの構成

本ソフトウェアは数個の実行ファイルとライブラリで構成されています。ダウンロードページから必要事項を申請して、プログラム(zip形式の圧縮ファイル)をダウンロードし、同一のフォルダ内に展開してください。


ダウンロードファイルの構成

ダウンロードファイル(gciems_v09.zip)はマニュアル(gciemsmanual.pdf)、入力データ成形ツール(G-CIEMS_UI_Rev4_ 2003.mde)、実行ファイル群(binフォルダ内の6ファイル)、入力データ用データベース2種類(ZenkokuInput.mdb、ZenkokuEmission2004.mdb)、出力結果編集ツール(MS Excel 2003用(結果編集ツール_V03_1.xls)とMS Excel 2007用(結果編集ツール_V07_1.xlsm))から構成されています。


zipfile gciems_v09.zip、346MB
  ├─  gciemsmanual.pdf
  ├─  G-CIEMS_UI_Rev4_2003.mde
  folder bin
    ├─  basinset.dll
    ├─  MMMControl.exe
    ├─  MMMModel.dll
    ├─  MMMRun.dll
    ├─  mnumeric.exe
    └─  WriteOutput.exe
  folder srcmdb
    ├─  ZenkokuEmission2004.mdb
    └─  ZenkokuInput.mdb
  folder G-CIEMS結果編集ツール
    ├─  結果編集ツール_V03_1.xls
    └─  結果編集ツール_V07_1.xlsm