#環境リスク・健康

目に見えない有害物質はどうやって正確に測る?
空気や水、土の中には微量の物質が含まれており、有害な化学物質があっても見ただけでは分かりません。そこで頼りになるのが「環境標準物質」と呼ばれる、特定の成分について信頼できる値を定めた試料です。
たとえば、ある河川の川底の土に有害な金属があるかを調べるとき、成分がよく似た「河川底質の環境標準物質」も同じ手順で測定します。その分析結果があらかじめ定められた値と一致すれば、その分析手順が正しいと確認でき、当該河川の測定結果が信頼できることの証明となります。国環研は40年以上にわたり、粉じん・土壌・生物組織・頭髪など38種の環境標準物質を開発し、国内外に提供してきました。PFASなど新たな汚染物質にも対応するなど、政策や安全を支える“ものさし”として、見えない不安に確かなデータで応える静かな挑戦を続けています。
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