化学物質詳細情報

硫化水素

chem_id:YOT00478

CAS RN®:7783-06-4

化学物質名(和名):硫化水素

化学物質名(英名):HYDROGENSULFIDE

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化学物質名(別名)

物質名称 出典
Hydrogen sulfide: Human health aspects 国際簡潔評価文書(Concise International Chemical Assessment Documents (CICADs)) 他
モリネート 環境分析法(水質)
硫化水素 KIS-NET 他
Hydrogen sulfide logP実測値(文献調査)-Chemical Reviews vol 71 Number 6 December 1971 他
hydrogen sulphide 経済産業省-製造輸入量
HYDROGENSULFIDE KIS-NET

物性情報

物性項目 最小値 最大値 単位 物性 出典
外観 無色の気体 KIS-NET
臭気 特異臭(腐卵臭),不快な臭気 KIS-NET
その他特徴 有毒 KIS-NET
分子量 34.08 34.08 KIS-NET
比重 0.96 1.53 KIS-NET
比重測定温度 0 0 deg C KIS-NET
蒸気密度 1.18 1.18 KIS-NET
溶解度記述 室温では1容の水に約3容溶ける KIS-NET
蒸気圧 10.8 14.1 hPa KIS-NET
蒸気圧測定温度 0 10 deg C KIS-NET
融点 -85.5 -82.9 deg C KIS-NET
沸点 -61.8 -59.6 deg C KIS-NET
臨界温度 100.4 100.4 KIS-NET
臨界圧力 88.9 88.9 KIS-NET
燃焼性 空気中で青色の炎をあげて燃え二酸化イオウとなる。火気厳禁。可燃性、熱、火炎にさらすと中程度の爆発。 KIS-NET
発火点 260 260 deg C KIS-NET
混合危険性 硝酸とは白熱反応。三フッ化窒素とは条件により爆発的反応。 KIS-NET
混合発火危険性程度 過酸化ナトリウム、酸化カルシウム、無水クロム酸、酸化銅、過酸化バリウムとは発火、爆発、一酸化二塩素とは爆発。空気と広範囲で爆発性混合ガスをつくる。 KIS-NET
爆発範囲 4 4 % KIS-NET
熱分解性 加熱すると分解し、SOxの有毒ガスを発する。 KIS-NET
熱安定性    不安定 KIS-NET
オクタノール/水分配係数 1.44 1.44 LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71)
オクタノール/水分配係数 0.96 0.96 LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71)

用途

用途
中間物
その他無機化学製品
その他電子材料等製品

注釈

(注) 2025年3月から農薬用途の情報源やアルゴリズムを変更しました。生物農薬、展着剤などの一部は収集・表示の対象外です。失効農薬についても用途を記載しています。また、本物質(原体)が含まれる農薬製剤の用途を示しているため、必ずしも本物質自体の機能とは限りません。(例:殺虫殺菌剤と表示されていても、両者の機能を有しているとは限らない)

環境基準

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
環境基本法 環境基準 要調査項目(水質)(平成26年3月31日改訂前) 295 硫化水素 LINK
環境基本法 環境基準 要調査項目(水質) 206 硫化水素 LINK

注釈

(注) 平成25年度に「水環境保全に向けた取組のための要調査項目リスト」が改訂されました。それに伴い、改訂前の対象物質を「環境基準 要調査項目(水質)(平成26年3月31日改訂前)」、改訂後の対象物質を「環境基準 要調査項目(水質)」とそれぞれ別のカテゴリとして整理しています。なお、「環境中濃度測定値」では、要調査項目モニタリングの対象物質ではなく参考として測定された場合も含めて掲載しています。

法規制

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
大気汚染防止法 特定物質 第十七条 第一項 硫化水素 LINK
悪臭防止法 第二条 第一項 硫化水素 LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

対策等

該当データがありません。

PRTR制度

該当データがありません。

環境中濃度測定値

該当データがありません。

農薬出荷量

該当データがありません。

製造輸入量

年度 出典 官報公示整理番号 官報公示整理番号の名称 範囲下限(または合計数量) 範囲上限(または合計数量)
2001 化学物質の製造・輸入量に関する実態調査 1-0434 硫化水素 1000.00 10000.00

注釈

(注) 「範囲下限(または合計数量)」と「範囲上限(または合計数量)」が同じ値の場合には「合計数量」を表します。

急性・慢性試験値

該当データがありません。

発がん性評価

該当データがありません。

生態毒性

該当データがありません。

リスク評価関連文書の情報源

年度 評価組織名 リスク評価書名 巻・号 判定 備考 リンク
1981 IPCS EHC Hydrogen sulfide (EHC 19, 1981) - LINK
2002 IPCS ICSC ICSC:0165 HYDROGEN SULFIDE (Date of Peer Review: October 2002) - LINK
2003 IPCS CICADS (CICADS 53, 2003) - LINK
2003 EPA IRIS Hydrogen sulfide ( last_significant_revision : 2003/07/28) - LINK
2005 ACGIH ACGIH 2005 -
2009 日本産業衛生学会 Recommendation of Occupational Exposure Limits 2008-2009 - LINK

分類と表示

該当データがありません。

基準値等

基準値名 規制名称 基準値等 リンク
大気汚染防止法 排出基準等(特定物質) 硫化水素 事故時における措置を規定 事業者の復旧義務、都道府県知事への通報等 LINK
悪臭防止法 規制基準 硫化水素 規制基準 : 第1号,第2号,第3号 / 臭気強度に対する濃度 : 臭気強度2.5の場合0.02ppm, 臭気強度3の場合0.06ppm, 臭気強度3.5の場合0.2ppm LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる基準値等を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

許容濃度等

種類 単位 評価機関名
TLV 10.00 ppm ACGIH
TLV 1.00 ppm ACGIH
OEL 5 ppm 日本産業衛生学会
OEL 7 mg/m3 日本産業衛生学会

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

PRTR対象物質選定基準

該当データがありません。

事故事例

発生日 発生時刻 事故の名称 被害金額(万円) 死亡者数 負傷者数 事故の概要 事故の原因 場所
1985-10-09 00:00:00 製油所における清掃中の高濃度硫化水素発生事故 1 1 水硫化ソーダタンク開放清掃工事でタンク底部に堆積した泥状物除去を行った際、ホース内または取り出しドラム内に付着していた硫酸アンモニウムと水硫化ソーダが化学反応を起こし、高濃度の硫化水素ガスが発生した。 作業員の操作ミス。 京都府高石市
1990-10-19 17:45:00 硫化水素爆発 0 5 ごみ焼却場の汚水処理室でガス爆発があり,作業中の市職員5名が火傷で重軽傷を負った。生ごみの貯蔵庫の下にたまった汚水を焼却炉に送り込むポンプの調子が悪くなったため,同室の点検作業中,生ごみから発生した硫化水素が何らかの原因で漏れ,爆発したと推定される。 ポンプが詰まったためガスが充満したか,換気扇が正常に作動していなかったとも考えられる。 仙台市

事故時処理内容

事故時処理内容
水噴霧
避難を検討する
防止堤で囲む

環境分析法

年度 出典id 分析法id 出典名 分析法名 媒体名
2022 161 12586 AIQS-GCによるスクリーニング分析法暫定マニュアル AIQS-GCによるスクリーニング分析法暫定マニュアル

注釈

(注) 分析法名の先頭の記号は報告書に記載された分析方法の適用の可否を次のように整理した結果です。
  ◯:検討された対象物質・媒体の全てについて使用に適している。
  ●:検討された対象物質・媒体の一部に関してのみ使用に適している。
  ▲:検討された対象物質・媒体の全てに関して使用が困難である。

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