化学物質詳細情報

2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸

chem_id:YOT00276

CAS RN®:93-76-5

化学物質名(和名):2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸

化学物質名(英名):2,4,5-TRICHLOROPHENOXYACETICACID

記載情報および記載方法を検討中のため一時的に一部の情報の表示を停止しています

化学物質名(別名)

物質名称 出典
2,4,5-T 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他
2,4,5-トリクロルフェノキシ酢酸 環境分析法(農薬) 他
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸 環境分析法(その他) 他
2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T) 環境基本法 要調査項目
2・4・5-トリクロルフエノキシ酢酸 毒物及び劇物取締法(毒劇法)
(2,4,5-TRICHLOROPHENOXY) ACETIC ACID ICSC(International Chemical Safety Cards)
2,4,5-T [2,4,5-Trichlorophenoxyacetic acid];2,4,5-T [2,4,5-Trichlorophenoxyacetic acid] - Esters ACGIH許容濃度
2,4,5-Trichlorophenoxyacetic acid 環境分析法(その他) 他
2,4,5-Trichlorophenoxyacetic acid (2,4,5-T) Integrated Risk Information System
2,4,5-TRICHLOROPHENOXYACETICACID KIS-NET

物性情報

物性項目 最小値 最大値 単位 物性 出典
外観 結晶,淡黄渇色の固体,白色結晶 KIS-NET
その他特徴 催奇形性は不純物として存在している2,3,7,8-TCDDに一部起因している。アルコールに溶解。 KIS-NET
分子量 255.48 255.48 KIS-NET
比重 1.66 1.8 KIS-NET
比重測定温度 20 20 deg C KIS-NET
水溶性 278 278 KIS-NET
水溶性測定温度 25 25 deg C KIS-NET
溶解度記述 難溶 KIS-NET
オクタノール/水分配係数 4 4 KIS-NET
融点 151 153 deg C KIS-NET
代謝性 純度99.6%の本物質を50mg/Kgラットに経口投与すると、7日以内に投与量の56~69%を尿中に排泄。排泄量の70~85%は未変化体で残りはグリシン抱合体、タウリン抱合体、2,4,5-トリクロロフェノールであった。生物学的半減期には種差がありイヌ(77時間)ではラット(4.7時間)よりも遅い。 KIS-NET
熱分解性 加熱分解し、Cl ̄の有毒ガスを発生 KIS-NET
熱安定性    不安定 KIS-NET

用途

用途
除草剤

注釈

(注) 2025年3月から農薬用途の情報源やアルゴリズムを変更しました。生物農薬、展着剤などの一部は収集・表示の対象外です。失効農薬についても用途を記載しています。また、本物質(原体)が含まれる農薬製剤の用途を示しているため、必ずしも本物質自体の機能とは限りません。(例:殺虫殺菌剤と表示されていても、両者の機能を有しているとは限らない)

環境基準

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
環境基本法 環境基準 要調査項目(水質)(平成26年3月31日改訂前) 167 2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T) LINK

注釈

(注) 平成25年度に「水環境保全に向けた取組のための要調査項目リスト」が改訂されました。それに伴い、改訂前の対象物質を「環境基準 要調査項目(水質)(平成26年3月31日改訂前)」、改訂後の対象物質を「環境基準 要調査項目(水質)」とそれぞれ別のカテゴリとして整理しています。なお、「環境中濃度測定値」では、要調査項目モニタリングの対象物質ではなく参考として測定された場合も含めて掲載しています。

法規制

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
食品衛生法 食品において「不検出」とされる農薬等の成分である物質 第370号第1Aの5 2,4,5-T LINK
毒劇法 劇物_指定令 第2条第74号の2 2・4・5-トリクロルフエノキシ酢酸 LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

対策等

法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
内分泌かく乱作用 SPEED98 6 2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸 LINK

PRTR制度

該当データがありません。

環境中濃度測定値

年度 都道府県 調査名 媒体 検出地点数 調査地点数 検出検体数 調査検体数 最小値 最大値 算術平均 幾何平均 検出下限 単位 備考
1983 全国 化学物質と環境(環境省) 水質 0 15 0 45 (0.01~3) μg/L
1983 全国 化学物質と環境(環境省) 底質 0 15 0 45 (0.0002~0.13) μg/g-dry
2005 全国 化学物質と環境(環境省) 水質 0 42 0 126 (0.00038) μg/L
2006 全国 要調査項目モニタリング(環境省) 水質(河川) 0 50 <0.05 <0.05 <0.05 <0.05 検出下限値 0.05 μg/L
2006 全国 要調査項目モニタリング(環境省) 水質(海水) 0 17 <0.05 <0.05 <0.05 <0.05 検出下限値 0.05 μg/L
2006 全国 要調査項目モニタリング(環境省) 水質(湖沼) 0 4 <0.05 <0.05 <0.05 <0.05 検出下限値 0.05 μg/L
2006 全国 要調査項目モニタリング(環境省) 地下水 0 7 <0.05 <0.05 <0.05 <0.05 検出下限値 0.05 μg/L

注釈

複数の情報源のデータを一つの表で記載するために、情報源によって異なる定義の数値を記載していますのでご注意ください。

(注1) 有害大気汚染物質モニタリング:地点数、検体数、年平均値の最大、最小、平均を表しています。

 検出地点数:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点数
 調査地点数:全調査地点数(年平均値として評価することができないデータも含めた数値)
 検出検体数:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点における検体数
 調査検体数:全検体数(年平均値として評価することができないデータも含めた数値)

 最小値:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の最小値
 最大値:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の最大値
 算術平均:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の算術平均(有効数字3桁目を四捨五入)

(注2) 要調査モニタリング:環境省「要調査項目等存在状況調査結果」に記載された物質(要調査対象物質以外の物質などを含む)について記載しました。値の算出方法に関しては データの出典ページをご参照ください。シアナミド(2014年度)、銅およびその化合物(2016年度)については、資料内で下限値が統一されておらず、分析結果の表内の値を採用しました。なお、算出前の値に関しては 環境省HPをご参照ください。

* : 2021年度の1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカンについては、各異性体(α、β、γ、δ、ε)の集計値です。

(注3) 黒本調査:捕捉説明として、以下の記載を参照ください(環境省「化学物質と環境 化学物質環境調査結果概要一覧表」より)。

* : 同族体その他該当物質ごとの検出下限値の合計とした。

** : 水素化テルフェニルについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた7本のピークのうち、分子量242のものをHT242a~HT242dとし、分子量236のものをHT236a~HT236cとして測定、定量した。

*** : ジエチルビフェニルについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた4本のピークを DDa~DDdとして測定、定量した。

**** : ジベンジルトルエンについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた7本のピークを DTa~DTgとして測定、定量した。

***** : HCH類の大気については、2003年度から2008年度に用いた大気試料採取装置の一部からHCH類が検出され、HCH類の測定に影響を及ぼすことが判明したが、個別のデータについて影響の有無を遡って判断することが困難であるため、この期間の全てのデータについて欠測扱いとすることとした。

****** : 2009年度のペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)の調査は、直鎖のオクチル基を有するn-ペルフルオロオクタンスルホン酸及びn-ペルフルオロオクタン酸を分析対象としている。ただし、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)の生物では、オクチル基が分鎖状の異性体が含まれる可能性を否定できていない。

******* : 2017年度のアルキル基の炭素数が12以外のポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類の調査は、組成を推計した工業製品を用いて環境試料中の濃度を定量した。このため、アルキル基の炭素数が12以外のポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類の結果については、参考値として掲載している。

(注4) MOE_公共用水域測定結果:「水質汚濁に係る環境基準(人の健康の保護に関する環境基準)」を超えた地点数と調査地点数を下記のように掲載しています。なお、備考の基準値は当該年度における値です。

 検出地点数:基準を超えた地点数
 調査地点数:全調査地点数

農薬出荷量

該当データがありません。

製造輸入量

該当データがありません。

急性・慢性試験値

該当データがありません。

発がん性評価

評価機関 評価結果 評価結果詳細 リンク
ACGIH A4 発がん性物質として分類できない物質

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

生態毒性

該当データがありません。

リスク評価関連文書の情報源

年度 評価組織名 リスク評価書名 巻・号 判定 備考 リンク
1988 EPA IRIS 2,4,5-Trichlorophenoxyacetic acid (2,4,5-T) ( last_significant_revision : 1988/09/07) - LINK
2005 ACGIH ACGIH 2005 -
2005 IPCS ICSC ICSC:0075 (2,4,5-TRICHLOROPHENOXY) ACETIC ACID (Date of Peer Review: April 2005) - LINK

分類と表示

該当データがありません。

基準値等

基準値名 規制名称 基準値等 リンク
食品衛生法(ポジティブリスト制度規制対象物質) 2,4,5-T 食品において「不検出」とされる農薬等の成分である物質 LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる基準値等を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

許容濃度等

種類 単位 評価機関名
TLV 10.00 mg/m3 ACGIH

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

PRTR対象物質選定基準

該当データがありません。

事故事例

該当データがありません。

事故時処理内容

該当データがありません。

環境分析法

年度 出典id 分析法id 出典名 分析法名 媒体名
1981 13 624 化学物質分析法開発調査報告書(昭和56年度) ◯2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸;2,4-ジクロロフェノキシ酢酸の分析法 水、底質
1983 18 677 化学物質分析法開発調査報告書(昭和57年度) ◯2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸;2,4-ジクロロフェノキシ酢酸の分析法 水、底質
1986 99 10758 Test Methods for Evaluating Solid Waste: Physical/Chemical Methods (EPA 530/SW-846) EPA8151: CHLORINATED HERBICIDES BY GC USING METHYLATION OR PENTAFLUOROBENZYLATION DERIVATIZATION: CAPILLARY COLUMN TECHNIQUE
1986 99 10891 Test Methods for Evaluating Solid Waste: Physical/Chemical Methods (EPA 530/SW-846) EPA8150: Chlorinated Herbicides
1992 96 10742 Methods for the Determination of Organic Compounds in Drinking Water, Supplement II (EPA 600/R-92-129) EPA555: Chlorinated Acids by HPLC
1995 98 10731 Methods for the Determination of Organic Compounds in Drinking Water, Supplement III (EPA 600/R-95-131) EPA515.1: Chlorinated Acids by GC/ECD
1995 98 10732 Methods for the Determination of Organic Compounds in Drinking Water, Supplement III (EPA 600/R-95-131) EPA515.2: Chlorinated Acids (Herbicides) by LSE & GC/ECD
1998 2 361 外因性内分泌撹乱化学物質調査暫定マニュアル フェノキシ酢酸系農薬の分析法 水、生物、底質
2000 89 12074 農薬等の環境残留実態調査分析法 フェノキシ酢酸系化合物分析法(水質)
2000 89 12084 農薬等の環境残留実態調査分析法 フェノキシ酢酸系化合物分析法(底質) 底質
2000 89 12093 農薬等の環境残留実態調査分析法 フェノキシ酢酸系化合物分析法(水生生物) 生物
2000 89 12102 農薬等の環境残留実態調査分析法 フェノキシ酢酸系化合物分析法(土壌) 土壌
2003 104 1251 化学物質分析法開発調査報告書(平成14年度) ◯アルキルフェノール類の分析法 大気
2019 153 12436 食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法 2,4,5-T試験法 食品

注釈

(注) 分析法名の先頭の記号は報告書に記載された分析方法の適用の可否を次のように整理した結果です。
  ◯:検討された対象物質・媒体の全てについて使用に適している。
  ●:検討された対象物質・媒体の一部に関してのみ使用に適している。
  ▲:検討された対象物質・媒体の全てに関して使用が困難である。

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