化学物質詳細情報

塩素

chem_id:YOT00069

CAS RN®:7782-50-5

化学物質名(和名):塩素

化学物質名(英名):CHLORINE

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化学物質名(別名)

物質名称 出典
塩素 環境分析法(その他) 他
塩素(残留塩素) 環境基本法 要調査項目
Chlorine KIS-NET 他
Chlorine (Cl2) 環境分析法(その他)

物性情報

物性項目 最小値 最大値 単位 物性 出典
外観 緑黄色気体,油状液体または斜方晶形の結晶 KIS-NET
臭気 刺激臭 KIS-NET
その他特徴 劇物 KIS-NET
分子量 70.9 70.9 KIS-NET
比重 1.47 1.5 KIS-NET
比重測定温度 0 0 deg C KIS-NET
蒸気密度 2.49 2.49 KIS-NET
溶解度記述 HClOを生成して鉄容器を腐食する KIS-NET
蒸気圧 4800 4800 hPa KIS-NET
蒸気圧測定温度 20 20 deg C KIS-NET
融点 -101 -100.98 deg C KIS-NET
沸点 -34.5 -34.07 deg C KIS-NET
燃焼性 燃えない。 KIS-NET
混合危険性 水や蒸気と反応するとHClの有毒で腐食性のガスを出す。 KIS-NET
混合発火危険性程度 水素との混合ガスは加熱または紫外線により爆発。 KIS-NET
加水分解性 水や蒸気と反応するとHClのガスを発する。 KIS-NET
水安定性    不安定 KIS-NET

用途

該当データがありません。

環境基準

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
環境基本法 環境基準 要調査項目(水質)(平成26年3月31日改訂前) 52 塩素 (残留塩素) LINK

注釈

(注) 平成25年度に「水環境保全に向けた取組のための要調査項目リスト」が改訂されました。それに伴い、改訂前の対象物質を「環境基準 要調査項目(水質)(平成26年3月31日改訂前)」、改訂後の対象物質を「環境基準 要調査項目(水質)」とそれぞれ別のカテゴリとして整理しています。なお、「環境中濃度測定値」では、要調査項目モニタリングの対象物質ではなく参考として測定された場合も含めて掲載しています。

法規制

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
毒劇法 劇物_指定令 第2条第17号の3 塩素 LINK
大気汚染防止法 特定物質 第十七条 第一項 塩素 LINK
水道法 水質管理目標設定項目 16 残留塩素 LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

対策等

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PRTR制度

該当データがありません。

環境中濃度測定値

該当データがありません。

農薬出荷量

該当データがありません。

製造輸入量

該当データがありません。

急性・慢性試験値

該当データがありません。

発がん性評価

評価機関 評価結果 評価結果詳細 リンク
ACGIH A4 発がん性物質として分類できない物質

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

生態毒性

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リスク評価関連文書の情報源

年度 評価組織名 リスク評価書名 巻・号 判定 備考 リンク
1982 IPCS EHC Chlorine and hydrogen chloride (EHC 21, 1982) - LINK
1994 EPA IRIS Chlorine ( last_significant_revision : 1994/06/01) - LINK
2005 ACGIH ACGIH 2005 -
2008 ECB EU_RAR ECB#317 / Priority List#3 -
2008 OECD HPV SIDS Chemicals -
2009 日本産業衛生学会 Recommendation of Occupational Exposure Limits 2008-2009 - LINK
2009 IPCS ICSC ICSC:0126 CHLORINE (Date of Peer Review: March 2009) - LINK

分類と表示

規制名称 種別 名称
EU 67/548/EEC Risk Phrases R23
EU 67/548/EEC Risk Phrases R36/37/38
EU 67/548/EEC Risk Phrases R50
EU 67/548/EEC Safety Phrases S1/2
EU 67/548/EEC Safety Phrases S45
EU 67/548/EEC Safety Phrases S61
EU 67/548/EEC Safety Phrases S9

基準値等

基準値名 規制名称 基準値等 リンク
大気汚染防止法 排出基準等(特定物質) 塩素 事故時における措置を規定 事業者の復旧義務、都道府県知事への通報等 LINK
水道水質基準 水質管理目標設定項目 残留塩素 1mg/L以下 LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる基準値等を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

許容濃度等

種類 単位 評価機関名
TLV 0.50 ppm ACGIH
OEL 0.5 ppm 日本産業衛生学会
OEL 1.5 mg/m3 日本産業衛生学会

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

PRTR対象物質選定基準

該当データがありません。

事故事例

発生日 発生時刻 事故の名称 被害金額(万円) 死亡者数 負傷者数 事故の概要 事故の原因 場所
1967-10-18 11:00:00 電解槽塩素ガス漏洩 5 電解工場で停電があり,補機は停止したが電解電流が流れていたので,CL2中のH2が増加し,このガスを圧縮機で圧縮液化したので,排ガス中のH2濃度が上昇し,CL2-H2の爆発を起こし,逆止弁を破損してCL2が漏洩した。 原料ガス中,排ガス中のH2の検出が不十分であった。 徳山・新南陽
1976-04-07 08:50:00 塩素ガス冷却器漏洩 850 塩素ガスを圧縮冷却してユーザーに送る設備の冷却水循環冷却設備で,クーラーチューブの腐食により穴があき,塩素ガスが冷却水タンク上部より漏洩した。 初期に水質不良水を使用したが,これが腐食の原因になることは知らなかった。塩素ガスの漏洩を検知するため冷却水のpHを監視しているが,硫酸クーラーと共用していたので,漏洩したものが硫酸か塩素か判断する手順が不備であった。 鹿島コンビナート
1964-08-12 00:00:00 塩素-漏洩(中毒) 49 塩素貯槽からタンク車に充填作業中ピシリという音がしたので,調べたところ液面計量用のガラスゲージが破損し,塩素ガスが流出していた。ゲージ下部のバルブが液塩の蒸発で凍結し作業に手間どり,約300kgのガスが漏れ多数の人が軽い中毒を起こした。 これまでは5?6分の空気置換で分析値が合格したので,今回は空気置換の後,分析で水素のないことを確認しないで運転した。 北海道
1951-02-08 00:00:00 塩素-爆発 1 電解槽の流出液量がやや多量と認められたので注入食塩水量を増加してから,約1時間半を経過した後コンデンサー,脱水塔及び塩素輸送陶製導管の一部が大音響とともに破裂した。電解槽の隔膜が破損し塩素中に水素が混入していたため 山形県
1954-07-15 00:00:00 塩素-漏洩(中毒) 27 30トン液塩貯槽にガスを6トン充填後,元バルブの後についている補助バルブを閉じ,貯槽圧力8kg/cm2にして約30分後そのバルブが破壊し塩素ガスが噴出した。(50分間噴出,推定450kg)バルブボデーの偏肉のため 福島県
1957-06-17 00:00:00 塩素-漏洩(中毒) 13 2基の塩素貯槽から塩化水素合成塔送り用配管が1本になった最初にあるバルブの直前パイプ(内圧10kg/cm2)の腐食部分に穴が3個あき塩素ガスが噴出した。他の配管と近接しており,手入れ,点検が出来なかったため 熊本県
1957-08-23 00:00:00 塩素-漏洩(中毒) 56 塩素ナッシュポンプ付属硫酸クーラー出口鋼管(3インチ)立上り3.5mベンド部に径5mmくらいの穴があき塩素ガスが噴出した。10分間後にガスを停止させたが,穴は30×80mmくらいになっていた。腐食によって0.6kg/cm2の圧力に耐えられなくなったもの 愛知県
1959-06-04 00:00:00 塩素-中毒 1 2 塩素5トン入り貯槽内掃除のため作業員3人が槽内に入り,液化塩素加圧用圧縮空気とゴムホースを直結し槽内の乾燥を行っていたが,これを知らずに別の工場で容器に充填するため,1トン貯槽に圧縮空気を入れようとして貯槽の圧縮空気吸入用バルブを開いたため,塩素ガスが圧縮空気と混じって前記5トン貯槽内に流入したため槽内に居た3人が中毒した。 貯槽内の圧力が加圧用圧縮空気の圧力より高いのに圧縮空気バルブを開いたため1トン貯槽内の塩素と圧縮空気の混合ガスが逆流したものであるが,その間の連絡が十分でなかったことによる。 東京都
1959-10-13 09:55:00 塩素-漏洩(中毒) 68 貨車積込線で径25mm,長さ2mの鉛管をタンク車と液塩輸送主管に接続して25トンタンク車から液塩の受入れ作業を行っていたところ,同一線路上で入換作業中の貨車が追突したため液塩車が約60m移動し,鉛管フランジ付根の溶接部分が破損して塩素ガスが噴出し,風下30?40mの所で作業に従事していた人達が中毒症状を呈した。この間130kg程度のガスが噴出した。 液塩受入れ作業中のタンク車に他の貨車が接触し,接続配管を破損したためガスが漏れたものであるが,当日の液塩車を含めて4両の貨車が留置しており,各車両間隔が比較的狭かったことも原因の一つである。 新潟県
1965-06-24 09:33:00 電解槽ガス漏洩 1 塩素乾燥塔の安全板(アルミニウム,テフロン内張)がテフロンのピンホールから腐食して破損したので,塩素が漏洩した。 安全板の材質が不良であった。点検も不良であった。 川崎・横浜コンビナート
1967-12-11 00:00:00 塩素-爆発(中毒) 1 23 液化塩素5トン貯槽(直径1.6m,高さ2.6m,内容積4.7m3,胴厚さ19mm,鏡厚さ22mm)が3基並んでおり,中央のものが爆発し,床に直径約2m,深さ40cmのへこみ傷を生じ,両隣りの貯槽が約30度傾斜した。また四方の障壁は南側と北側がこなごなになっており,東側の一部が倒れている。 詳細は不明であるが,液化塩素貯槽が3基とも空になっているため新しい液を充填しようとしたときではないかと思われる。 東京都
1967-12-16 02:05:00 EDCプラント液塩タンク爆発 1576 2 電解プラントで製造された塩素を圧縮冷却して液化塩素として貯蔵する設備の液体塩素タンクで,外気温の低下により気相中のH2濃度が爆発範囲になっていた。それでタンク切換作業でバルブを開いた時,断熱圧縮などで小爆発が発生して,配管の一部より塩素が漏洩し,大気中に流出した。 外気温の低下によるH2濃度の上昇について設計上の考慮がなかった。 新居浜
1969-07-14 00:00:00 塩素-漏洩(中毒) 12 5.5トンタンクローリより10トン貯槽に液化塩素を移送中,中和塔から煙が出ているのを認め,直ちにローリからの移送を中止するとともに10トン貯槽の元バルブを閉めたが中和塔からの塩素の放出が止まらず,約15分間塩素が大気中に放出した。放出量は200?300kg 配管のバルブ中1カ所が完全に閉まっていなかったため液化塩素が中和塔へ流入した。なお,この中和塔の塩素吸収能力は350kgであるが,液状塩素が通過したためこの事故に至ったもの 静岡県
1969-09-08 15:35:00 安全弁作動による塩化水素ガス流失 55 EDC分解炉の下流の塩酸塔で還流ポンプが故障して停止した。予備ポンプの起動に手間取ったので,塩酸塔へ移送される急冷塔の液をブローダウンタンクへブローダウンを開始した。1時間後,ブローダウンの液量が多かったのでタンクの圧力が異常に上昇し,安全弁から塩化水素が吹き出し,多数の中毒者が出た。 予備ポンプへの切替えは,今までトラブルがなく行ってきたので,今回も事故なく行えると考えた。ブローダウンタンクにアラームがなかった。 徳山・新南陽
1970-05-23 17:45:00 塩素タンク車 11 15t塩素タンク車より30t枕型液体塩素貯槽へ液体塩素を受入中,付近でたまたま他貨車を操作していた操作員が運転を誤り,貨車が塩素タンク車に追突した。このショックで移送用銅管がタンク車側フランジの近くで折れ塩素が噴出した。 誤動作 千葉コンビナート
1970-07-13 00:00:00 塩素-漏洩 塩素ガスの供給を受けている隣接工場側の停電により塩素ガスの供給が止まったため,貯槽より急激に気化させたところ,気化器の能力以上に塩素が出て過剰のガスが中和塔へ入ったため破裂板が破壊し,生ガスが大気に放出された。 バルブの誤操作および作業基準を守らなかったため。 富山県
1970-11-01 00:00:00 塩素-漏洩(中毒) 22 1トン容器に液化塩素の充填を開始して(9時30分),約10分後排ガス弁の閉め忘れに気が付いた。ただちに排ガス弁を閉めたが,この間液が排ガスラインに相当量入った。一方,晒粉工場では排ガスラインからの排ガス量が急に増えたので,閉止弁を絞ったため内圧が上昇し,工場内の塩ビ管(内径50mm)が約10cmにわたり亀裂を生じ,液化塩素が噴き出し,工場外へ流出した。 充填所作業員が排ガス用パイプのバルブを閉め忘れて充填したことと,排ガスの出口である晒粉工場の従業員が連絡なしに閉止弁を絞ったため 山形県
1973-04-07 00:00:00 塩素-漏洩(中毒) 20 塩素ガス圧縮機の振動計の警報器が鳴ったので,計器の誤作動でないことを確認後インターロック系のスイッチを操作する等の措置を行い,設備を停止させた。このため,水封が自動的に切れ,電解槽や配管内の塩素は除害塔に導かれたが,コンプレッサーのシール部の破損箇所から塩素が漏れて流れ,一部は工場外に拡散した。 コンプレッサーに使用されているギヤーカップリングの潤滑油に油スラッジが蓄積し,潤滑不良を起こしたもの 福島県
1973-09-07 09:08:00 塩素蒸発器安全弁よりの塩素漏洩 1 供給を受けていた会社からの塩素供給が停止される計画のため,当工場も停止作業にかかっていたところ,蒸発器安全弁破裂板が破裂し,塩素が漏洩した。 停止作業中であるにもかかわらず,温水循環を止めなかった。 川崎・横浜コンビナート
1973-11-05 00:00:00 塩素-破裂,漏洩(中毒) 23 塩素製造装置のうち乾燥工程において硫酸で脱水する脱水塔の上部が破裂し,塩素が約10分間漏れた。 明確ではないが,脱水塔上部に塩素ガス中の微量水素が蓄積し,なんらかの原因により,急激な反応を生じ,破裂したものと思われる。 福岡県
1974-04-30 15:20:00 液化塩素貯槽漏洩 15000 56 液化塩素貯槽(30トン)へタンクローリー(8トン)より液化塩素受入作業を行い終了時に作業員は,SOPにしたがい,タンクローリーのバルブと貯槽の受入れバルブを閉止する作業を行った。このとき受入れバルブと貯槽より除害設備へのバルブとをまちがえ,さらにバルブの開と閉とをまちがえた。そのため,除害設備のシールポットより塩素459kgが漏洩した。 バルブ操作をしたのが見習作業員でありバルブの誤操作を行った。その作業のとき指導していた作業員が途中で現場をはなれた。 四日市コンビナート
1975-07-24 00:40:00 ナルケン(細菌分解性アルキルベンゼン)プラント 2 液塩貯層(30m3)の安全弁元弁からガスもれがあり,窒素ガスで洗浄作業中,除害塔へ導入するパルプを開いた際に,塩素ガスが一度に放出され,除害塔の能力を超えたため,塩素ガスが未処理のまま放出された。 パージガスラインの調節パルプの操作ミス 千葉コンビナート
1975-10-06 10:12:00 液化塩素製造設備塩素乾燥塔爆発 3733 食塩隔膜電解槽が電気故障で全停止した。この間に液面が低下したことと,隔膜の異常で,塩素ガス中に水素が混入した。運転して間もなく,塩素-水素混合ガスが乾燥塔に行き流動する硫酸の静電気放電で爆発した。 電解槽の構造設計不良塩素ガスラインに水素濃度計がなかった。 川崎・横浜コンビナート
1976-09-20 17:35:00 塩素合成塔爆発 3120 塩素水素合成塔では,合成反応が終了すると,自動遮断弁で水素・塩素ガス回路が閉じ窒素ガス回路が開き,パージが終了すると窒素が閉じ水素・塩素ガス回路が開くようになっている。事故時は,合成操作終了後,塩素・水素の手動弁を閉にした。パージ終了後,遮断装置のリセットレバーを作動させた直後に合成塔で爆発が発生した。 水素の手動弁を閉めたつもりで,締まっていなかったので,リセットのとき水素が合成塔内に流出して,安全蓋が持ち上り,空気を引きこみ何らかの着火源で爆発した。 四日市コンビナート
1977-05-05 10:05:00 塩素廃ガス除害塔爆発 700 1 塩素・水素混合ガスを除害塔で処理するため,ブロワーで空気を送って希釈しているが,当日ブロワーのベアリングで音が高くなったのでブロワーを停止して,希釈のためプラントエラー配管より空気を送ったとき,除害塔2基が爆発した。 空気量が十分でなくて,混合ガス組成が爆発範囲に入っていたところへ,プラントエラー配管の錆を伴った空気の流動で静電気が発生して発火源となった。ブロア停止に伴う安全確認の不良。 鹿島コンビナート
1981-10-09 11:10:00 塩素-漏洩 1 塩素容器の充てん作業中に,容器気相側バルブに接続の減圧用ブロー管よりガスが漏洩した。 作業員の確認ミスによりバルブ操作が遅れたため過充てんとなったもの。 埼玉県越谷市
1984-09-02 16:08:00 水素・塩素ガス爆発 1 電気設備の碍子洗浄中保護装置が働き停電し,食塩水電解装置が停止した。当該電解装置の運転を再開するために通電を開始したところ,しばらくして塩素ガス輸送系統が爆発し,従業員1名が軽傷を負った。また,付近住民10名が塩素ガスを吸入したためせき込み,病院で診察を受けた。 停電によって電解槽への電解液の供給が止まったため,電解槽上部に高温のガス相の空間が生じた。更に,供給ポンプの始動が遅れたために,電解槽内のイオン交換膜が乾燥収縮し,一部の膜に亀裂が生じて,水素ガスが塩素ガス系統に混入し,爆発範囲のガスが形成された。また,正常運転に至るまでに,ガス分析を行わずに急激に電流を上昇させたため,静電気放電等の着火源によって爆発に至ったものと推定される。 高知県高知市
1987-06-08 11:30:00 毒性塩素-破裂・流出 5 塩素ボンベと反応釜の間に設置されているガス溜め用タンクが異常昇圧により破裂し塩素ガスが流出した。 (取扱ミス) 広島県
1991-07-12 00:00:00 塩素ガス漏洩 102 製紙工場内で漂白剤の次亜塩素酸ソーダ11トンが入ったタンクに誤ってタンクローリ車から廃水処理用の塩化アルミニウム2トンを注入したところ,化学反応を起こし,排気口から塩素ガスが漏洩した。このガスを吸った従業員や住民ら102人が中毒にかかり,病院で手当を受け,うち10人が入院した。 誤操作 静岡県富士市

事故時処理内容

事故時処理内容
水噴霧
避難を検討する
防止堤で囲む

環境分析法

年度 出典id 分析法id 出典名 分析法名 媒体名
1982 93 10795 Methods for Chemical Analysis of Water and Wastes (EPA 600/4-79-020) EPA330.1: Chlorine, Total Residual - Titrimetric
1982 93 10796 Methods for Chemical Analysis of Water and Wastes (EPA 600/4-79-020) EPA330.2: Chlorine, Total Residual - Titrimetric, Back
1982 93 10797 Methods for Chemical Analysis of Water and Wastes (EPA 600/4-79-020) EPA330.3: Chlorine, Total Residual - Titrimetric, Iodomet.
1982 93 10798 Methods for Chemical Analysis of Water and Wastes (EPA 600/4-79-020) EPA330.4: Chlorine, Total Residual - Titrimetric, DPD-FAS
1982 93 10799 Methods for Chemical Analysis of Water and Wastes (EPA 600/4-79-020) EPA330.5: Chlorine, Total Residual - Spectrophotometric,

注釈

(注) 分析法名の先頭の記号は報告書に記載された分析方法の適用の可否を次のように整理した結果です。
  ◯:検討された対象物質・媒体の全てについて使用に適している。
  ●:検討された対象物質・媒体の一部に関してのみ使用に適している。
  ▲:検討された対象物質・媒体の全てに関して使用が困難である。

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