化学物質詳細情報
エピクロロヒドリン
chem_id:YOK00024
CAS RN®:106-89-8
化学物質名(和名):エピクロロヒドリン
化学物質名(英名):EPICHLOROHYDRIN
記載情報および記載方法を検討中のため一時的に一部の情報の表示を停止しています
化学物質名(別名)
物質名称 | 出典 |
---|---|
2-(クロロメチル)オキシラン | 化審法第2種監視化学物質(平成21年改正以前) 他 |
エピクロルヒドリン | 毒物及び劇物取締法(毒劇法) 他 |
エピクロロヒドリン | 環境分析法(その他) 他 |
1-chloro-2,3-epoxypropane | 経済産業省-製造輸入量 他 |
Epichlorhydrin | ドイツの既存化学物質に関する有害性評価文書(略称BUA) |
epichlorohydrin | 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他 |
Epichlorohydrin (NB: Overall evaluation upgraded from 2B to 2Awith supporting evidence fromother relevant data) | 国際がん研究機関(IARC:International Agency for Research on Cancer) |
Oxirane, chloromethyl- | OECD_HPV_SIDS(SIDS:Screening Information Data Set) |
1-クロロ-2,3-エポキシプロパン | 環境省-化学物質と環境(化学物質環境実態調査) |
3-クロロ-1,2-エポキシプロパン | 環境省-化学物質と環境(化学物質環境実態調査) |
クロロメチルオキシラン | 環境省-化学物質と環境(化学物質環境実態調査) |
物性情報
物性項目 | 最小値 | 最大値 | 単位 | 物性 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
外観 | 無色,流動性液体 | KIS-NET | |||
臭気 | クロロホルム様刺激臭,皮膚刺激剤 | KIS-NET | |||
その他特徴 | 水に難溶。アルコール、エーテル、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエチレンに混和。 | KIS-NET | |||
分子量 | 92.53 | 92.53 | KIS-NET | ||
比重 | 1.17 | 1.18 | KIS-NET | ||
比重測定温度 | 20 | 20 | deg C | KIS-NET | |
蒸気密度 | 3.29 | 3.29 | KIS-NET | ||
水溶性 | 60000 | 65800 | KIS-NET | ||
水溶性測定温度 | 20 | 20 | deg C | KIS-NET | |
溶解度記述 | 微溶 | KIS-NET | |||
蒸気圧 | 10 | 13 | hPa | KIS-NET | |
蒸気圧測定温度 | 16.6 | 20 | deg C | KIS-NET | |
オクタノール/水分配係数 | 0.22 | 0.3 | KIS-NET | ||
融点 | -57.2 | -25.6 | deg C | KIS-NET | |
沸点 | 116.1 | 117.9 | deg C | KIS-NET | |
粘度 | 1.03 | 1.56 | KIS-NET | ||
燃焼性 | 熱または火炎に曝露されると中程度の火災危険性。高揮発性で蒸気は空気と爆発性混合ガスを作りやすい。 | KIS-NET | |||
引火点 | 40 | 40 | deg C | KIS-NET | |
熱分解性 | 分解するまで加熱すると分解し、Cl ̄の有毒ガスを発生 | KIS-NET | |||
生物分解性 | 良好 | KIS-NET | |||
熱安定性 | 不安定 | KIS-NET | |||
オクタノール/水分配係数 | 0.78 | 0.78 | 環境省_測定値 | ||
生物分解性 | 良分解性 | METI_既存点検 |
用途
用途 |
---|
輸出 |
中間物 |
合成樹脂 |
防汚剤 |
樹脂用添加剤 |
その他 |
注釈
(注) 2025年3月から農薬用途の情報源やアルゴリズムを変更しました。生物農薬、展着剤などの一部は収集・表示の対象外です。失効農薬についても用途を記載しています。また、本物質(原体)が含まれる農薬製剤の用途を示しているため、必ずしも本物質自体の機能とは限りません。(例:殺虫殺菌剤と表示されていても、両者の機能を有しているとは限らない)
環境基準
※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。注釈
(注) 平成25年度に「水環境保全に向けた取組のための要調査項目リスト」が改訂されました。それに伴い、改訂前の対象物質を「環境基準 要調査項目(水質)(平成26年3月31日改訂前)」、改訂後の対象物質を「環境基準 要調査項目(水質)」とそれぞれ別のカテゴリとして整理しています。なお、「環境中濃度測定値」では、要調査項目モニタリングの対象物質ではなく参考として測定された場合も含めて掲載しています。
法規制
※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。法令名称 | 物質リストの名称 | 通し番号 | 対象物質名 | リンク |
---|---|---|---|---|
化審法(規制等)【H21改正前】 | 化審法第二種監視化学物質(改正前) | 1026 | エピクロロヒドリン | LINK |
化審法(既存物質情報) | Japanチャレンジ | エピクロロヒドリン | LINK | |
化審法(既存物質情報) | 既存点検(分解性・蓄積性) | エピクロロヒドリン | LINK | |
化審法(規制等)【H21改正後】 | 化審法優先評価化学物質 | 22 | エピクロロヒドリン | LINK |
化管法(PRTR)【平成20年改正前】 | 化管法(PRTR)第一種指定化学物質(改正前) | 54 | エピクロロヒドリン | LINK |
化管法(PRTR)【平成20年改正後】 | 化管法(PRTR)第一種指定化学物質 | 65 | エピクロロヒドリン | LINK |
毒劇法 | 劇物_指定令 | 第2条第15号の2 | エピクロルヒドリン | LINK |
大気汚染防止法 | 揮発性有機化合物(VOC) | 第二条 第四項 | エピクロロヒドリン | LINK |
大気汚染防止法 | 有害大気汚染物質 | 第二条 第十三項 | エピクロロヒドリン | LINK |
水質汚濁防止法 | 事故時措置(指定物質) | 第十四条の二 | エピクロロヒドリン | LINK |
水道法 | 要検討項目 | エピクロロヒドリン | LINK |
注釈
(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。
(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
対策等
該当データがありません。
外部サイト内個別物質ページへのリンク
外部サイト名称 | 化学物質名称 | link_url |
---|---|---|
ChemiCOCO 化学物質情報検索支援システム | エピクロルヒドリン | LINK |
PRTR制度
●データおよびグラフ表示の際は、都道府県による絞り込みが可能です。プルダウンメニューから都道府県を指定して各ボタンをクリックしてください。●業種別データおよびグラフはデータ数が多いため全国一括表示はできません。必ず都道府県を指定してください。
年度 | 都道府県 | 届出排出量(大気) | 届出排出量(水域) | 届出排出量(土壌) | 届出排出量(埋立) | 届出移動量(下水道) | 届出移動量(事業所外) | 届出外排出量(対象業種) | 届出外排出量(非対象業種) | 届出外排出量(家庭) | 届出外排出量(移動体) | 排出量総計 | 単位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2001 | 全国 | 95247 | 1866 | 0 | 0 | 60301 | 570801 | 368961 | 466074 | kg/年 | |||
2002 | 全国 | 98065 | 2011 | 0 | 0 | 90037 | 765790 | 10 | 100087 | kg/年 | |||
2003 | 全国 | 73242 | 1997 | 0 | 0 | 105202 | 896021 | 6682 | 81921 | kg/年 | |||
2004 | 全国 | 69712 | 1977 | 0 | 0 | 96573 | 1039046 | 8811 | 80500 | kg/年 | |||
2005 | 全国 | 55276 | 1799 | 0 | 0 | 25109 | 453635 | 203 | 57278 | kg/年 | |||
2006 | 全国 | 61479 | 5334 | 0 | 0 | 28233 | 457991 | 420 | 67233 | kg/年 | |||
2007 | 全国 | 63559 | 5332 | 0 | 0 | 8935 | 381999 | 68891 | kg/年 | ||||
2008 | 全国 | 53774 | 4601 | 0 | 0 | 6309 | 321066 | 17 | 58393 | kg/年 | |||
2009 | 全国 | 53563 | 4602 | 0 | 0 | 2644 | 319544 | 58166 | kg/年 | ||||
2010 | 全国 | 54581 | 3552 | 0 | 0 | 1213 | 337918 | 70 | 58204 | kg/年 | |||
2011 | 全国 | 40190 | 4624 | 0 | 0 | 1848 | 388400 | 32 | 44845 | kg/年 | |||
2012 | 全国 | 44409 | 1424 | 0 | 0 | 3066 | 319083 | 45833 | kg/年 | ||||
2013 | 全国 | 44735 | 487 | 0 | 0 | 9443 | 440712 | 45222 | kg/年 | ||||
2014 | 全国 | 45704 | 348 | 0 | 0 | 3007 | 390705 | 46051 | kg/年 | ||||
2015 | 全国 | 46271 | 343 | 0 | 0 | 10450 | 397544 | 46614 | kg/年 | ||||
2016 | 全国 | 42873 | 391 | 0 | 0 | 8861 | 392391 | 43264 | kg/年 | ||||
2017 | 全国 | 45558 | 431 | 0 | 0 | 4027 | 594039 | 2 | 45991 | kg/年 | |||
2018 | 全国 | 45034 | 404 | 0 | 0 | 9981 | 477858 | 9 | 45446 | kg/年 | |||
2019 | 全国 | 44790 | 235 | 0 | 0 | 9562 | 445519 | 4 | 45029 | kg/年 | |||
2020 | 全国 | 43401 | 393 | 0 | 0 | 14220 | 403301 | 4 | 43799 | kg/年 | |||
2021 | 全国 | 45456 | 397 | 0 | 0 | 3788 | 524551 | 10 | 45863 | kg/年 | |||
2022 | 全国 | 46160 | 345 | 0 | 0 | 4969 | 560689 | 4 | 0 | 0 | 0 | 46509 | kg/年 |
注釈
(注1) 都道府県は、事業所の所在地です。
(注2) 本ページ上部の「県指定」で全国を選択した場合に表示する届出の値は、各事業所から届け出られたデータ
(ダイオキシン類を除き小数点第1位まで)の合計について小数点第1位で四捨五入した値
(経済産業省公表:届出排出量・移動量の対象化学物質別集計結果 -1.排出・移動先別の集計-全国・業種別)
であり、「県指定」で得られる各都道府県別の値(経済産業省公表:個別事業所データ)を全国分合計した値とは
異なる場合があります。
環境中濃度測定値
年度 | 都道府県 | 調査名 | 媒体 | 検出地点数 | 調査地点数 | 検出検体数 | 調査検体数 | 最小値 | 最大値 | 算術平均 | 幾何平均 | 検出下限 | 単位 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1977 | 全国 | 化学物質と環境(環境省) | 水質 | 0 | 1 | 0 | 3 | (10) | μg/L | |||||
1977 | 全国 | 化学物質と環境(環境省) | 底質 | 0 | 1 | 0 | 3 | (0.06) | μg/g-dry | |||||
1986 | 全国 | 化学物質と環境(環境省) | 水質 | 0 | 9 | 0 | 27 | (0.5) | μg/L | |||||
1986 | 全国 | 化学物質と環境(環境省) | 底質 | 0 | 9 | 0 | 27 | (0.02) | μg/g-dry | |||||
2000 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 水質(河川) | 5 | 59 | <0.05 | 0.46 | <0.05 | <0.05 | 検出下限値 0.05 | μg/L | |||
2000 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 水質(海水) | 0 | 11 | <0.05 | <0.05 | <0.05 | <0.05 | 検出下限値 0.05 | μg/L | |||
2000 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 水質(湖沼) | 0 | 6 | <0.05 | <0.05 | <0.05 | <0.05 | 検出下限値 0.05 | μg/L | |||
2000 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 地下水 | 0 | 15 | <0.05 | <0.05 | <0.05 | <0.05 | 検出下限値 0.05 | μg/L | |||
2002 | 全国 | 化学物質と環境(環境省) | 大気 | 4 | 5 | 7 | 10 | 1.0 | 2.8 | (0.14) | ng/m3 | |||
2002 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 水質(河川) | 0 | 25 | <0.01 | <0.01 | <0.01 | <0.01 | 検出下限値 0.01 | μg/L | |||
2002 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 水質(海水) | 1 | 10 | <0.01 | 0.01 | <0.01 | <0.01 | 検出下限値 0.01 | μg/L | |||
2002 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 水質(湖沼) | 0 | 5 | <0.01 | <0.01 | <0.01 | <0.01 | 検出下限値 0.01 | μg/L | |||
2002 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 地下水 | 0 | 10 | <0.01 | <0.01 | <0.01 | <0.01 | 検出下限値 0.01 | μg/L | |||
2002 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 底質(河川) | 0 | 10 | <0.001 | <0.001 | <0.001 | <0.001 | 検出下限値 0.001 | μg/g | |||
2002 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 底質(海水) | 0 | 10 | <0.001 | <0.001 | <0.001 | <0.001 | 検出下限値 0.001 | μg/g | |||
2002 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 底質(湖沼) | 0 | 4 | <0.001 | <0.001 | <0.001 | <0.001 | 検出下限値 0.001 | μg/g | |||
2005 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 水質(河川) | 3 | 33 | <0.03 | 1.2 | 0.058 | <0.03 | 定量下限値 0.03 | μg/L | |||
2005 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 水質(河川) | 2 | 41 | <0.01 | 0.17 | 0.013 | <0.01 | 検出下限値 0.01 | μg/L | |||
2005 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 水質(海水) | 3 | 7 | <0.03 | 0.28 | 0.093 | 0.044 | 定量下限値 0.03 | μg/L | |||
2005 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 水質(海水) | 0 | 12 | <0.01 | <0.01 | <0.01 | <0.01 | 検出下限値 0.01 | μg/L | |||
2005 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 水質(湖沼) | 0 | 1 | <0.03 | <0.03 | <0.03 | <0.03 | 定量下限値 0.03 | μg/L | |||
2005 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 水質(湖沼) | 0 | 7 | <0.01 | <0.01 | <0.01 | <0.01 | 検出下限値 0.01 | μg/L | |||
2005 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 地下水 | 0 | 4 | <0.01 | <0.01 | <0.01 | <0.01 | 検出下限値 0.01 | μg/L | |||
2005 | 全国 | 要調査項目モニタリング(環境省) | 地下水 | 0 | 3 | <0.03 | <0.03 | <0.03 | <0.03 | 定量下限値 0.03 | μg/L | |||
2014 | 全国 | 化学物質と環境(環境省) | 大気 | 16 | 16 | 47 | 47 | 0.65 | 150 | (0.26) | ng/m3 |
注釈
複数の情報源のデータを一つの表で記載するために、情報源によって異なる定義の数値を記載していますのでご注意ください。
(注1) 有害大気汚染物質モニタリング:地点数、検体数、年平均値の最大、最小、平均を表しています。
検出地点数:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点数
調査地点数:全調査地点数(年平均値として評価することができないデータも含めた数値)
検出検体数:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点における検体数
調査検体数:全検体数(年平均値として評価することができないデータも含めた数値)
最小値:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の最小値
最大値:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の最大値
算術平均:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の算術平均(有効数字3桁目を四捨五入)
(注2) 要調査モニタリング:環境省「要調査項目等存在状況調査結果」に記載された物質(要調査対象物質以外の物質などを含む)について記載しました。値の算出方法に関しては データの出典ページをご参照ください。シアナミド(2014年度)、銅およびその化合物(2016年度)については、資料内で下限値が統一されておらず、分析結果の表内の値を採用しました。なお、算出前の値に関しては 環境省HPをご参照ください。
* : 2021年度の1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカンについては、各異性体(α、β、γ、δ、ε)の集計値です。
(注3) 黒本調査:捕捉説明として、以下の記載を参照ください(環境省「化学物質と環境 化学物質環境調査結果概要一覧表」より)。
* : 同族体その他該当物質ごとの検出下限値の合計とした。
** : 水素化テルフェニルについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた7本のピークのうち、分子量242のものをHT242a~HT242dとし、分子量236のものをHT236a~HT236cとして測定、定量した。
*** : ジエチルビフェニルについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた4本のピークを DDa~DDdとして測定、定量した。
**** : ジベンジルトルエンについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた7本のピークを DTa~DTgとして測定、定量した。
***** : HCH類の大気については、2003年度から2008年度に用いた大気試料採取装置の一部からHCH類が検出され、HCH類の測定に影響を及ぼすことが判明したが、個別のデータについて影響の有無を遡って判断することが困難であるため、この期間の全てのデータについて欠測扱いとすることとした。
****** : 2009年度のペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)の調査は、直鎖のオクチル基を有するn-ペルフルオロオクタンスルホン酸及びn-ペルフルオロオクタン酸を分析対象としている。ただし、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)の生物では、オクチル基が分鎖状の異性体が含まれる可能性を否定できていない。
******* : 2017年度のアルキル基の炭素数が12以外のポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類の調査は、組成を推計した工業製品を用いて環境試料中の濃度を定量した。このため、アルキル基の炭素数が12以外のポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類の結果については、参考値として掲載している。
(注4) MOE_公共用水域測定結果:「水質汚濁に係る環境基準(人の健康の保護に関する環境基準)」を超えた地点数と調査地点数を下記のように掲載しています。なお、備考の基準値は当該年度における値です。
検出地点数:基準を超えた地点数
調査地点数:全調査地点数
農薬出荷量
該当データがありません。
製造輸入量
年度 | 出典 | 官報公示整理番号 | 官報公示整理番号の名称 | 範囲下限(または合計数量) | 範囲上限(または合計数量) |
---|---|---|---|---|---|
2001 | 化学物質の製造・輸入量に関する実態調査 | 2-0275 | エピクロロヒドリン | 100000.00 | 1000000.00 |
注釈
(注) 「範囲下限(または合計数量)」と「範囲上限(または合計数量)」が同じ値の場合には「合計数量」を表します。
急性・慢性試験値
試験種別 | 生物種 | 経路 | エンドポイント | 暴露時間 | 暴露時間単位 | 最小値 | 最大値 | 単位 | 毒性記述 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
急性・慢性毒性 | ラット | 経気道 | LC50 | 6 | 時間 | 360 | 360 | ppm | |
急性・慢性毒性 | マウス | 経気道 | LD50 | 4 | 時間 | 250 | 250 | ppm | |
急性・慢性毒性 | マウス | 経気道 | LCL0 | 30 | 分 | 7400 | 7400 | ppm |
発がん性評価
評価機関 | 評価結果 | 評価結果詳細 | リンク |
---|---|---|---|
IARC | 2A | Probably carcinogenic to humans | |
IRIS | B2 | 動物での充分な証拠があり、かつ疫学的研究から、人での発がん性の不十分な証拠があるか、または証拠が無い物質 | |
NTP | B | Reasonably Anticipated To Be Human Carcinogen | |
ACGIH | A3 | 動物実験で発がん性が認められた物質 |
注釈
(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
生態毒性
該当データがありません。
リスク評価関連文書の情報源
年度 | 評価組織名 | リスク評価書名 | 巻・号 | 判定 | 備考 | リンク |
---|---|---|---|---|---|---|
1984 | IPCS | EHC | Epichlorohydrin (EHC 33, 1984) | - | LINK | |
1992 | EPA | IRIS | Epichlorohydrin ( last_significant_revision : 1992/04/01) | - | LINK | |
1999 | IARC | AGENTS REVIEWED BY THE IARC MONOGRAPHS | 11, Suppl. 7, 71/ 1999 | - | LINK | |
2002 | 環境省 | 化学物質の環境リスク評価 | 1巻 健康リスク NO7 | D | LINK | |
2002 | 環境省 | 化学物質の環境リスク評価 | 1巻 生態リスク NO7 | C | LINK | |
2003 | 環境省 | 化学物質の環境リスク評価 | 2巻 発がん性(定量的) NO3 | D | LINK | |
2003 | IPCS | ICSC | ICSC:0043 EPICHLOROHYDRIN (Date of Peer Review: November 2003) | - | LINK | |
2005 | ACGIH | ACGIH | 2005 | - | ||
2006 | BUA | BUA Report | ISBN=3-527-28599-7 | - | ||
2006 | NTP | Report on Carcinogens (RoC) | NTP Page 113 | - | LINK | |
2007 | NEDO | 化学物質の初期リスク評価書 (財団法人化学物質評価研究機構、独立行政法人製品評価技術基盤機構(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構委託事業)) | 評価書No.74 エピクロロヒドリン (最終公開日 : 2007.08 / 評価指針Version : 2) | - | LINK | |
2008 | OECD | HPV | SIDS Chemicals | - | ||
2008 | NEDO | 有害性評価書 (評価書No.1~100番台:財団法人化学物質評価研究機構、独立行政法人製品評価技術基盤機構(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構委託事業)/200番台:独立行政法人製品評価技術基盤機構/300番台:財団法人化学物質評価研究機構(経済産業省委託事業)) | 評価書No.74 エピクロロヒドリン (公表・更新年月 : 2008/03) | - | LINK |
分類と表示
該当データがありません。
基準値等
基準値名 | 規制名称 | 基準値等 | リンク |
---|---|---|---|
水質汚濁に係る環境基準 要監視項目(人健康項目-公共用水域) | エピクロロヒドリン | 指針値 0.0004mg/l以下 | LINK |
水質汚濁に係る環境基準 要監視項目(人健康項目-地下水) | エピクロロヒドリン | 指針値 0.0004mg/l以下 | LINK |
大気汚染防止法 排出基準等(揮発性有機化合物(VOC)) | エピクロロヒドリン | 施設ごとの排出基準 400~60,000ppmC | LINK |
大気汚染防止法 排出基準等(有害大気汚染物質) | エピクロロヒドリン | 知見の集積等、各主体の責務を規定 事業者及び国民の排出抑制等自主的取組、国の科学的知見の充実、自治体の汚染状況把握等 | LINK |
水質汚濁防止法 事故時措置(指定物質) | エピクロロヒドリン | 事故時措置 事故時の措置が義務付けられています | LINK |
水道水質基準 要検討項目 | エピクロロヒドリン | 目標値 0.0004mg/L(暫定) | LINK |
注釈
(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる基準値等を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。
(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
許容濃度等
種類 | 値 | 単位 | 評価機関名 |
---|---|---|---|
TLV | 0.50 | ppm | ACGIH |
注釈
(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
PRTR対象物質選定基準
選定基準およびクラス |
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発がん性クラス-2 |
変異原性クラス-1 |
経口慢性クラス-1 |
作業環境クラス-3 |
総合製造輸入量クラス1 |
総合モニタリング検出結果-YY |
事故事例
発生日 | 発生時刻 | 事故の名称 | 被害金額(万円) | 死亡者数 | 負傷者数 | 事故の概要 | 事故の原因 | 場所 |
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1986-01-06 | 12:30:00 | 屋外タンク貯蔵所底板貫通孔からの漏洩事故 | 162 | 0 | 0 | 12月30日朝から,タンカーより当該タンクにエピクロルヒドリン531KLを受入れ作業したが,正月のため1月6日に検量すると,量が不足した。このため底板からの漏洩の疑いがあり,すみやかに隣接タンクへ危険物をシフトした。タンク点検により3ヶ所のピンホールが発見された。このため基礎に浸透した危険物を深さ1.5m以上掘削し土とともに回収した。回収量4.5KL。 | 南東側腐食孔は,タンク底板表面の状況より,治具跡と裏面からの腐食により貫通したものと考えられる。北西側腐食孔については,貫通孔周囲も腐食による減肉が著しく,裏面からの腐食が原因と考えられる。 | 神戸市 |
1986-08-13 | 00:00:00 | エビクロルヒドリン製造装置のガス噴出事故 | 172 | 0 | 0 | 当年1月、エピクロルヒドリン(ECH)製造装置内のタンクにトリレンジイソシアネート(TDI)4Tを冬期凝固防止のため受け入れECHで希釈し,ECH:TDIを50:50(3KL)とし窒素でシール、縁切りにより孤立化させた。事故当日(8月)、タンク上部マンホールのパッキン部分から激しく発煙した。発煙後、混合液は黒色に炭化した。 | 放置していたS-12タンク内に除害塔(Tー174)用配管内を逆流してきた水酸化ナトリウム溶液がブリーザー弁を通って流入したため,タンク内に貯蔵していたTDI.ECH混合液が異常反応を起し,発熱を伴い炭酸ガス等を発生しポリマーを生成し熱分解により黒色の炭化物に変化していったものと推定する。 | 川崎市 |
1990-11-07 | 07:49:00 | 減圧蒸留装置の蒸留釜が爆発,蒸留釜の蒸留中の原料から出火 | 3733 | 1 | 1 | エピクロロヒドリンの蒸留は初めてであった。8時頃から真空ポンプを作動させ,蒸留釜に原料と添加剤を仕込み,減圧し蒸気を入れ蒸留作業を開始した。翌7日,夜勤体制の2名で作業中,安全弁(4.5kgf/cm2)が作動したため4.0kgf/cm2に下げた。その後,蒸留塔の4層目付近から出ている白煙を発見し事務所に知らせ,現場に戻る途中に爆発,原料が飛散し蒸留塔のマンホールから火炎が噴出した。 | 減圧蒸留装置の蒸留釜の圧力上昇で爆発を起こし釜の蓋が飛び,上部の鋼鉄製の床との衝突で発生した衝撃火花がエピクロロヒドリンの可燃性蒸気に引火し出火したと推定される。圧力上昇の原因は,釜内の重合物が増加し釜内温度が急激に上昇し,更に釜のスチーム加熱を続けたため,蒸留原液の分解温度(160℃)を超え,爆発発火したものと推定される。蒸留原液の混合状態の把握不徹底と加熱温度設定の不適切で発生した事故である。 | 岐阜県 |
事故時処理内容
事故時処理内容 |
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水噴霧 |
防止堤で囲む |
環境分析法
年度 | 出典id | 分析法id | 出典名 | 分析法名 | 媒体名 |
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1977 | 9 | 464 | 化学物質環境調査分析方法報告書(昭和52年度) | ●塩化エチル;塩化メチル;1,1-ジクロロエタン;3-クロロ-1,2-エポキシプロパン;アセトアルデヒド;ビス(2-クロロエチル)エーテル;クロロシクロヘキサン;trans-1,2-ジクロロエチレン;cis-1,2-ジクロロエチレン;ジクロロメタン;エチレンクロロヒドリンの分析法 | 水、底質 |
1985 | 22 | 781 | 化学物質分析法開発調査報告書(昭和59年度) | ◯3-クロロ-1,2-エポキシプロパンの分析法 | 水、底質 |
1986 | 99 | 10743 | Test Methods for Evaluating Solid Waste: Physical/Chemical Methods (EPA 530/SW-846) | EPA8010: Halogenated Volatile Organics | |
1986 | 99 | 10759 | Test Methods for Evaluating Solid Waste: Physical/Chemical Methods (EPA 530/SW-846) | EPA8240B: DETERMINATION OF VOLATILE ORGANICS BY GC/MS | |
1986 | 99 | 10760 | Test Methods for Evaluating Solid Waste: Physical/Chemical Methods (EPA 530/SW-846) | EPA8260A: VOLATILE ORGANIC COMPOUNDS BY GAS CHROMATOGRAPHYZMASS SPECTROMETRY (GC/MS): CAPILLARY COLUMN TECHNIOUE | |
2000 | 4 | 374 | 要調査項目等調査マニュアル(平成12年度版)【修正追記版】 | 揮発性有機物質の分析法(パージトラップGC/MS法) | 水、生物、底質 |
2000 | 4 | 375 | 要調査項目等調査マニュアル(平成12年度版)【修正追記版】 | 揮発性有機物質の分析法(ヘッドスペースGC/MS法) | 水、生物、底質 |
2000 | 4 | 376 | 要調査項目等調査マニュアル(平成12年度版)【修正追記版】 | 水溶性物質の分析法(固相マイクロ抽出法;SPME法) | 水、底質 |
2002 | 103 | 11299 | 化学物質分析法開発調査報告書(平成13年度) | ◯エピクロロヒドリンの分析法 | 大気 |
2010 | 124 | 11735 | 有害大気汚染物質測定方法マニュアル(平成23年3月改訂) | 大気中のベンゼン等揮発性有機化合物(VOCs)の測定方法 | 大気 |
2010 | 124 | 11736 | 有害大気汚染物質測定方法マニュアル(平成23年3月改訂) | 大気中の高極性揮発性有機化合物の測定方法 | 大気 |
2018 | 147 | 12052 | 有害大気汚染物質測定方法マニュアル(平成31年3月改訂) | 大気中のベンゼン等揮発性有機化合物(VOCs)の測定方法 | 大気 |
2018 | 147 | 12053 | 有害大気汚染物質測定方法マニュアル(平成31年3月改訂) | 大気中の高極性揮発性有機化合物の測定方法 | 大気 |
2023 | 157 | 12569 | 有害大気汚染物質測定方法マニュアル(令和5年5月改訂) | 大気中のベンゼン等揮発性有機化合物(VOCs)の測定方法 | 大気 |
2023 | 157 | 12570 | 有害大気汚染物質測定方法マニュアル(令和5年5月改訂) | 大気中の高極性揮発性有機化合物の測定方法 | 大気 |
注釈
(注) 分析法名の先頭の記号は報告書に記載された分析方法の適用の可否を次のように整理した結果です。
◯:検討された対象物質・媒体の全てについて使用に適している。
●:検討された対象物質・媒体の一部に関してのみ使用に適している。
▲:検討された対象物質・媒体の全てに関して使用が困難である。