化学物質詳細情報

2-ヒドロキシビフェニル
chem_id:TKY00181
CAS RN®:90-43-7
化学物質名(和名):2-ヒドロキシビフェニル
化学物質名(英名):2-HYDROXYBIPHENYL
分子式:C12H10O
示性式:(C6H5)(C6H4)OH
SMILES:Oc(c(c(cccc1)c1)ccc2)c2
RTECS:DV5775000

構造式90-43-7

化学物質名(別名)

物質名称 出典
2-ヒドロキシビフェニル 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他
2-フェニルフェノール 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他
o-フェニルフェノール 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他
オルトフェニルフェノール 食品衛生法(ポジティブリスト)
二-フェニルフェノール PRTR 対象物質選定基準
2-HYDROXYBIPHENYL KIS-NET
2-PHENYLPHENOL 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他
o-PHENYLPHENOL ICSC(International Chemical Safety Cards)
ortho-Phenylphenol 国際がん研究機関(IARC:International Agency for Research on Cancer)

物性情報

物性項目 最小値 最大値 単位 物性 出典
外観 針状晶,白色結晶 KIS-NET
分子量 170.21 170.22 KIS-NET
溶解度記述 水に難溶 KIS-NET
蒸気圧 14 hPa KIS-NET
蒸気圧測定温度 145 deg C KIS-NET
融点 56 57 deg C KIS-NET
沸点 275 284 deg C KIS-NET
熱分解性 加熱すると分解して刺激性のガスと煙を発する。 KIS-NET
生物分解性 良好 KIS-NET
生物分解性 良分解性 METI_既存点検

用途

該当データがありません。

環境基準

該当データがありません。

法規制

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
化審法(規制等)【H21改正前】 化審法第二種監視化学物質(改正前) 1088 2-フェニルフェノール LINK
化審法(既存物質情報) 既存点検(分解性・蓄積性) 2-フェニルフェノール LINK
化管法(PRTR)【平成20年改正後】 化管法(PRTR)第一種指定化学物質 346 二―フェニルフェノール LINK
食品衛生法 食品の成分に係る規格(残留基準)が定められている物質 第370号第1Aの6又は7又は9 オルトフェニルフェノール LINK
大気汚染防止法 有害大気汚染物質 第二条 第十三項 2-フェニルフェノール LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

対策等

該当データがありません。

PRTR制度

●データおよびグラフ表示の際は、都道府県による絞り込みが可能です。プルダウンメニューから都道府県を指定して各ボタンをクリックしてください。
●業種別データおよびグラフはデータ数が多いため全国一括表示はできません。必ず都道府県を指定してください。
年度 都道府県 届出排出量(大気) 届出排出量(水域) 届出排出量(土壌) 届出排出量(埋立) 届出移動量(下水道) 届出移動量(事業所外) 届出外排出量(対象業種) 届出外排出量(非対象業種) 届出外排出量(家庭) 届出外排出量(移動体) 排出量総計 単位
2010 全国 2 0 0 0 2600 26018 11583 11585 kg/年
2011 全国 2 0 0 0 2400 16025 2472 12418 14892 kg/年
2012 全国 2 0 0 0 2500 26024 2282 13400 15684 kg/年
2013 全国 2 0 0 0 2300 32822 2377 14974 17353 kg/年
2014 全国 2 0 0 0 2000 63019 2187 11706 13895 kg/年
2015 全国 2 0 0 0 1900 111021 1901 9846 11749 kg/年
2016 全国 2 0 0 0 2100 192419 1806 11 1819 kg/年
2017 全国 2 0 0 0 1900 231915 1996 1999 kg/年
2018 全国 38 0 0 0 1700 186354 1806 10 1855 kg/年
2019 全国 10 0 0 0 1700 262518 1616 1626 kg/年
2020 全国 1 0 0 0 1500 268020 16 10000 10017 kg/年
2021 全国 2 0 0 0 1500 319018 14 10000 10016 kg/年

注釈

(注1) 都道府県は、事業所の所在地です。

(注2) 本ページ上部の「県指定」で全国を選択した場合に表示する届出の値は、各事業所から届け出られたデータ (ダイオキシン類を除き小数点第1位まで)の合計について小数点第1位で四捨五入した値 (経済産業省公表:届出排出量・移動量の対象化学物質別集計結果 -1.排出・移動先別の集計-全国・業種別) であり、「県指定」で得られる各都道府県別の値(経済産業省公表:個別事業所データ)を全国分合計した値とは 異なる場合があります。

●以下リンク先で、事業所ごとの排出量や移動量、推定在庫量等の情報が確認できます。
:本物質の届出事業所を地図上に表示することができます(ただし、地図を拡大しないと検索できない点にご留意ください)。
:本物質の届出事業所リストを都道府県、市区町村と絞り込んで表示することができます。

環境中濃度測定値

年度 都道府県 調査名 媒体 検出地点数 調査地点数 検出検体数 調査検体数 最小値 最大値 算術平均 幾何平均 検出下限 単位 備考
1978 全国 化学物質と環境(環境省) 水質 0 10 0 30 (0.02~12.5) μg/L
1978 全国 化学物質と環境(環境省) 底質 0 10 0 30 (0.02~0.68) μg/g-dry
1999 全国 化学物質と環境(環境省) 魚類 1 11 1 33 0.013 0.013 (0.0032) μg/g-wet
1999 全国 化学物質と環境(環境省) 水質 0 10 0 30 (0.008) μg/L
1999 全国 化学物質と環境(環境省) 底質 0 12 0 36 (0.0068) μg/g-dry

注釈

複数の情報源のデータを一つの表で記載するために、情報源によって異なる定義の数値を記載していますのでご注意ください。

(注1) 有害大気汚染物質モニタリング:地点数、検体数、年平均値の最大、最小、平均を表しています。

 検出地点数:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点数
 調査地点数:全調査地点数(年平均値として評価することができないデータも含めた数値)
 検出検体数:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点における検体数
 調査検体数:全検体数(年平均値として評価することができないデータも含めた数値)

 最小値:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の最小値
 最大値:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の最大値
 算術平均:調査地点のうち月1回以上の頻度で1年間にわたって測定した地点の年平均値の算術平均(有効数字3桁目を四捨五入)

(注2) 要調査モニタリング:環境省「要調査項目等存在状況調査結果」に記載された物質(要調査対象物質以外の物質などを含む)について記載しました。値の算出方法に関しては データの出典ページをご参照ください。シアナミド(2014年度)、銅およびその化合物(2016年度)については、資料内で下限値が統一されておらず、分析結果の表内の値を採用しました。なお、算出前の値に関しては 環境省HPをご参照ください。

* : 2021年度の1,2,5,6,9,10-ヘキサブロモシクロドデカンについては、各異性体(α、β、γ、δ、ε)の集計値です。

(注3) 黒本調査:捕捉説明として、以下の記載を参照ください(環境省「化学物質と環境 化学物質環境調査結果概要一覧表」より)。

* : 同族体その他該当物質ごとの検出下限値の合計とした。

** : 水素化テルフェニルについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた7本のピークのうち、分子量242のものをHT242a~HT242dとし、分子量236のものをHT236a~HT236cとして測定、定量した。

*** : ジエチルビフェニルについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた4本のピークを DDa~DDdとして測定、定量した。

**** : ジベンジルトルエンについては、標準物質(工業製品)のクロマトグラムにおいて得られた7本のピークを DTa~DTgとして測定、定量した。

***** : HCH類の大気については、2003年度から2008年度に用いた大気試料採取装置の一部からHCH類が検出され、HCH類の測定に影響を及ぼすことが判明したが、個別のデータについて影響の有無を遡って判断することが困難であるため、この期間の全てのデータについて欠測扱いとすることとした。

****** : 2009年度のペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)の調査は、直鎖のオクチル基を有するn-ペルフルオロオクタンスルホン酸及びn-ペルフルオロオクタン酸を分析対象としている。ただし、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)の生物では、オクチル基が分鎖状の異性体が含まれる可能性を否定できていない。

******* : 2017年度のアルキル基の炭素数が12以外のポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類の調査は、組成を推計した工業製品を用いて環境試料中の濃度を定量した。このため、アルキル基の炭素数が12以外のポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル類の結果については、参考値として掲載している。

(注4) MOE_公共用水域測定結果:「水質汚濁に係る環境基準(人の健康の保護に関する環境基準)」を超えた地点数と調査地点数を下記のように掲載しています。なお、備考の基準値は当該年度における値です。

 検出地点数:基準を超えた地点数
 調査地点数:全調査地点数

農薬出荷量

該当データがありません。

製造輸入量

該当データがありません。

急性・慢性試験値

試験種別 生物種 経路 エンドポイント 暴露時間 暴露時間単位 最小値 最大値 単位 毒性記述
急性・慢性毒性 ラット 経口 TD 91 478 478 g/kg
急性・慢性毒性 ラット 経口 TDL0 91 478 478 g/kg

発がん性評価

評価機関 評価結果 評価結果詳細 リンク
IARC 3 Not classifiable as to carcinogenicity to humans

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

生態毒性

該当データがありません。

リスク評価関連文書の情報源

年度 評価組織名 リスク評価書名 巻・号 判定 備考 リンク
1994 IPCS ICSC ICSC:0669 o-PHENYLPHENOL (Date of Peer Review: April 1994) - LINK
1999 IARC AGENTS REVIEWED BY THE IARC MONOGRAPHS 73/ 1999 - LINK
2021 環境省 化学物質の環境リスク評価 19巻 健康リスク NO8 C LINK
2021 環境省 化学物質の環境リスク評価 19巻 生態リスク NO8 B LINK

分類と表示

該当データがありません。

基準値等

基準値名 規制名称 基準値等 リンク
食品衛生法(ポジティブリスト制度規制対象物質) オルトフェニルフェノール 残留基準は食品ごとに異なります。リンク先「残留農薬基準値検索システム(公益財団法人 日本食品化学研究振興財団)」を参照してください LINK
大気汚染防止法 排出基準等(有害大気汚染物質) 2-フェニルフェノール 知見の集積等、各主体の責務を規定 事業者及び国民の排出抑制等自主的取組、国の科学的知見の充実、自治体の汚染状況把握等 LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる基準値等を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

許容濃度等

該当データがありません。

PRTR対象物質選定基準

選定基準およびクラス
変異原性クラス-1
総合製造輸入量クラス1
総合モニタリング検出結果-Y
生態毒性クラス-1

事故事例

該当データがありません。

事故時処理内容

該当データがありません。

環境分析法

年度 出典id 分析法id 出典名 分析法名 媒体名
1978 10 493 化学物質環境調査分析方法報告書(昭和53年度) ●o-フェニルフェノール;m-フェニルフェノール;p-フェニルフェノールの分析法 水、底質
1999 36 1078 化学物質分析法開発調査報告書(その1)(平成10年度) ◯1-ナフトール;2-ナフトール;o-フェニルフェノール;p-フェニルフェノールの分析法 水、生物、底質
2013 128 11753 化学物質分析法開発調査報告書(平成24年度)【修正追記版】 ◯ナトリウム=1,1’-ビフェニル-2-オラート(別名:2-ヒドロキシビフェニルナトリウム塩)の分析法(GC/MS)(水質)【修正追記版】
2017 132 11900 化学物質分析法開発調査報告書(平成28年度)【修正追記版】 ◯ベタナフトール(別名:β-ナフトール)の分析法(LC/MS/MS)(水質)
2019 153 12194 食品に残留する農薬、飼料添加物又は動物用医薬品の成分である物質の試験法 オルトフェニルフェノール及びジフェニル試験法(農産物) 食品

注釈

(注) 分析法名の先頭の記号は報告書に記載された分析方法の適用の可否を次のように整理した結果です。
  ◯:検討された対象物質・媒体の全てについて使用に適している。
  ●:検討された対象物質・媒体の一部に関してのみ使用に適している。
  ▲:検討された対象物質・媒体の全てに関して使用が困難である。

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