化学物質詳細情報

1,1-ジメチルヒドラジン
chem_id:TKY00103
CAS RN®:57-14-7
化学物質名(和名):1,1-ジメチルヒドラジン
化学物質名(英名):1,1-DIMETHYLHYDRAZINE
分子式:C2H8N2
示性式:(CH3)2NNH2
SMILES:N(N)(C)C
RTECS:MV2450000

構造式57-14-7

化学物質名(別名)

物質名称 出典
1,1-ジメチルヒドラジン KIS-NET 他
1・1-ジメチルヒドラジン 毒物及び劇物取締法(毒劇法)
N,N-ジメチルヒドラジン 環境省-化学物質の生態影響試験 他
1,1-dimethylhydrazine 環境分析法(化学物質分析法開発調査報告書) 他

物性情報

物性項目 最小値 最大値 単位 物性 出典
外観 無色の液体 KIS-NET
臭気 アンモニアのような臭気 KIS-NET
その他特徴 吸湿性があり、水と混和する。水、エタノール、エーテルに易溶。空気中で発煙ししだいに黄変。 KIS-NET
分子量 60.12 60.12 KIS-NET
比重 0.78 0.79 KIS-NET
比重測定温度 22 25 deg C KIS-NET
蒸気密度 1.94 1.94 KIS-NET
溶解度記述 易溶 KIS-NET
蒸気圧(25℃) 157 157 hPa KIS-NET
融点 -58 -58 deg C KIS-NET
沸点 63.3 63.9 deg C KIS-NET
燃焼性 熱や火炎や酸化剤にさらされると危険。酸化剤で爆発的に発火。 KIS-NET
発火点 249 249 deg C KIS-NET
引火点 -15 -15 deg C KIS-NET
爆発範囲 2 2 % KIS-NET
熱分解性 加熱分解し、非常に有毒なNOxガスを発生 KIS-NET
その他の化学反応 酸化性物質。例えば大気、過酸化水素、硝酸、発煙硝酸(NHO3+N2O4)および酸化窒素と激しく反応。 KIS-NET
熱安定性    不安定 KIS-NET
生物分解性 難分解性 METI_既存点検
生物濃縮性 低濃縮性 METI_既存点検

用途

該当データがありません。

環境基準

該当データがありません。

法規制

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
化審法(規制等)【H21改正前】 化審法第二種監視化学物質(改正前) 383 1,1-ジメチルヒドラジン LINK
化審法(規制等)【H21改正前】 化審法第三種監視化学物質(改正前) 169 1,1-ジメチルヒドラジン LINK
化審法(既存物質情報) 既存点検(分解性・蓄積性) N,N-ジメチルヒドラジン LINK
化審法(既存物質情報) 既存点検(生態影響) N,N-ジメチルヒドラジン LINK
化管法(PRTR)【平成20年改正前】 化管法(PRTR)第二種指定化学物質(改正前) 43 一・一―ジメチルヒドラジン LINK
化管法(PRTR)【平成20年改正後】 化管法(PRTR)第一種指定化学物質 226 一・一―ジメチルヒドラジン LINK
毒劇法 劇物_指定令 第2条第55号の3 1・1-ジメチルヒドラジン LINK
大気汚染防止法 有害大気汚染物質 第二条 第十三項 1,1-ジメチルヒドラジン LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

対策等

該当データがありません。

PRTR制度

●データおよびグラフ表示の際は、都道府県による絞り込みが可能です。プルダウンメニューから都道府県を指定して各ボタンをクリックしてください。
●業種別データおよびグラフはデータ数が多いため全国一括表示はできません。必ず都道府県を指定してください。
年度 都道府県 届出排出量(大気) 届出排出量(水域) 届出排出量(土壌) 届出排出量(埋立) 届出移動量(下水道) 届出移動量(事業所外) 届出外排出量(対象業種) 届出外排出量(非対象業種) 届出外排出量(家庭) 届出外排出量(移動体) 排出量総計 単位
2010 全国 3 0 0 0 0 8 3 kg/年
2011 全国 5 0 0 0 0 4 5 kg/年
2012 全国 6 0 0 0 0 1 6 kg/年
2013 全国 12 0 0 0 0 1 12 kg/年
2014 全国 15 0 0 0 0 1 15 kg/年
2015 全国 19 0 0 0 0 1 19 kg/年
2016 全国 15 0 0 0 0 1 15 kg/年
2017 全国 5 0 0 0 0 0 5 kg/年
2018 全国 9 0 0 0 0 0 9 kg/年
2019 全国 3 0 0 0 0 0 3 kg/年
2020 全国 6 0 0 0 0 0 6 kg/年
2021 全国 3 0 0 0 0 0 3 kg/年

注釈

(注1) 都道府県は、事業所の所在地です。

(注2) 本ページ上部の「県指定」で全国を選択した場合に表示する届出の値は、各事業所から届け出られたデータ (ダイオキシン類を除き小数点第1位まで)の合計について小数点第1位で四捨五入した値 (経済産業省公表:届出排出量・移動量の対象化学物質別集計結果 -1.排出・移動先別の集計-全国・業種別) であり、「県指定」で得られる各都道府県別の値(経済産業省公表:個別事業所データ)を全国分合計した値とは 異なる場合があります。

●以下リンク先で、事業所ごとの排出量や移動量、推定在庫量等の情報が確認できます。
:本物質の届出事業所を地図上に表示することができます(ただし、地図を拡大しないと検索できない点にご留意ください)。
:本物質の届出事業所リストを都道府県、市区町村と絞り込んで表示することができます。

環境中濃度測定値

該当データがありません。

農薬出荷量

該当データがありません。

製造輸入量

年度 出典 官報公示整理番号 官報公示整理番号の名称 範囲下限(または合計数量) 範囲上限(または合計数量)
2003 化審法監視物質告示 176 176
2004 化審法監視物質告示 179 179

注釈

(注) 「範囲下限(または合計数量)」と「範囲上限(または合計数量)」が同じ値の場合には「合計数量」を表します。

急性・慢性試験値

該当データがありません。

発がん性評価

評価機関 評価結果 評価結果詳細 リンク
IARC 2B Possibly carcinogenic to humans
NTP B Reasonably Anticipated To Be Human Carcinogen
ACGIH A3 動物実験で発がん性が認められた物質

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

生態毒性

年度 物質名 試験種別 生物種 エンドポイント 結果 単位 備考
21 N,N-ジメチルヒドラジン 藻類生長阻害試験 速度法0-72時間 半数影響濃度 藻類 EC50 3.4 ㎎/L
21 N,N-ジメチルヒドラジン 藻類生長阻害試験 速度法0-72時間 無影響濃度 藻類 NOEC 0.13 ㎎/L
21 N,N-ジメチルヒドラジン ミジンコ急性遊泳阻害試験 48時間 半数影響濃度 甲殻類 EC50 1.3 ㎎/L

注釈

*1 ガイドラインの規定により、0-48時間の毒性値を求めた

*2 化学物質審査規制法の第三種監視化学物質相当であるかを判定する際に考慮した、ばく露開始後120時間の毒性値

*3 四塩化無水フタル酸は水溶液中で100%分解し、分解物としてテトラクロロフタル酸を生成するため、このテトラクロロフ タル酸(CAS No. 632-58-6)として実施した結果

*4 参考値

*5 追加試験結果

*6 pH調整有り

*7 設定濃度に基づく毒性値

*8 実測濃度に基づく毒性値

*9 羽化率及び変態速度より求めた毒性値

*10 変態速度より求めた毒性値

リスク評価関連文書の情報源

年度 評価組織名 リスク評価書名 巻・号 判定 備考 リンク
2006 NTP Report on Carcinogens (RoC) NTP Page 107 - LINK
1999 IARC AGENTS REVIEWED BY THE IARC MONOGRAPHS 4, Suppl. 7, 71/ 1999 - LINK
2005 ACGIH ACGIH 2005 -
2008 NEDO 有害性評価書 (評価書No.1~100番台:財団法人化学物質評価研究機構、独立行政法人製品評価技術基盤機構(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構委託事業)/200番台:独立行政法人製品評価技術基盤機構/300番台:財団法人化学物質評価研究機構(経済産業省委託事業)) 評価書No.217 1,1-ジメチルヒドラジン (公表・更新年月 : 2008/03) - LINK
2008 IPCS ICSC ICSC:0147 1,1-DIMETHYLHYDRAZINE (Date of Peer Review: November 2008) - LINK
2020 環境省 化学物質の環境リスク評価 18巻 健康リスク NO5 C LINK
2020 環境省 化学物質の環境リスク評価 18巻 生態リスク NO5 C LINK

分類と表示

該当データがありません。

基準値等

基準値名 規制名称 基準値等 リンク
大気汚染防止法 排出基準等(有害大気汚染物質) 1,1-ジメチルヒドラジン 知見の集積等、各主体の責務を規定 事業者及び国民の排出抑制等自主的取組、国の科学的知見の充実、自治体の汚染状況把握等 LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる基準値等を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

許容濃度等

種類 単位 評価機関名
TLV 0.01 ppm ACGIH

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

PRTR対象物質選定基準

選定基準およびクラス
発がん性クラス-2
変異原性クラス-1
作業環境クラス-1
総合製造輸入量クラス1
生態毒性クラス-1

事故事例

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事故時処理内容

事故時処理内容
水噴霧
避難を検討する
防止堤で囲む

環境分析法

年度 出典id 分析法id 出典名 分析法名 媒体名
1994 31 999 化学物質分析法開発調査報告書(平成5年度) ●2-メチルピリジン;3-メチルピリジン;4-メチルピリジン;1,1-ジメチルヒドラジンの分析法 大気

注釈

(注) 分析法名の先頭の記号は報告書に記載された分析方法の適用の可否を次のように整理した結果です。
  ◯:検討された対象物質・媒体の全てについて使用に適している。
  ●:検討された対象物質・媒体の一部に関してのみ使用に適している。
  ▲:検討された対象物質・媒体の全てに関して使用が困難である。

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