化学物質詳細情報
ブタン
chem_id:TKV00009
CAS RN®:106-97-8
化学物質名(和名):ブタン
化学物質名(英名):BUTANE
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化学物質名(別名)
物質名称 | 出典 |
---|---|
n-ブタン | 大気汚染防止法 揮発性有機化合物(VOC) |
ブタン | KIS-NET 他 |
BUTANE | KIS-NET 他 |
butane, pure | 経済産業省-製造輸入量 他 |
物性情報
物性項目 | 最小値 | 最大値 | 単位 | 物性 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
外観 | 無色の気体 | KIS-NET | |||
臭気 | わずかな不快臭 | KIS-NET | |||
その他特徴 | 可燃性 | KIS-NET | |||
分子量 | 58.12 | 58.14 | KIS-NET | ||
比重 | 0.57 | 0.59 | KIS-NET | ||
比重測定温度 | 20 | 20 | deg C | KIS-NET | |
蒸気密度 | 2.04 | KIS-NET | |||
蒸気圧 | 1520 | hPa | KIS-NET | ||
蒸気圧測定温度 | 18.8 | deg C | KIS-NET | ||
オクタノール/水分配係数 | 2.89 | 2.89 | KIS-NET | ||
融点 | -138.3 | deg C | KIS-NET | ||
沸点 | -0.5 | deg C | KIS-NET | ||
燃焼性 | 熱,炎,酸化剤に曝すときわめて危険な火災を起こす。炎に触れたり(Ni(CO)4+O2)を混ぜると高度の爆発を起こす。 | KIS-NET | |||
発火点 | 405 | 405 | deg C | KIS-NET | |
引火点 | -60 | -60 | deg C | KIS-NET | |
混合発火危険性程度 | Ni(CO)4+O2と混ぜると高度の爆発を起こす。 | KIS-NET | |||
爆発範囲 | 1.9 | 1.9 | % | KIS-NET | |
その他の化学反応 | 化学的に安定 | KIS-NET |
用途
用途 |
---|
中間物 |
その他有機化学製品 |
燃料 |
注釈
(注) 2025年3月から農薬用途の情報源やアルゴリズムを変更しました。生物農薬、展着剤などの一部は収集・表示の対象外です。失効農薬についても用途を記載しています。また、本物質(原体)が含まれる農薬製剤の用途を示しているため、必ずしも本物質自体の機能とは限りません。(例:殺虫殺菌剤と表示されていても、両者の機能を有しているとは限らない)
環境基準
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法規制
※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。注釈
(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。
(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
対策等
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外部サイト内個別物質ページへのリンク
外部サイト名称 | 化学物質名称 | link_url |
---|---|---|
ChemiCOCO 化学物質情報検索支援システム | n-ブタン | LINK |
PRTR制度
該当データがありません。
環境中濃度測定値
該当データがありません。
農薬出荷量
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製造輸入量
年度 | 出典 | 官報公示整理番号 | 官報公示整理番号の名称 | 範囲下限(または合計数量) | 範囲上限(または合計数量) |
---|---|---|---|---|---|
2001 | 化学物質の製造・輸入量に関する実態調査 | 2-0004 | ブタン | 100000.00 | 1000000.00 |
注釈
(注) 「範囲下限(または合計数量)」と「範囲上限(または合計数量)」が同じ値の場合には「合計数量」を表します。
急性・慢性試験値
試験種別 | 生物種 | 経路 | エンドポイント | 暴露時間 | 暴露時間単位 | 最小値 | 最大値 | 単位 | 毒性記述 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
急性・慢性毒性 | ラット | 経気道 | LC50 | 4 | 時間 | 658000 | 658000 | mg/m3 | |
急性・慢性毒性 | マウス | 経気道 | LC50 | 2 | 時間 | 680000 | 680000 | mg/m3 |
発がん性評価
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生態毒性
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リスク評価関連文書の情報源
年度 | 評価組織名 | リスク評価書名 | 巻・号 | 判定 | 備考 | リンク |
---|---|---|---|---|---|---|
2003 | IPCS | ICSC | ICSC:0232 BUTANE (Date of Peer Review: November 2003) | - | LINK | |
2005 | ACGIH | ACGIH | 2005 | - |
分類と表示
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基準値等
基準値名 | 規制名称 | 基準値等 | リンク |
---|---|---|---|
大気汚染防止法 排出基準等(揮発性有機化合物(VOC)) | n-ブタン | 施設ごとの排出基準 400~60,000ppmC | LINK |
注釈
(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる基準値等を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。
(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
許容濃度等
種類 | 値 | 単位 | 評価機関名 |
---|---|---|---|
TLV | 1000.00 | ppm | ACGIH |
注釈
(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
PRTR対象物質選定基準
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事故事例
発生日 | 発生時刻 | 事故の名称 | 被害金額(万円) | 死亡者数 | 負傷者数 | 事故の概要 | 事故の原因 | 場所 |
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1969-02-21 | 11:45:00 | エチレンプラント反応器爆発 | 5 | 1 | C4留分中のC4アセチレンを気相で水添除去する反応器で,スタートアップ準備作業中,フレアーラインから分解炉用燃料ガスのブタンが流入して,取り外してあったマンホール口で燃えた。作業員が消火器で薬剤を反応器内に吹き込んだとき爆発して,その作業員が火傷した。反応器は初めは,フレアーラインと盲板で線切りされていたが,フレアーラインにバルブを取付けたとき,その盲板が取り外されていた。 | 作業の安全について指揮命令が不備であった。工務の作業内容が製造側に伝達されなかった。 | 大分 | |
1977-03-01 | 13:23:00 | エチレン分解炉火災 | 100 | 10時20分分解炉にナフサ供給開始。12時ナフサドレンタンクの液位の上昇を確認,ポンプで液位を下げた。13時ブタンに切換え,13時15分にナフサ回収タンク付近のガス検知器作動。組長は炉のドレン弁のシート漏れと判断,処理を行っているとき,隣接炉のドレン弁ユニオン部から出火した。 | ドレン線のユニオン継手部のねじ込み部が不十分であった。ドレン回収タンクの液位上昇について深い認識がなかった。ドレン弁の操作が悪いため,弁の閉止が不十分であった。ドレン系統の異状に対する基準がなかった。 | 川崎・横浜コンビナート | ||
1978-06-05 | 14:19:00 | エチレンプラント配管火災 | 900 | ナフサの代替にC4(ブタン・ブチレン)分解を行うので新しくD分解炉に行く配管を設置し,N2パージしたのち分解炉入口部分に盲板を入れた。定修後D分解炉以外の分解炉をスタートし,C4を既設ラインに送ったが新設配管にも逆止弁を経て流入した。C4はN2をよく溶解し,盲板と逆止弁との間で液封になっていた。気温も上ったので管内は圧力が上昇し,配管途中のフランジ部分よりC4が漏洩して高温配管に触れ火災となった。 | 液封になるような構造設計であった。N2がC4成分によく溶けることについて未知であった。 | 新居浜 | ||
1985-04-02 | 13:08:00 | 石油精製施設配管フランジからの液化ガス漏洩事故 | 隣接のエチレンプラントへ液化ガス(ブタン・ブチレン)を送る配管において,接続フランジ部からガス漏洩が発生したので,直ちに配管系の降圧フレアーへのパージを行うとともに散水を実施し降圧終了後漏洩部分を治具で閉止した。 | 定期整備工事のため圧抜きライン等が閉止されている配管系に,バルブの誤操作によって液化ガスが満たされる操作が行われ,気温上昇とともに内圧が上がり,配管フランジ部のガスケットが破損し,漏洩に至った。 | 千葉県市原市 | |||
1986-01-27 | 19:24:00 | 熱処理設備の火災 | 35 | 0 | 0 | 自動車部品を焼入する作業のため電気焼入炉内の温度が880度に上昇したので、炉内を無酸化状態(焼入部品酸化防止)にするためにPXガス(組成ブタンガス)を入れたが,焼入油槽内の油量が減少していて焼入部品落下ダクトが焼入油内に達していなかったために,空気が焼入炉に入り無酸化状態とならなかった。このため焼入炉に注入したPXガスに火が付き、この火がダクトから焼入油に吹き出し、焼入油に着火し火災に至った。 | 焼入油が減少したことにより,焼入部品落下ダクトから炉内に空気が入り,無酸化状態にするためPXガス(組成ブタンガス)を880度の炉に入れたところ,このガスに火が付き炉のダクトから,火が焼入油面に吹出し焼入油に着火し火災に至った。 | 静岡県富士市 |
1986-11-03 | 11:40:00 | 焼入炉の爆発 | 745 | 0 | 0 | 連休に入るため11月1日午前0時に焼入炉の火を落とし,11月3日翌日の稼働に備え,午前9時から炉の立上り(温度上昇)作業を行っていた。フレームカーテン用ブタンガスの手元のバルブを確認せず元バルブを開け1号炉から順次点火し,4号炉に点火したところ手元バルブが締まっていなかったため炉内に滞留していたガスに引火デトネーションを起こし炉一式を破損した。 | 焼入炉の立上り作業中フレームカーテンに用いるガスの手元バルブを確認せず元バルブを開けたため炉入口にガスが漏れメッシュコンベアにより炉内にガスが引き込まれ1号炉から順次点火し4号炉に火源を差し込んだことろ時間の経過とともに滞留したガスに引火しデトネーションを起こし焼入油に着火した。 | 秦野市 |
1987-03-13 | 00:15:00 | 危険物一般取扱所内におけるブタンガス爆破事故 | 28 | 0 | 0 | 当該施設は,屋外タンク貯蔵所(29kL)より送油を受け燻瓦焼成トンネルキルンによるバーナ消費の一般取扱所。(第2石油類灯油4,848L/日)当該施設内において、白地瓦を積載した台車を全自動でトンネルキルン内で焼成し,燻化カプセル内にて燻化後冷却する。3月13日0時15分頃夜間勤務者(1名)が計器室内にて各部の計器の確認中、燻化処理設備場所にて爆発があり、建物内のスレート、窓、鉄骨等が破損した。 | 燻化処理設備において,焼成瓦積載台車をカプセル内に収納し,燻化ガス(ブタンガス)を注入し,燻化して冷却ラインに送り出す作業を行っているが,事故時は,トンネルキルン手前にある台車確認センサーの異常により,空カプセル内に燻化ガスを注入し,カプセル内が低温(約200℃)であったため燻化せず,排ガス処理炉入口にあった種火により引火爆発した。 | 兵庫県 |
事故時処理内容
事故時処理内容 |
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水噴霧 |
避難を検討する |
防止堤で囲む |
環境分析法
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