化学物質詳細情報

黄リンマッチ

chem_id:TKT00023

CAS RN®:7723-14-0

化学物質名(和名):黄リンマッチ

化学物質名(英名):YELLOWPHOSPHORUSMATCH

記載情報および記載方法を検討中のため一時的に一部の情報の表示を停止しています

化学物質名(別名)

物質名称 出典
リン/黄リン/リン(高純度)/赤リン 経済産業省-製造輸入量
黄リン KIS-NET 他
黄燐 毒物及び劇物取締法(毒劇法) 他
phosphorus 経済産業省-製造輸入量
Phosphorus (yellow) 日本産業衛生学会
White phosphorus Integrated Risk Information System
YELLOWPHOSPHORUS KIS-NET

物性情報

物性項目 最小値 最大値 単位 物性 出典
外観 暗赤色粉末。赤褐色 KIS-NET
外観 白色または黄色ロウ状の固体。黄色は不純物による。紫赤色の固体。立方晶系結晶。 KIS-NET
その他特徴 危険物,毒物 KIS-NET
その他特徴 黄リンと黒リンの中間の性質 KIS-NET
分子量 123.88 123.9 KIS-NET
分子量 123.9 KIS-NET
比重 1.82 2.3 KIS-NET
比重 2.2 2.34 KIS-NET
比重測定温度 4.77 deg C KIS-NET
蒸気密度 4.42 4.42 KIS-NET
溶解度記述 水に不溶 KIS-NET
蒸気圧 1 1 hPa KIS-NET
蒸気圧測定温度 76.6 76.6 deg C KIS-NET
融点 44 44.1 deg C KIS-NET
沸点 280 280 deg C KIS-NET
沸点 280 400 deg C KIS-NET
燃焼性 きわめて反応性が強く微粉状のものは34℃で固形状のものは60℃(水蒸気飽和空気中では30℃)で自然発火し暗所ではリン光を発する。火災の危険があり、火気巌禁。粉じんは点火により爆発する。 KIS-NET
燃焼性 空気中で自然発火せず。酸化物に曝したり摩擦すると低温で発火 KIS-NET
燃焼性 摩擦によって容易に発火。自然発火のおそれがある。 KIS-NET
発火点 34 34 deg C KIS-NET
発火点 260 260 deg C KIS-NET
混合発火危険性程度 酸化剤との化学反応により火災の危険性。 KIS-NET
混合発火危険性程度 塩素酸カリウムとの混合物は低温でも発火 KIS-NET
熱分解性 加熱すると分解し、POxガスを発する。 KIS-NET
熱安定性    不安定 KIS-NET

用途

用途
殺そ剤

注釈

(注) 2025年3月から農薬用途の情報源やアルゴリズムを変更しました。生物農薬、展着剤などの一部は収集・表示の対象外です。失効農薬についても用途を記載しています。また、本物質(原体)が含まれる農薬製剤の用途を示しているため、必ずしも本物質自体の機能とは限りません。(例:殺虫殺菌剤と表示されていても、両者の機能を有しているとは限らない)

環境基準

該当データがありません。

法規制

※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。
法令名称 物質リストの名称 通し番号 対象物質名 リンク
毒劇法 毒物_法 別表第1第2号 黄燐 LINK
毒劇法 毒物_指定令 第1条第3号 黄燐 LINK
大気汚染防止法 特定物質 第十七条 第一項 黄燐 LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

対策等

該当データがありません。

PRTR制度

該当データがありません。

環境中濃度測定値

該当データがありません。

農薬出荷量

年度 都道府県 出荷量 単位
1962 全国 0.34880001068115235 tまたはkL
1963 全国 0.13300000190734862 tまたはkL
1964 全国 0.13600000381469726 tまたはkL
1985 全国 0.00800000011920929 tまたはkL

注釈

● 年度は農薬年度です。2000農薬年度の出荷量とは1999年10月~2000年9月に出荷された農薬の量となります。

● 出荷量の値は、各農薬出荷量に原体の含有率を乗じて合算した値の小数点第3位を四捨五入したものです。

● カスガマイシン一塩酸塩、水酸化第二銅・塩基性硫酸銅・無水硫酸銅・塩基性硫化銅、燐酸第二鉄水和物、石灰硫黄合剤、ヒドロキシイソキサゾールカリウムは、それぞれカスガマイシン、銅、鉄、全硫化態硫黄、ヒドロキシイソキサゾールとしての出荷量です。

● ストレプトマイシンに関しては、その原体がストレプトマイシン塩酸塩、ストレプトマイシン硫酸塩、塩酸塩と硫酸塩の混合物の場合が混在していたため、ストレプトマイシンに集約して整理しています。

製造輸入量

年度 出典 官報公示整理番号 官報公示整理番号の名称 範囲下限(または合計数量) 範囲上限(または合計数量)
2001 化学物質の製造・輸入量に関する実態調査 <リン/黄リン/リン(高純度)/赤リン>…「別紙」に掲載された物質(元素物質等)で報告のあったもの 10000.00 100000.00

注釈

(注) 「範囲下限(または合計数量)」と「範囲上限(または合計数量)」が同じ値の場合には「合計数量」を表します。

急性・慢性試験値

該当データがありません。

発がん性評価

評価機関 評価結果 評価結果詳細 リンク
IRIS D 人及び動物において発がん性の証拠が不十分で有る物質または発がん性の証拠となるデータが無い物質

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

生態毒性

該当データがありません。

リスク評価関連文書の情報源

年度 評価組織名 リスク評価書名 巻・号 判定 備考 リンク
1990 EPA IRIS White phosphorus ( last_significant_revision : 1990/12/01) - LINK
2009 日本産業衛生学会 Recommendation of Occupational Exposure Limits 2008-2009 - LINK

分類と表示

該当データがありません。

基準値等

基準値名 規制名称 基準値等 リンク
大気汚染防止法 排出基準等(特定物質) 黄燐 事故時における措置を規定 事業者の復旧義務、都道府県知事への通報等 LINK

注釈

(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる基準値等を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。

(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

許容濃度等

種類 単位 評価機関名
OEL 0.1 mg/m3 日本産業衛生学会

注釈

(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。

PRTR対象物質選定基準

該当データがありません。

事故事例

発生日 発生時刻 事故の名称 被害金額(万円) 死亡者数 負傷者数 事故の概要 事故の原因 場所
1987-04-15 16:30:00 赤りんが酸化剤と接触して発火した火災事故 0 1 倉庫において,赤りんの品質を確認するため通函(容器収納ケース)を裏返しにした台の上へ赤りんを,高さ約30cmの一から少量づつ連続して落下させていたところ,突然燃えだし,赤りんの入った容器にも火が入ったため,慌てて容器を床に落としてしまった。このため火のついた赤りんが周囲に飛散,ダンボール箱等を焼損したもの。 塩化ビニール製の通函(容器収納ケース)を裏返して台にして,その上にB5の紙等を敷き赤りんを連続して落下させていたところ下に敷いていた紙の外に飛散し赤りんが通函の裏に付着していた酸化剤と反応し発火したものと推定される。 大阪市
1987-06-23 09:32:00 りん化銅製造工場の黄りん流出による火災 44 0 0 8時30分頃,従業員が団体状の黄りんを融解し,貯蔵タンクへ移送するために,黄りんドラム缶(330kg入り)1本を温水ピットに入れ,温湯(水温約60℃)をドラム缶に圧入し,ドラム缶の黄りん押出口と貯蔵タンクを耐酸ホースで接続した後,現場を離れた。9時32分頃,ドラム缶に接続していたホースが水圧により抜け,黄りんを含有した温湯が吹き出て火災となった。 黄りんドラム缶と黄りん貯蔵タンへ移送するための耐酸ホースの接続が水圧によりはずれ,黄りんを含有した温湯が吹き出し,その黄りんが貯蔵タンクとドラム缶の仕切板に当たり,周辺に飛散,自然発火し,火災に至った。 大阪府茨木市
1990-10-04 16:35:00 燐製造工場の火災 1028 1 10月4日午前中に転化釜へ黄りん溶解液を注入し通常運転中の午後4時30分頃,警報ベルが鳴ったため,異常を確認中,転化釜Bから出火,工場内に煙が充填してきたため,2階計器室にいた4人の内2名が窓から約4.5M下に飛び下り1名が足を骨折,重傷をおった。 転化釜の蒸留管(100m/m)内に赤りんが堆積して目詰りをおこし,転化釜(通常使用圧力0.005kgf/cm2)内部に異常圧力(推定約1.8kgf/cm2以上)がかかり転化釜及び蓋が変形,釜と蓋の接合部分から転化中の黄りんが噴出発火,同時頃に蓋に取付けてある熱媒体油管の溶接部2ケ所に亀裂が入り,熱媒体油(引火点210℃)が噴出引火したもの。 富山県新湊市
1991-05-13 15:55:00 セキリンを撹拌タンクに入れる作業中の火災発生 0 1 Gヨージット(分子式:BV2SnI2)の製造工程において、ブタノールと水が入っている撹拌タンクにセキリン入りビニール袋(5kg)の封を切りながら混入する作業をしていたところ、突然、セキリンが燃え出し、それがタンクに入り火炎をを吹き上げた。 火源となるものは付近になく、通常時と変わらない状況下で発生したため原因は特定できないが、切り裂くように引っ張った際に生じたナイフとセキリンの摩擦が原因と推定される。 福島県郡山市

事故時処理内容

事故時処理内容
水噴霧
粉末消化剤(ドライケミカル)のみ
避難を検討する
防止堤で囲む

環境分析法

該当データがありません。

ページトップへ