化学物質詳細情報
塩酸
chem_id:TKT00009
CAS RN®:7647-01-0
化学物質名(和名):塩酸
化学物質名(英名):HYDROGENCHLORIDE
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化学物質名(別名)
物質名称 | 出典 |
---|---|
塩化水素 | KIS-NET 他 |
Hydrochloric acid | OECD_HPV_SIDS(SIDS:Screening Information Data Set) |
Hydrochloricacid | 国際がん研究機関(IARC:International Agency for Research on Cancer) |
hydrogen chloride | ACGIH許容濃度 他 |
HYDROGENCHLORIDE | KIS-NET |
物性情報
物性項目 | 最小値 | 最大値 | 単位 | 物性 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
外観 | 無色気体あるいは無色発煙性液体 | KIS-NET | |||
外観 | 常温では無色の気体。大気圧のもとでは-85℃で液化して無色の液体。-112℃で白色結晶となる。 | KIS-NET | |||
臭気 | 鋭く激烈な刺激臭 | KIS-NET | |||
その他特徴 | 腐食性 | KIS-NET | |||
その他特徴 | 強力な腐食性 | KIS-NET | |||
分子量 | 36.47 | 36.47 | KIS-NET | ||
分子量 | 36.46 | 36.47 | KIS-NET | ||
比重 | 1 | 1.21 | KIS-NET | ||
比重 | 1.19 | 1.63 | KIS-NET | ||
比重測定温度 | -26 | 0 | deg C | KIS-NET | |
水溶性 | 8.2 | 56.1 | KIS-NET | ||
水溶性測定温度 | 0 | 60 | deg C | KIS-NET | |
蒸気圧 | 4 | hPa | KIS-NET | ||
蒸気圧測定温度 | 17.8 | deg C | KIS-NET | ||
融点 | -62 | -17 | deg C | KIS-NET | |
融点 | -114.3 | -112 | deg C | KIS-NET | |
沸点 | -85 | -84.8 | deg C | KIS-NET | |
沸点 | 108.58 | deg C | KIS-NET | ||
燃焼性 | 不燃性 | KIS-NET | |||
加水分解性 | 水,又は水蒸気と反応して腐食性の有毒ガスを発生 | KIS-NET | |||
酸アルカリ分解性 | 高温でなければ酸化に対して安定 | KIS-NET | |||
その他の化学反応 | 湿った空気中で激しく発煙する。 | KIS-NET | |||
その他の化学反応 | 金属を侵し水素を発生し,その水素が空気と混合して爆発を起すことがある。腐食性が強く大部分の金属を侵す。 | KIS-NET | |||
水安定性 | 不安定 | KIS-NET | |||
酸塩基安定性 | 安定 | KIS-NET |
用途
用途 |
---|
中間物 |
合成繊維 |
防汚剤 |
その他無機化学製品 |
希釈剤 |
洗浄剤 |
その他溶剤 |
その他添加剤 |
半導体 |
その他電子材料等製品 |
メッキ剤 |
その他 |
注釈
(注) 2025年3月から農薬用途の情報源やアルゴリズムを変更しました。生物農薬、展着剤などの一部は収集・表示の対象外です。失効農薬についても用途を記載しています。また、本物質(原体)が含まれる農薬製剤の用途を示しているため、必ずしも本物質自体の機能とは限りません。(例:殺虫殺菌剤と表示されていても、両者の機能を有しているとは限らない)
環境基準
該当データがありません。
法規制
※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。注釈
(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。
(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
対策等
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外部サイト内個別物質ページへのリンク
外部サイト名称 | 化学物質名称 | link_url |
---|---|---|
ChemiCOCO 化学物質情報検索支援システム | 塩化水素 | LINK |
PRTR制度
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環境中濃度測定値
該当データがありません。
農薬出荷量
該当データがありません。
製造輸入量
年度 | 出典 | 官報公示整理番号 | 官報公示整理番号の名称 | 範囲下限(または合計数量) | 範囲上限(または合計数量) |
---|---|---|---|---|---|
2001 | 化学物質の製造・輸入量に関する実態調査 | 1-0215 | 塩化水素 | 1000000.00 | 10000000.00 |
注釈
(注) 「範囲下限(または合計数量)」と「範囲上限(または合計数量)」が同じ値の場合には「合計数量」を表します。
急性・慢性試験値
試験種別 | 生物種 | 経路 | エンドポイント | 暴露時間 | 暴露時間単位 | 最小値 | 最大値 | 単位 | 毒性記述 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
急性・慢性毒性 | ラット | 経気道 | LC50 | 30 | 分 | 4701 | 4701 | ppm | |
急性・慢性毒性 | マウス | 経気道 | LC50 | 30 | 分 | 2644 | 2644 | ppm |
発がん性評価
評価機関 | 評価結果 | 評価結果詳細 | リンク |
---|---|---|---|
IARC | 3 | Not classifiable as to carcinogenicity to humans | |
ACGIH | A4 | 発がん性物質として分類できない物質 |
注釈
(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
生態毒性
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リスク評価関連文書の情報源
年度 | 評価組織名 | リスク評価書名 | 巻・号 | 判定 | 備考 | リンク |
---|---|---|---|---|---|---|
1982 | IPCS | EHC | Chlorine and hydrogen chloride (EHC 21, 1982) | - | LINK | |
1992 | IARC | AGENTS REVIEWED BY THE IARC MONOGRAPHS | 54/ 1992 | - | LINK | |
1995 | EPA | IRIS | Hydrogen chloride ( last_significant_revision : 1995/07/01) | - | LINK | |
2000 | IPCS | ICSC | ICSC:0163 HYDROGEN CHLORIDE (Date of Peer Review: April 2000) | - | LINK | |
2005 | ACGIH | ACGIH | 2005 | - | ||
2008 | OECD | HPV | SIDS Chemicals | - | ||
2009 | 日本産業衛生学会 | Recommendation of Occupational Exposure Limits | 2008-2009 | - | LINK |
分類と表示
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基準値等
注釈
(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる基準値等を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。
(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
許容濃度等
種類 | 値 | 単位 | 評価機関名 |
---|---|---|---|
OEL | 5 | ppm | 日本産業衛生学会 |
OEL | 7.5 | mg/m3 | 日本産業衛生学会 |
注釈
(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
PRTR対象物質選定基準
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事故事例
発生日 | 発生時刻 | 事故の名称 | 被害金額(万円) | 死亡者数 | 負傷者数 | 事故の概要 | 事故の原因 | 場所 |
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1979-05-26 | 00:00:00 | 塩化アセチル製造工程での事故 | 反応釜の冷却水のゴムホースが外れたために反応釜の内圧が上昇し、ゴム栓が外れて塩化アセチルが大気中に流出した。塩化アセチルが塩化水素と酢酸に分解した。 | 処理槽に外部流出防止設備を設置していなかったため。 | 群馬県 | |||
1982-11-27 | 00:00:00 | タンク内異常反応による塩化水素の発生 | モノクロロ酢酸フロライドタンクに水が逆流・混入し塩化水素が発生。タンクのパッキングが破壊されて塩化水素が15分間位にわたって約150m3(240kg)大気中に放出された。 | 液体酸素が局部的に生成しベンゼンの存在により液体酸素爆薬が形成され,原料移し替え時の摩擦や衝撃により引火したものと推定される。 | 新潟県 | |||
1969-09-08 | 15:35:00 | 安全弁作動による塩化水素ガス流失 | 55 | EDC分解炉の下流の塩酸塔で還流ポンプが故障して停止した。予備ポンプの起動に手間取ったので,塩酸塔へ移送される急冷塔の液をブローダウンタンクへブローダウンを開始した。1時間後,ブローダウンの液量が多かったのでタンクの圧力が異常に上昇し,安全弁から塩化水素が吹き出し,多数の中毒者が出た。 | 予備ポンプへの切替えは,今までトラブルがなく行ってきたので,今回も事故なく行えると考えた。ブローダウンタンクにアラームがなかった。 | 徳山・新南陽 | ||
1983-05-22 | 14:00:00 | 塩化水素-漏洩 | 反応器に原料を供給する塩素ガス圧縮機が不調となり,予備機に切替作業中,反応器に塩素ガスが大量に流入して圧力が急激に上昇した。このため,反応器中間フランジ部のガスケットが破損し塩化水素ガスが漏洩した。ガスは市街地へも流れ,一時異臭がたち込めた。 | 圧縮機予備機への切替前に,反応器への塩素供給量を所定の流量まで下げておらず,反応器内で塩素が急激に反応し塩化水素が大量に発生したため圧力が急上昇してガスケットが破損したものと推定される。 | 山口県 | |||
1986-11-08 | 00:00:00 | 塩酸の流出 | 純水装置の樹脂再生に使用している塩酸(濃度33%)のバルブを閉め忘れたことにより、貯蔵タンクからサブタンクに入り、それがオーバーフローして約100リットルの塩酸が流出した。フナ、コイ等魚が約3kg死亡した。 | 点検の不備 | 石川県 | |||
1987-06-25 | 00:00:00 | 塩酸の流出 | 排水処理施設んぽpH計が故障したため塩酸が連続注入の状態になり、塩酸約250m3が河川に流出した。水田約1.3haが被害を受け、約1、000匹の魚が死亡した。 | 処理施設維持管理が不十分であった。 | 福島県白河市 | |||
1987-12-17 | 00:00:00 | 塩化水素の漏出 | 2 | 千葉県東方沖地震直後、非常用発電施設が正常に稼動せず、塩化ビニルモノマープラント排ガス除外塔から塩化水素等が未処理のまま排出された。負傷したのは工場周辺の住民であった。 | 非常用発電施設が稼動しなかった。 | 千葉県 | ||
1988-06-21 | 01:30:00 | 塩化水素ガス-漏洩 | 液化塩化水素25kg容器の1本を実験設備に接続したまま容器弁を閉じた状態で2カ月前から使用を中止していた。事故当日,窓から白煙が出ているのを通行人が発見,公設消防車にて散水しガスの拡散防止措置を行い,その後収納筒に入れ,防災事業所で処理した。 | 容器に減圧弁,配管(テフロンチューブ)を接続した状態で,容器弁を閉にしておいたが,チューブ内の水分と弁座から微量に漏れていたと思われるガスが反応して塩酸が生成し,容器弁が腐食しガスが噴出したと推定される。(点検不良) | 横浜市 |
事故時処理内容
事故時処理内容 |
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水噴霧 |
避難を検討する |
希釈する |
環境分析法
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