化学物質詳細情報
硫酸
chem_id:SJS00015
CAS RN®:7664-93-9
化学物質名(和名):硫酸
化学物質名(英名):SULFURICACID
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化学物質名(別名)
物質名称 | 出典 |
硫酸 | KIS-NET 他 |
Strong Inorganic Acid Mists Containing Sulfuric Acid | NTP(米国毒性プログラム) |
Sulfuric acid | ICSC(International Chemical Safety Cards) 他 |
Sulfuric acid;Sulfuric acid - Mist | ACGIH許容濃度 |
SULFURICACID | KIS-NET |
sulphuric acid | 経済産業省-製造輸入量 |
物性情報
物性項目 | 最小値 | 最大値 | 単位 | 物性 | 出典 |
外観 | 無色の液体,濃度の高いものは油状 | KIS-NET | |||
臭気 | 無臭 | KIS-NET | |||
分子量 | 98.07 | 98.08 | KIS-NET | ||
比重 | 1.83 | 1.84 | KIS-NET | ||
比重測定温度 | 15 | 15 | deg C | KIS-NET | |
溶解度記述 | 水と混合で発熱する | KIS-NET | |||
蒸気圧 | 1 | 1 | hPa | KIS-NET | |
蒸気圧測定温度 | 145.8 | 145.8 | deg C | KIS-NET | |
融点 | 3 | 10.49 | deg C | KIS-NET | |
沸点 | 290 | 290 | deg C | KIS-NET | |
粘度 | 21.5 | 21.5 | KIS-NET | ||
熱分解点 | 340 | KIS-NET | |||
混合危険性 | 水と混合で発熱する。シクロペンタジェン、ニトロアニリンとは爆発的反応。 | KIS-NET | |||
混合発火危険性程度 | ナトリウム、ピクリン酸とは発火、爆発。塩素酸ナトリウムとは接触により激しく反応し発火。赤リンとは発火。 | KIS-NET | |||
熱分解性 | 熱に不安定 | KIS-NET | |||
熱安定性 | 不安定 | KIS-NET |
用途
用途 |
輸出 |
中間物 |
合成繊維 |
合成樹脂 |
洗剤等 |
防汚剤 |
その他有機化学製品 |
その他無機化学製品 |
希釈剤 |
色素(塗料、顔料) |
半導体 |
液晶 |
その他電子材料等製品 |
触媒 |
メッキ剤 |
その他 |
環境基準
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法規制
※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。法令名称 | 物質リストの名称 | 通し番号 | 対象物質名 | リンク |
毒劇法 | 劇物_法 | 別表第2第89号 | 硫酸 | LINK |
毒劇法 | 劇物_指定令 | 第2条第104号 | 硫酸 | LINK |
水質汚濁防止法 | 事故時措置(指定物質) | 第十四条の二 | 硫酸 | LINK |
注釈
(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。
(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
対策等
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外部サイト内個別物質ページへのリンク
外部サイト名称 | 化学物質名称 | link_url |
ChemiCOCO 化学物質情報検索支援システム | 硫酸水素 | LINK |
PRTR制度
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環境中濃度測定値
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農薬出荷量
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製造輸入量
年度 | 出典 | 官報公示整理番号 | 官報公示整理番号の名称 | 範囲下限(または合計数量) | 範囲上限(または合計数量) |
2001 | 化学物質の製造・輸入量に関する実態調査 | 1-0430 | 硫酸 | 1000000.00 | 10000000.00 |
注釈
(注) 「範囲下限(または合計数量)」と「範囲上限(または合計数量)」が同じ値の場合には「合計数量」を表します。
急性・慢性試験値
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発がん性評価
評価機関 | 評価結果 | 評価結果詳細 | リンク |
NTP | A | Known To Be Human Carcinogen | |
ACGIH | A2 | ヒトに対して発がん性が疑われる物質 |
注釈
(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
生態毒性
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リスク評価関連文書の情報源
年度 | 評価組織名 | リスク評価書名 | 巻・号 | 判定 | 備考 | リンク |
2000 | IPCS | ICSC | ICSC:0362 SULFURIC ACID (Date of Peer Review: February 2000) | - | LINK | |
2005 | ACGIH | ACGIH | 2005 | - | ||
2006 | NTP | Report on Carcinogens (RoC) | NTP Page 234 | - | LINK | |
2008 | OECD | HPV | SIDS Chemicals | - | ||
2009 | 日本産業衛生学会 | Recommendation of Occupational Exposure Limits | 2008-2009 | - | LINK |
分類と表示
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基準値等
基準値名 | 規制名称 | 基準値等 | リンク |
水質汚濁防止法 事故時措置(指定物質) | 硫酸 | 事故時措置 事故時の措置が義務付けられています | LINK |
注釈
(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる基準値等を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。
(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
許容濃度等
種類 | 値 | 単位 | 評価機関名 |
TLV | 0.20 | mg/m3 | ACGIH |
OEL | 1 | mg/m3 | 日本産業衛生学会 |
注釈
(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
PRTR対象物質選定基準
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事故事例
発生日 | 発生時刻 | 事故の名称 | 被害金額(万円) | 死亡者数 | 負傷者数 | 事故の概要 | 事故の原因 | 場所 |
1986-11-27 | 00:00:00 | 硫酸溶液の流出 | 事業所内のアルカリ性雨水を中和するために使用する硫酸溶液が自動制御装置の故障により中和槽に過剰に注入され、排水に混じって河川に流出した。コイ、フナ、ドジョウ等が約1000匹死亡した。 | 自動制御装置の点検不十分 | 東京都三鷹市 | |||
1988-11-08 | 00:00:00 | 硫酸溶液の流出 | 排水処理施設の中和用pH計の故障で中和用硫酸の電磁弁が開放状態となり、排水口から約1、800リットルの硫酸溶液が河川に流出した。オイカワ、ハヤなど回収量として88kgの魚が死亡した。 | 維持管理が不十分であった。 | 福島県郡山市 | |||
1984-08-06 | 10:30:00 | ふ頭における濃硫酸受入中の事故(流出) | 0 | 0 | 製鉄工場内のバースにおいて,タンカー(108トン)から,屋外タンク貯蔵所(320トン)へ濃硫酸を圧送していたところ,69トン圧送した時点(100トン受入予定)で,地上設備と連絡していた受入用ゴムホースから,濃硫酸約10Lが漏れ,その内約3Lが海上に流出したもの。 | 耐酸ゴムホースの内層に使用されているハイパロン(デュポン製)は,耐酸性は強いが,温度上昇により,炭化が促進されて劣化する。現在の保護方法では,直射日光により温度上昇が予測され,疲労も加わって亀裂が生じたものと推測される。 | 神戸市 | |
1984-09-22 | 14:30:00 | 屋外タンクの配管離脱にともなう濃硫酸の流出 | 20 | 0 | 0 | 濃硫酸をローリーから屋外タンクに荷降しするため,0.8kg/cm2で圧送した。ローリーのタンクが空になり給油ホースが無負荷となり大きくゆれたのでローリー上部の底弁操作バルブを閉じようとしたところ,屋外タンクの塩化ビニール製の注入管の一部が外れ給油ホースに入っていた約5kgの濃硫酸が流出したもの。 | 屋外タンクの注入立入り管(塩化ビニール製)が経年変化により劣化し,外れたもの。 | 東京都練馬区 |
1985-10-29 | 18:00:00 | 濃硫酸屋外タンク底板からの漏えい事故 | 6 | 0 | 0 | 休止中であった1号機排煙脱硫装置の運転再開に際し,当該濃硫酸タンクに濃硫酸を受入れたところ,タンク底板が雨水及び塩害により裏面腐食していたため,濃硫酸満液による加重から,タンク底板下の基礎部に浸透し,犬走り4ケ所から漏えいしたもの。 | 雨水及び塩害によるタンク底板の裏面腐食 | 広島県竹原市 |
1987-04-21 | 14:30:00 | 屋外タンク貯蔵所へ注入後の注入管残量の逆流 | 0 | 1 | 移動タンク貯蔵所から屋外タンク貯蔵所へ前図のように濃硫酸5,600リットルを注入後,結合部を外したところ注入管内に残っていた濃硫酸約10リットル(推定)が逆流し,頭部よりかぶった。 | 移動タンク貯蔵所より屋外タンク貯蔵所まで,注入管が13.9m程あり濃硫酸を注入後,エアー送風(ローリー最高圧1.8kg)により圧送したが管内の濃硫酸が完全に注入されたか確認せずに結合部を外したため管内の残量が逆流した。 | 長野県伊那市 | |
1987-05-19 | 08:45:00 | 発煙硫酸ローリー積み作業準備中発煙硫酸漏洩 | 30 | 6 | 1 | 発煙硫酸ローリー積み込み作業中,被災者(ローリー運転手)がローリ車上で不安定な状態になった瞬間ボールバルブのハンドルにつかまりバルブが1/3開いた。バルブが1/3開いたため,発煙硫酸が流出した。流出量は約100リットル(地上に流出は2?3リットル程度)であった。 | 狭いローリー車上(シェルター)での作業のため体のバランスをくずし,あやまって充填バルブのハンドルを開けたためと思われる。 | 千葉県 |
1987-08-25 | 08:30:00 | 移動タンク貯蔵所の硫酸漏えい事故 | 0 | 0 | ローリー詰場において濃硫酸を積載した際,マンホールの蓋を締め忘れたため,移送途中にマンホールから濃硫酸があふれ,路上へ漏えいしたもの。 | ローリー詰場関係者の立ち合いなしで,移動タンクの取扱者が1名で積載した後,マンホールの締めつけ確認を怠ったため,走行中の振動によりマンホールが開き,濃硫酸があふれたもの。 | 名古屋市 | |
1987-10-27 | 13:00:00 | 無許可貯蔵タンクから濃硫酸を小分け中の飛散 | 3 | 0 | 0 | 移送用タンク内の濃硫酸を小分けするため,エアーコンプレッサーで圧力をかけ作業中,出が悪いためさらに圧力を加えたところ古くなっていたゴムホースが裂け濃硫酸が噴出,付近に飛び散り(約12m),道路(幅4m)を隔てた民家の庭木,鉄製塀,ブリキ壁等に被害をおよぼした。 | 移動タンク貯蔵所のタンク常置場所で屋外タンクとして不法貯蔵さらに点検を怠り,目分量で加圧し使用した。 | 長野市 |
1989-09-12 | 03:56:00 | 作業場における水素爆発火災 | 1000 | 0 | 0 | 化粧品容器を製造している作業場において,アルマイト(Al2O3)処理工程で出た硫酸とアルミニウム粉を含有する強酸性のアルミニウム廃液がPH調整槽で中和しきれずに地下ピット(廃液槽)に流れ込み廃液槽でアルミニウム粉と硫酸が化学反応を起こしたために水素発生し,ピットの穴(31cm×14cm)から漂い,作業場に置いてあったタイムレコーダーのスパークにより引火して爆発を起こし,火災となったものである。 | PH調整器の中和能力を超えた多量の強酸性アルミニウム廃液がアルマイト処理工程で出たために中和処理できず,廃液槽内で時間経過とともに多量の水素が発生したものである。 | 東京都 |
1989-12-22 | 15:30:00 | 屋外タンク配管からの濃硫酸流出事故 | 0 | 新しく設置された濃硫酸タンク(8,000l)を初めて使用するため,作業員が,送液口バルブを開き,送液を開始したが,濃硫酸が工場内に出て来ないので,配管が詰っていると思い,送液口バルブを閉め,配管をフランジのところからはずしたところ配管内にあった濃硫酸約4kgが漏れ,下水より根古屋川に流出した。濃硫酸との因果関係は,不明だが,流出した根古屋川で多数の小魚の死が確認された。 | 濃硫酸送液前に,配管内のエア抜きを実施しなかった。 | 茨城県北茨城市 |
事故時処理内容
事故時処理内容 |
水噴霧 |
希釈する |
環境分析法
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