化学物質詳細情報
過酸化水素
chem_id:SJS00004CAS RN®:7722-84-1
化学物質名(和名):過酸化水素
化学物質名(英名):HYDROGENPEROXIDE
分子式:H2O2
示性式:H2O2
SMILES:OO
RTECS:MX0900000

化学物質名(別名)
物質名称 | 出典 |
過酸化水素 | KIS-NET 他 |
hydrogen peroxide | logP実測値(文献調査)-Chemical Reviews vol 71 Number 6 December 1971 他 |
HYDROGEN PEROXIDE (>60% SOLUTION IN WATER) | ICSC(International Chemical Safety Cards) |
HYDROGENPEROXIDE | KIS-NET |
物性情報
物性項目 | 最小値 | 最大値 | 単位 | 物性 | 出典 |
外観 | 純粋なものは粘性ある無色の液体で多量の場合は青色を呈す。低湯で | KIS-NET | |||
その他特徴 | 激しく分解する。強力な酸化剤。苦味を有する。 | KIS-NET | |||
分子量 | 34.02 | 34.02 | KIS-NET | ||
比重 | 1.46 | 1.71 | KIS-NET | ||
比重測定温度 | -20 | 0 | deg C | KIS-NET | |
溶解度記述 | 水に可溶 | KIS-NET | |||
蒸気圧 | 1 | 1 | hPa | KIS-NET | |
蒸気圧測定温度 | 15.3 | 15.3 | deg C | KIS-NET | |
融点 | -43 | -17 | deg C | KIS-NET | |
沸点 | 84 | 151 | deg C | KIS-NET | |
燃焼性 | 高濃度(65%以上)のものは可燃性物質を発火させる。 | KIS-NET | |||
混合危険性 | 白金、銀、銅、クロム、マンガンなどの微粒子およびその塩類、過酸化鉛、過酸化マグネシウムなどと接触すると爆発的に分解する。 | KIS-NET | |||
熱分解性 | 熱に不安定 | KIS-NET | |||
その他の化学反応 | 常圧で激しく分解する。 | KIS-NET | |||
熱安定性 | 不安定 | KIS-NET | |||
オクタノール/水分配係数 | -1.08 | -1.08 | LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71) | ||
オクタノール/水分配係数 | -1.09 | -1.09 | LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71) | ||
オクタノール/水分配係数 | -0.89 | -0.89 | LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71) | ||
オクタノール/水分配係数 | -0.92 | -0.92 | LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71) | ||
オクタノール/水分配係数 | -1.82 | -1.82 | LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71) | ||
オクタノール/水分配係数 | -1.33 | -1.33 | LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71) | ||
オクタノール/水分配係数 | -0.7 | -0.7 | LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71) | ||
オクタノール/水分配係数 | -1.37 | -1.37 | LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71) | ||
オクタノール/水分配係数 | -1.03 | -1.03 | LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71) | ||
オクタノール/水分配係数 | -1.19 | -1.19 | LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71) | ||
オクタノール/水分配係数 | -1.29 | -1.29 | LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71) | ||
オクタノール/水分配係数 | -1.38 | -1.38 | LogP文献調査(ChemicalReviews Vol.71) |
用途
用途 |
中間物 |
殺虫剤殺菌剤等 |
その他無機化学製品 |
繊維用添加剤 |
土壌改良材 |
紙用添加剤 |
半導体 |
その他電子材料等製品 |
殺菌剤 |
環境基準
※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。法令名称 | 物質リストの名称 | 通し番号 | 対象物質名 | リンク |
環境基本法 | 環境基準 要調査項目(水質) | 38 | 過酸化水素 | LINK |
注釈
(注) 平成25年度に「水環境保全に向けた取組のための要調査項目リスト」が改訂されました。それに伴い、改訂前の対象物質を「環境基準 要調査項目(水質)(平成26年3月31日改訂前)」、改訂後の対象物質を「環境基準 要調査項目(水質)」とそれぞれ別のカテゴリとして整理しています。なお、「環境中濃度測定値」では、要調査項目モニタリングの対象物質ではなく参考として測定された場合も含めて掲載しています。
法規制
※基準値等の詳細については、リスクタブの「基準値等」をご覧ください。法令名称 | 物質リストの名称 | 通し番号 | 対象物質名 | リンク |
毒劇法 | 劇物_法 | 別表第2第10号 | 過酸化水素 | LINK |
毒劇法 | 劇物_指定令 | 第2条第19号 | 過酸化水素 | LINK |
水質汚濁防止法 | 事故時措置(指定物質) | 第十四条の二 | 過酸化水素 | LINK |
注釈
(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる法規制を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。
(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
対策等
該当データがありません。
外部サイト内個別物質ページへのリンク
外部サイト名称 | 化学物質名称 | link_url |
ChemiCOCO 化学物質情報検索支援システム | 過酸化水素 | LINK |
PRTR制度
該当データがありません。
環境中濃度測定値
該当データがありません。
農薬出荷量
該当データがありません。
製造輸入量
年度 | 出典 | 官報公示整理番号 | 官報公示整理番号の名称 | 範囲下限(または合計数量) | 範囲上限(または合計数量) |
2001 | 化学物質の製造・輸入量に関する実態調査 | 1-0419 | 過酸化水素 | 100000.00 | 1000000.00 |
注釈
(注) 「範囲下限(または合計数量)」と「範囲上限(または合計数量)」が同じ値の場合には「合計数量」を表します。
急性・慢性試験値
該当データがありません。
発がん性評価
評価機関 | 評価結果 | 評価結果詳細 | リンク |
IARC | 3 | Not classifiable as to carcinogenicity to humans | |
ACGIH | A3 | 動物実験で発がん性が認められた物質 |
注釈
(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
生態毒性
該当データがありません。
リスク評価関連文書の情報源
年度 | 評価組織名 | リスク評価書名 | 巻・号 | 判定 | 備考 | リンク |
1999 | IARC | AGENTS REVIEWED BY THE IARC MONOGRAPHS | 36, Suppl. 7, 71/ 1999 | - | LINK | |
2000 | IPCS | ICSC | ICSC:0164 HYDROGEN PEROXIDE (>60% SOLUTION IN WATER) (Date of Peer Review: April 2000) | - | LINK | |
2005 | ACGIH | ACGIH | 2005 | - | ||
2008 | ECB | EU_RAR | ECB#022 / Priority List#2 | - | ||
2008 | OECD | HPV | SIDS Chemicals | - |
分類と表示
規制名称 | 種別 | 名称 |
EU 67/548/EEC | Risk Phrases | R34 |
EU 67/548/EEC | Risk Phrases | R8 |
EU 67/548/EEC | Safety Phrases | S1/2 |
EU 67/548/EEC | Safety Phrases | S28 |
EU 67/548/EEC | Safety Phrases | S3 |
EU 67/548/EEC | Safety Phrases | S36/39 |
EU 67/548/EEC | Safety Phrases | S45 |
基準値等
基準値名 | 規制名称 | 基準値等 | リンク |
水質汚濁防止法 事故時措置(指定物質) | 過酸化水素 | 事故時措置 事故時の措置が義務付けられています | LINK |
注釈
(注1) 同一物質に限らず関連が深いと考えられる基準値等を掲載しています。詳細な情報はリンク先をご参照ください。
(注2) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
許容濃度等
種類 | 値 | 単位 | 評価機関名 |
TLV | 1.00 | ppm | ACGIH |
注釈
(注) 出典によって更新年月日が異なります。また、掲載している情報が必ずしも最新であるとは限りません。各出典の更新年月日については、「データ出典情報」をご参照ください。
PRTR対象物質選定基準
該当データがありません。
事故事例
発生日 | 発生時刻 | 事故の名称 | 被害金額(万円) | 死亡者数 | 負傷者数 | 事故の概要 | 事故の原因 | 場所 |
1984-07-23 | 01:25:00 | 交通事故による過酸化水素水漏洩事故 | 12 | 0 | 1 | 第1類過酸化水素水8t(20kgを400本)を積載した危険物運搬車両が信号待で停車中大型トラック(10t)に後部を追突され,そのショックで二段積の過酸化水素水の入ったポリ容器が荷くずれしトラックの荷台(木枠)と激しく滑動摩擦し,ポリ容器3缶の底部角に直径5mm?1cmほどの穴が開き,そこから,過酸化水素水が約30kg漏洩し,道路側溝へ流出,運転手は,すぐ消防へ通報し,消防隊は,大量の放水で処理。 | トラックの荷台の後部が2mほど開いて2段積にH2O2を貯蔵し,荷がけをしていなかったこともあり,追突のショックによりポリ容器が後部のすき間へ急激に移動した結果,滑動摩擦により床の板及び突起物と接触,容器に穴を開けH2O2が漏洩した。 | 千葉県八千代市 |
1986-02-13 | 00:00:00 | 過酸化水素の流出 | 過酸化水素を貯蔵タンクに送液中、貯蔵タンクのレベルスイッチが故障し、13m3流出し、付近の枯れ草が燃えた。 | 維持管理が不十分であった。 | 福島県郡山市 | |||
1987-09-12 | 11:56:00 | 過酸化水素(90%)の計量中に真空タンクが爆発 | 1273 | 0 | 11 | 当日、吸収塔タンクから過酸化水素90%を計量タンク(500L)に低真空ポンプを運転し移送していた。作業員は他の工場に出向くため開閉バルブを若干開放し現場を離れた。約10分後に戻ると計量タンクが過剰容量となっていたため予備タンクに移送した。調整終了後、真空ポンプ用のバファータンクのドレン部分から白煙がでていたため注水したが、バファータンクが過酸化水素の異常分解で爆発した。 | 過酸化水素90%計量タンク(500L)へ過剰容量となり,これを予備タンクへ移送し抜取りしていたが,さらに通常流入しない真空ポンプ用バッファータンクへ液が流れ,タンク内の異物等と過酸化水素が異常分解し,分解ガスによる急激な圧力上昇によって爆発に至った。 | 神奈川県 |
1989-07-26 | 22:28:00 | 合成樹脂製造所のポンプ(PU-301)及び付帯配管爆発事故 | 4800 | 1 | 1 | ドデシルベンゼンスルホン酸をPU-301により仕込みアルキルアミンを中和剤として仕込み(VE301の別ポンプ)PH8.8であった為ドデシルベンゼンスルホン酸を追加仕込み(PU-301)し連続的に漂白剤である過酸化水素水(60%)を同じポンプにより仕込んだ直後ポンプ(PU-301)付近で爆発がおこった。 | 漂白剤である過酸化水素水(60%)は本来VE-301(反応槽)上部より仕込みをすることとされていたがドデシルベンゼンスルホン酸と漂白剤である過酸化水素が連続的に同じポンプ(PU-301)により仕込まれたことにより過酸化水素がポンプ(PU-301)付近で急激に分解し爆発したと推定する。 | 千葉県 |
事故時処理内容
事故時処理内容 |
水噴霧 |
避難を検討する |
希釈する |
環境分析法
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